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たまには歴史を学んでみよう

12月7日は「クリスマスツリーの日」だそうで、今日もしつこくクリスマスの話題。

1886年(明治19年)12月7日に、横浜で外国人船員のためにクリスマスツリーが飾られたということで、「クリスマスツリーの日」なんですって。

子どもの頃は裏山の木を切ってきて飾り付けをしましたが、いまではプラスチック製で、飾り付きのツリーをお店で買うのでしょうか。

ちなみにこの年、コカコーラが誕生しています。クリスマスと何の関係もないって? 実は関係があるんですよ! サンタクロースが着ている赤い服。当初は緑 の服だったそうですが、コカコーラのコマーシャルに登場したサンタが赤い服を着ていて、以来、サンタは赤い服と決まっているそうです…、これって本当の話 し? (どうも作り話のようですが、そんな噂があるほど関係があるというお話)

12月は毎日、クリスマス関連のお話し…じゃつまらないので、日本人にとって大事なお話を。

12月7日と言えば、アメリカ人にとっては「リメンバー・パールハーバー」の日です。そうです、1941年、日本帝国海軍がハワイの真珠湾を攻撃し、米英に対して戦争を開始した日です。日本時間では12月8日の出来事となっています。

この攻撃については日本でもアメリカでも沢山映画が作られ、その当時、何が起きたのかを今日私たちは知ることができます。2001年には真珠湾攻撃60周年ということで、ディズニー映画「パール・ハーバー」が公開されています。

以前、日本の若者に、日本がアメリカと戦争したということ自体知らない人がいると話題になりましたね。「えっ!?どっちが勝ったんですか?」と聞かれてし まったとか。日本の近現代史がきちんと教えられていないということですね。情けないですが、そんなものかと納得する雰囲気がいまの日本社会にはあります。

オーストラリアにやってくる日本人ワーキングホリデーの若者たちにも、当時の日本軍がシドニー湾までやってきて攻撃したり、ダーウィンやタウンズビルなどの街を爆撃したことなど、知らない人が多いのではないですか。

歴史は過去を知るだけではなく、今日を理解し、そして将来を予測する大事な頭の体操ですが、都合の良い解釈がされたり、都合の悪いことは知らされなかったりと、そもそも歴史自体がゆがめられているのも現実ですね。

日本がアメリカと戦争したのは、アメリカによる経済制裁に打撃を受け、「ハルノート」という最後通告に屈し、さらに日本の軍部の強硬姿勢もあって、12月 8日の真珠湾攻撃に至ります。背景には日本軍による中国侵略もありますが、対アメリカの戦争は言わば脅されたから喧嘩したという面もあります。

ワシントンの在米日本大使館が宣戦布告文書の翻訳に手間取ってしまい、真珠湾攻撃が奇襲攻撃とされてしまったことが、後々、「リメンバー・パールハー バー」とされるなど、歴史を振り返ると今では信じられないような事実があるのですが、わたしたちは目を向けることもせず、もしくは理解することができず に、一面的な見方をしてしまいがちです。

いま話題の「ウィキリークス」にしても、知っていれば対応が明らかに違っていたことが隠されていたり、隠された事実がさまざまに存在することを知らせてくれましたが、政府の外交上の秘密と報道の自由や国民の知る権利との対立が明らかになりました。これも歴史を知るうえでのせめぎ合いです。

はたして将来、「ウィキリークス」がどう評価されるのでしょうか。また、私たちの歴史を見る目が賢くなっていくのでしょうか。

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