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住宅購入Q&A:クーリングオフピリオド

NSW州にお住まいのIさんより、住宅不動産売買についての質問メールをいただきました。以下お答え致します。

 

質問

購入を考えている物件があります。不動産業者が署名をするよう焦らせるのですが、まだ弁護士に依頼をしていません。クーリングオフピリオドが5日あるので、その間に弁護士さんに契約書を見てもらい、必要があれば契約を解除すればデポジットも戻ってくるので署名しても大丈夫ですよね?

回答

確かに、クーリングオフ期間中は無条件に契約を解除することができます。しかしクーリングオフ期間中であっても、契約を解除すると売主は購入金額の0.25%を受け取る権利を得ることになるので簡単に署名してしまってはいけません。この場合、デポジット全額返ってくるわけではなく、0.25%分が差し引かれた残金が返ってくることになります。

40万ドルの物件で契約時に4万ドルのデポジットを払った場合、1000ドルを差し引いた3万9千ドルが返金されます。

クーリングオフというとテレビショッピングなどでよく聞くせいでしょうか、とりあえず買った後に気が変わったら契約をなかったことにできると考えている方が多いようです。オーストラリアの住宅売買においては、クーリングオフはあくまでも、もしローンが下りなかった時や建物に欠陥があると分かった時のリスク対策として活用するものです。物件を購入する決断や契約書のレビューは署名をする前に行いましょう。

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