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スキーシーズン開幕に向け「スノー・トラベル・エキスポ 2012」開催

スキーシーズン開幕に向け「スノー・トラベル・エキスポ 2012」開催

日本をはじめ世界中のスキーリゾートが出展!

世界中のスキーリゾートや旅行業界関係者などが集結する、毎年恒例のスキー観光の展示会「スノー・トラベル・エキスポ 2012」が、今年は5月27日(日)、シドニー市内ダーリング・ハーバーのエキシビション&コンベンション・センターで開催された。今年も、オーストラリア国内はもとより、日本をはじめ、アメリカ、カナダ、オーストリア、など世界の50のスキーリゾートや旅行代理店などが参加して、各地のスキーリゾートの特徴や宿泊施設、スキー用具など、スノーレジャーの最新情報を余すところなく提供。会場では旅行の手配も可能で、早くも来シーズンに向けて予約の問い合わせをしたり、具体的なツアーの照会をする人など、各出展ブースは盛況だった。

SNOW TRAVEL EXPO 2012

日時:5月27日(日)9:00〜16:00

場所:Sydney Exhibition and Convention Centre, Hall 5(Darling Harbour, Sydney)

Web:http://snowtravelexpo.com.au

このスノーエキスポは、オーストラリアの冬のシーズン開始の6月を前に、毎年開催されているもので、今年はメルボルンで5月20日(日)に、シドニーで5月27日(日)に開催した。また、同様のスキー観光博である「インターナショナル・スキー・トラベル・エキスポ」が、メルボルン(5月31日)、ブリスベン(6月2日)、そしてシドニー(6月3日)でも催され、オーストラリアのスキー客にさまざまなスキー・ホリデー情報を提供している。

近年は日本のスキーリゾートを訪れるオーストラリア人スキー客が注目されているが、今シーズン(2011年12月から2012年3月)は、2011年3月に発生した東日本大震災の影響もあってか、全体としてオーストラリア人訪日観光客が約3割減となったため、各スキーリゾート地でも家族連れのスキー客を中心に落ち込みが目立ったようだが、あくまでも震災による一時的な落ち込みとして捉えており、2012年12月からの来シーズンに向けて、各リゾート地ではこれまで同様のオーストラリア人スキー客の集客を期待している。

会場には、日本から、北海道のニセコ、富良野、ルスツ、トマムなど、長野・新潟の白馬、志賀高原、妙高、野沢温泉、斑尾など、東北からは安比、蔵王などのスキーリゾート地の旅行会社や観光協会、宿泊施設が来豪してブースを構え、パンフレットやキャラクターグッズを配布して売り込みに懸命だった。また日本政府観光局(JNTO)も会場を訪れた多くのオーストラリア人たちに、日本のスキーと日本観光を売り込んでいた。

また、会場では各ブースで観光パンフレット類が多数用意され、訪れるオーストラリア人に渡されていたが、JAMS.TVが発行するオーストラリア人向け英語情報誌「G'Day Japan!」もJNTOのブースで配布され、用意した冊数が全てなくなるほど人気の高さを示していた。

来年のシーズンは期待できますね。

日本政府観光局(JNTO)も出展ブースを構え、日本観光のPRに懸命だった。JNTOシドニー事務所の山下所長に聞いた。

昨年のこのエキスポは震災直後だったため、全体のお客さんは多かったのですが、日 本の ブースへの寄り付きが悪かったようです。そのため実績が非常に心配さ れたのですが、結果としては、スキー客関係は30%くらいの減少ということで、予想したよりは悪くはなかったと思います。まあ、良くはなかったけれど、それほど落ち込んだわけではないということです。想定したほど悪くはなかったので、まあよかったのかな思っています。

今年は震災から1年が過ぎましたし、皆さんもしっかりやろ うとしていますし、その意味でもこれだけ多くの方に来ていただいて非常にありがたいです。メルボルンでのエキスポは非常に活気がありましたし、各代理店さんの声を聞いても来年はいけるということですし、 そういう意味で期待できますね。

東北に関しても、東北全体で特に売り込みが難しいということではありませんし。オーストラリア政府も問題はありませんとアナウンスしていますし、お客様からも心配するような声は聞いていません。

来シーズンに向けて、また多くのオーストラリア人の方に日本に行っていただけるよう、JNTOとしても力を入れていきます。

日本の出展ブースも大きな賑わいを見せていたが、日本からの出展者に反響や意気込みを聞いた。

信州・長野県観光協会 土屋孝夫さん

先週行ったメルボルンのエキスポでは、全体の集客がよかったですね。昨年並みに持って来たパンフレット類がすぐ になくなりましたので。シドニーも期待しています。

特に白馬は名前がかなり浸透してきましたので、その辺りは実感しています。震災の影響でいえば、スノーリゾートアライアンスの白馬・志賀高原・野沢温泉・妙高の4エリア全体で3割減でしたね。今年は雪も多くあっ たので、シーズンを長く楽しめました。みなさん、来シーズンには今年以上の多くの集客を期待しています。メルボルンでもお客さんが多くて、ブースにも多く の方が立ち寄ってくれましたので、来シーズンも日本に行こうという方が多いと感じますね。国によっても違うのでしょうが、オーストラリアについてはほとんど震災の影響を心配する方は少ないと思います。スノーアライアンスを始めて7年になりますが、昨年を除いて、オーストラリア人スキー客数は右肩上がりで伸びて います。これからも期待しています。

白馬東急ホテル 福島洋次郎さん

昨シーズンは震災の影響でかなり落ち込みましたから、今回のエキスポはその取り戻しということでやってきました。来年の冬はかなり来るだろ うと予想していますので、しっかりPRしたいと思っています。

白馬は今年、スキーが伝わって100周年ですし、オーストラリアにとっても大事なマーケットなので、力を入れていきたいですね。確かに震災の影響で家族連れの方達が落ち込みましたけれど、若い方はそれほど影響がなかったですし、それにリ ピーターの方は情報もきちんと入手して分かっていますし、変わらずに来ていただいています。

白馬ファンの方々が相変わらず、毎年、来ていただいていますので、非常に嬉しいですね。

 

スキージャパンホリデーズ ジェイソン・ジャンセンさん

スノーエキスポには、毎年、こうやってオーストラリアに来て代理店さんや業者の方に挨拶しにきています。

メルボルンのエキスポではブローシャやチラシが皆なくなりましたから、多くのお客様に立ち寄っていただきました。

昨シーズンは、震災の影響でかなり落ち込むと予想はしましたが、思ったよりもそれほどでもなくて、まあまあ、悪くはなかったです。もちろんその前の年と比べると減少しましたけれど。今回のエキスポの反応を見ると、来シーズンは良い感じだと思います。お客さんが戻ってきているという感じを持ってい ます。修学旅行のお客さんも戻ってきていますね。来シーズンは楽しみです。

 

 

野沢温泉 旅館さかや 森 晃さん

スキー場自体は前年よりよかったですね。オーストラリア人は7、8割でした。かえって日本の方が多くきましたよ。結構雪が多かったので、よかったです。スキーシーズンはほとんど3月いっぱいなんですが、野沢のように5月までやっているところは 少ないんです。ゴールデンウィークまでやっていますし、その後もスキースクールなど受け入れていますから。

海外のお客様は少し減りましたが、また来シーズンには期待しています。野沢はより日本らしいリゾート地として売り込んでいます。違った体験をしたい方は野沢温泉にた どり着いてくれると思っています。

ニセコ グラン・ヒラフ 青木智一さん

ニセコの場合、前の年と比べると3割ほど減りましたね。やはり昨シーズンは震災の影響が大きかったようです。

特に今回のエキスポでは、ファミリーの方向けに情報の提供を行なっていま す。プロフェッショナルや、スキーマニアの方には変わらずに来ていただいているのですが、ご家族の方、特に小さなお子さんのいる方は、日本全体を敬遠するような状況でしたので、その影響でファミリー客がかなり影響を受けました。

そのため、家族でスキースクールを楽しめますよとか、新しいスキーセンターが来年オープンしますので、ニュースとしてお伝えしていきたいですね。

昨シーズンは特に米ドル安で北米に行かれた方が多かったようですが、雪が少なかったようなんです。ですからやはり日本がいいよ、ニセコが雪は一番ということを訴えたいですね。

蔵王温泉観光協会 副会長 岡崎弥平治さん

蔵王はもともと海外からのお客さんは来ていたのですが、スキー客という点では、ニセコや白馬に比べると後発なので、どうしてもまだまだこれからという状況ですね。

いままでは仙台にアジアからのアクセスがありますから、アジアからのお客様が樹氷観光ということで来られる方が多いです。スキーというよりは、東北観光の一環としての立ち寄りが多いんですね。

オーストラリアのスキー客に関して は、長期滞在していただいて、スキーと温泉と町の観光を楽しんでもらいたいですね。実は福島のアルツ磐梯と安比と蔵王と3つで連携して、成田からの直行バスを運行してお客さんを呼ぼうとし ていたのですが、震災の発生で計画が頓挫してしまいました。樹氷は大きくアピールするので、オーストラリア人スキー客が憧れる要素はあるんです。蔵王は、野沢温泉と同様に、スキー場だけではなく、町も温泉もありますから、日本的な滞在をしっかり堪能できるところなんです。ぜひ、これから多くの方に来ていただきたいですね。

斑尾高原スキー場・ホテル 平岡 徹さん

こ れまで全く名前が浸透していませんので、まずは名前の売り込みですね。とにかく場所と名前を覚えてもらおうということで、今回初めてオーストラリアにやっ てきました。みなさん、「マダラオ? 聞いたことない」と言われますから、売り込みやすいですね。野沢温泉からシャトルバスもでていますし、意外と近いの で、これから増えてくれることを期待しています。

富良野に住み着いて7シーズン目というブロンウィン・バクスターさん

富良野か白馬か迷ったのですが、結局富良野を選びました。富良野はニセコより5度ほど気温が低いので、雪質も良いんですよ。

富良野にステイして、アサヒカワやサッポロ、オタルまで足を伸ばして遊んだり、あとは毎日スキー三昧です。

侍姿で日本をPR

JTBは早速、会場で日本行きチケットの受付を開始

会場ではスノーボード体験やファッションショーのイベントも

 

 

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