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首脳はみんな女性ばかり

クイーンがやってきました。

えっ、クイーンって解散したんじゃないの?フレディも死んじゃったし。クイーンのシドニー公演はもう何十年も前だし…、なんていっても誰も話しについてきてくれませんね。(スミマセン)

英国女王のクイーンがやってきたんです。エリザベス女王のオーストラリア訪問は今回で16回目ですが、もう85歳。旦那のフィリップは90歳。おそらく今回が最後のオーストラリア訪問になるだろうと言われています。

今回、キャンベラでクイーンを出迎えた、ブライス連邦総督、ギラード連邦首相、そして首都特別地域(キャンベラ)の首相も、みんな女性です。57年前にエリザベス女王が初めてオーストラリアを訪問した時とは様変わりですね。まさに女性の時代です。

なにせクイーンはオーストラリアの国家元首です。今でもクイーン人気は衰えることなく、パレードすれば沿道では大人や子どもがユニオンジャックの小旗を振って大歓迎してくれます。

独立国家とはいってもオーストラリアは英連邦諸国の一員です。共和制論議も起きてはいますが、クイーンの人気は別で、英王室のスキャンダルとは別に、エリザベス女王の個人的な人気の高さを感じますね。

もし女王が亡くなれば、それこそ共和制への移行が現実的になるでしょうし、英国王室だって、人気が地に落ちたチャールズでは王室が持たないとばかりに、息子のウィリアムに王位継承をさせるでしょう。そうすることで、すでに没落した大英帝国の夢よ再びとばかりに、新たな一章のはじまりになるのかもしれません。

オーストラリアにとっては宗主国イギリスは目の上のたんこぶのような存在でしたが、長い年月をかけて徐々にイギリス離れをしてきました。

貨幣をポンドからドルに替え、国家をゴッド・セーブ・ザ・クイーンからアドバンス・オーストラリア・フェアに代え、裁判制度も最上級審をイギリスからオーストラリアに変更し、イギリス人だってビザを申請しなければオーストラリアに永住できなくし、ほとんど実質的な独立国家としてあるのですが、名実共に独立国家となるためには、やはり共和制への移行が必要になるようです。

これは与党が労働党でも、自由・国民両党の保守連合でも、大方、共通した認識でしょう。経済的にも、政治的にも、社会的にも、もはやオーストラリアにとってイギリスとの距離は、地理的な距離と同様にはるか遠く、近場のアジアにシフトしているわけですから、いまさらそうした動きがあっても何の影響もないのでしょうね。

でも、多くのオーストラリア人はクイーンには長生きしてもらいたいと願っているようです。

さて、クイーンの車列が通ったら、ユニオンジャックの旗でも振りますか…。

(水越)

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