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シドニー発豪ドル見通し(2011年4月25日)

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら日本の投資家に市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴29年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

今週の主な予定、イベント

4/25(月)英国、ユーロ圏、豪州、NZ、香港休場(イースター)、米3月新築住宅販売件数

26(火)豪休場(アンザックデー)、米2月ケースシラー住宅価格、米4月消費者信頼感指数

27(水)豪第1四半期消費者物価指数、英第1四半期GDP速報値、米3月耐久財受注、NZ中銀政策金利、米FOMC、バーナンキFRB議長FOMC後初の記者会見、IMF中東、北アフリカ経済の見通し発表

28(木)日本3月雇用統計、日本3月CPI、日銀政策決定会合、独4月失業率、米第1四半期GDP、米週間失業保険、米3月中古住宅販売成約指数、ウイリアムズSF連銀総裁講演

29(金)ユーロ圏3月失業率、カナダ2月月次GDP、米3月個人所得、米4月シカゴ購買部協会景気指数、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数、バーナンキFRB議長講演

 

マーケットの焦点

キーワード―ドル安、日米金融政策会合、欧州ソブリンリスク(ギリシャ債務再編問題)

先 週のマーケットでは週初は、従来のリスクトライアングル(中東懸念、欧州ソブリンリスク、日本の放射能問題)に加えて週末の中国利上げ(預金準備率引き上げ、今年4回目)、更には月曜日にS&Pが米国の格付け見通しをネガティブに引き下げたこと(財政赤字問題の長期化が理由)を嫌気してリスク回避の動きが活発化し、月曜日には主要市場の株価が大きく値を下げました。

しかしその後は金曜日から始まる欧米主要国のイースターに向けて、リスク選好の動きが回復しました。結局休み前にNYダウは金融危機後の高値12500ドルまで上昇し、金価格は1513ドルと史上高値を更新しています。

為替市場では米ドルが下落しました。ドル円は81円台後半まで下落し、ユーロは一時1.46台まで上昇、豪ドルも1.07台後半まで、変動相場制以降(1983年)後の高値を更新しています。

さて、今週は本日まで欧米主要国がイースター休場、豪州は明日もアンザックデー祝日となります。

市場の焦点は従来からのリスクトライアングルの中で、特にギリシャの債務再編問題(いわゆる”リスケ”で債務返済の減免や期日の延長などを求めてくる可能性があります)は、域内にアイルランドやポルトガルなどの劣後国を有しているだけに、その展開が注視されます。

加えて今週は日米両国の中銀による金融政策会合が開催されますが、日銀会議では震災復興のための追加緩和策が期待されます。また米国の中銀会議FOMCにおいては量的緩和第二弾(6月まで6000億ドルの国債購入)の予定通りの終了が示唆されると思いますが、終了時期が早まることになれば、市場では”出口戦略開始”の思惑が高まるでしょう。

また今回はFOMC後に初めてバーナンキFRB議長の会見が予定されますが、同氏はハト派の中心人物と考えられており、”量的緩和の終了から実際の利上げまで”はまだ遠い道のりとの認識です。逆にバーナンキ議長から出口戦略により積極的な言葉が出れば、市場にはサプライズであり、現在のドル軟調地合にも影響を与えることになります。

本邦ゴールデンウイークが迫りますが、5月は米国債の利払い月にあたり、ただでもドル売り円買い需要が生じます。またゴールデンウイーク中は本邦の輸入業者や個人投資家のドル買い需要が不在となりますので、海外投機筋の円買いドル売りが出回る可能性もあります。ドル円80円以下に再度下落となれば、前回の協調介入レベルである79円台後半では、再び協調介入出動となる可能性が高まるでしょう。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ AUDUSD 1.0444-1.0772 AUDYEN 86.01-88.55

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0450-1.0850 AUDYEN 86.00-90.00

今週の豪ドルは上値テスト後反落

先週の豪ドルは”下げた後新高値に上昇”でした。

上述のように豪ドルは週初”米国格付け見通し引き下げ”からリスク回避の動きが強まり、週中安値である1.04台半ば、86円近辺まで下落して始まりますが、その後は概ね堅調地合いを維持し、豪ドルは変動相場制以降後の高値である1.07台後半まで値を上げました。

その背景は、これまた上述のように1.米ドル軟調2.リスク選好の動きとなりますが、加えて木曜日に発表された第1四半期の生産者物価指数が予想比高かったこともサポート要因となりました。(結果は前期比+1.2%、予想値+1.0%、前期+0.1%、前年比+2.9%、予想値+2.7%、前期+2.7%)。

繰り返しになりますが、現在市場にはリスク要因が多いのですが、一方市場の投資マネーも潤沢であり、常に投資対象を物色しているのが現状です。したがって、”リスク要因が更に大きく悪化する事態”とならない限りは、リスクマネーがリスクアセットに流入することになります。

投機通貨豪ドル高もまさにその典型であり、足元は米ドル軟調が鮮明であるだけに、特に豪ドルは対米ドルで高値を飛ばしている状況です。

その意味では、米ドルの動向を読む上でも今週の米FOMCが従来にもまして注目されますが、米国が出口戦略に積極的に踏み出す可能性は多くはなく、足元豪ドルはまだ”天井を見た”とは言えないでしょう。

ただし繰り返しになりますが、投機的なホットマネーで上昇している豪ドルです。今後新たにリスク回避の動きが高まれば、ポジション調整の豪ドル売戻しの動きが活発化することは念頭に置いておく必要があります。

なお、今週水曜日には豪州第1四半期の消費者物価指数が発表になります。先週発表された予想比高めの生産者物価指数同様に、年初の洪水やガソリン高の影響を受けて高い数字が予想されています。ただ高めの数字はいわば周知の事実であり、それをもって即利上げとはならないものと思われます。

それでは 、今週も Have a nice WEEK!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

・豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。 http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「29_december_2010.pdf」をダウンロード

       

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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