未分類

Japan Snow & Adventure Trade Show 2009

Japan Snow & Adventure Trade Show 2009


2009年5月25日(月)13:00よりシャングリラホテルシドニー・グランドボールルームにて日本政府観光局(JNTO)主催のもと、Japan Snow & Adventure Trade Show 2009が開催された。

会 場にはシドニーをベースとする150名ほどの旅行業界関係者と日本から外客誘致プロモーションのために参加した50名を超えるホ テル、ツアーオペレーター、自治体・観光協会などの出展者が集まり、スノー&アドベンチャーセミナー(2部構成)と個別商談会が同時に行われ、そ の後の盛大なカクテルレセプションではバイヤー・サプライヤーが一堂に会し、歓談を楽しんだ。

今回のイベントは“SNOW & ADVENTURE”というテーマにあるとおり、冬場のスノーアクティビティにとどまらず、春・夏・秋のアウトドアアクティビティが楽しめる日本の観光レ ジャーにおける多様性を訴求することによる市場拡大が狙い。

 

日本政府観光局(JNTO)

シドニー事務所 山下幸男 所長

セ ミナーでは北海道、長野など、エリアごとに映像を織り交ぜたプレゼンテーションが展開され、 成田・関西といったゲートウェイ空港からのアクセスの良さや個性あふれる温泉・寺社・郷土料理・祭りといった地域の伝統・文化を紹介するとともに、都市部 では最先端のファッションやテクノロジーに出会えることなど、具体的事例をあげての説明が行われた。

北海道ニセコスキー場からはじまったオーストラリアにおけるSNOW JAPANブームは、ここ数年で単なるブームというステージを超え、継続的で安定したビジネスチャンスとして定着した。

オーストラリアからのスキーヤー は、日本や韓国・中国・台湾、その他アジアからの観光客に比べ、滞在日数が長く客単価が高い、いわゆる“上客”であるという傾向がそのことを顕著に物語っている。

世界同時金融危機の影響を受け、外食回数が減ったり、ショッピングを控えたりする傾向はあれ、他国に比べるとはるかにオーストラリアからのキャン セル率が低いという事実は見逃せないだろう。

さらに、オージーに誘発されるかたちで、パウダースノーを求めてイギリスや北欧諸国(ダウンヒルスキーが本場ではない国々)からのスキーヤー・スノーボーダーまでもが日本を訪れるようになったという。

これら訪日スキー客をターゲットに富良野・ルスツ・キロロ・札 幌国際など道内の他のスノーリゾートも外国人の受け入れ体制に工夫を凝らし、アクセスの良さや小樽・札幌といった周辺都市でのワンストップの付加価値など を売り込んでいる。

一部のオージースキーヤーの間には、あえてオーストラリア人で賑わう場所を避け、西洋化されていない、昔ながらの日本的伝統文化を求める向きもある。

日本を代表する名門スキーリゾートを抱える長野・新潟、群馬、さらに宮城・岩手・福島といった東北地方が加わり、北米・南米・ヨーロッパのスノーリゾートに十分 に対抗できる規模にまで成長している。

マー ケティング(=市場形成)的側面からは、一極集中を避け、多様性、継続・発展性を含め、5年、10年、30年先 を見据えたグランドデザインの提示こそが、それぞれの出展者に求められているとも言える。いずれにしろ地域ごとの創意工夫、底力が試されるステージに突入 していることは確かなようだ。


 

 

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

その他の記事はこちら