【シドニー生活情報】 教育について
子どもを持つ親にとって、教育は非常に大事なことです。
オーストラリアの教育について、知っておくべきこと、注意しなければならないことを、数回にわたって解説します。
入学前の準備として、州教育省では以下のような準備をしておくようにと指導しています。
小学校入学前には入学準備として、図書館から子ども用の絵本や本を借りてくる、公園でボールのキャッチボールをする、ピクニックをして子どもが自分でランチボックスを開閉できるようにする、一緒に「A Special Place」(こちら からダウンロード)を読んでおく、一緒に学校まで行き道路を安全に歩けるようにしておく、学校に持っていくものに名前を書いておく、子どもが持ち物の名前を覚えて使えるようにしておく、ユニフォームを自分で着たり脱いだりできるようにしておく。
また、少なくても英語のアルファベットと数字をきちんと書けるようになっておくと良いです。(写真の文字スタイル「NSW Foundation Style writing guide」を練習してください。(こちら から「Getting ready for school booklet (PDF 6MB)」をダウンロードしてください。巻末にアルファベットや数字の書き方があります。)
実際の学校の様子(幼児部のKindergarten)は、こちら
こちらのサイトも参照してください。
また、入学に向けて、基本的な読み書き・計算能力のガイドラインが示されています。
読み書きの日本語ガイドは、こちら
計算能力の日本語ガイドは、こちら
オーストラリアの学校では1クラス30名以下の小人数クラスを実施しています。また、コンピュータとインターネット接続が完備されて、ホワイトボードに替わるスマートボードが使用されています。
授業では、先生が黒板に板書して一方通行で説明するような方法ではなく、子どもたち同士が話し合ったり、グループによるチームワークを発揮したり、子ども自身の自己表現に重点を置いた教授法がとられています。
小学校(KindyからYear 6)では、低学年で、基本的な英語力、読み書き、簡単な算数、社会教育、保健教育、創作活動などを学習します。
高学年では、以下の科目を学習します。
英語
算数
科学・技術
自己開発・保健・体育
社会・環境
美術・創作
また、外国語を選択科目とする学校もあります。外国語として日本語を勉強する小学校は多くあります。
ニュー・サウス・ウェールズ州では、小学校の教育を、幼児部のKindergartenと、3つのステージに分けています。
ステージ1: Year 1・2
ステージ2: Year 3・4
ステージ3: Year 5・6
また、子どもたちの学習到達度を測るために、NAPLAN(National Assessment Program Literacy and Numeracy)と呼ばれる州統一テストを行なっています。このテストはYear 3とYear 5、そして中等教育にあたるYear 7で、毎年5月に実施しています。
宿題も出されますが、調査では、子どもの学習到達度や成長度合いに、親の関わりが40%〜60%も影響を与えるといいます。親が子どもの勉強にどれだけ付き合うかが大事なようです。
その際、学校や授業について、ポジティブに話しをすることが大事です。
また、新しく学んだことについて話したり、実際に学んだことを家庭でもやってみることです。
家庭でも読んだり、書いたり、計算したりということを実践してください。
次回は、初等教育(下)です。(来週につづく)
※なお、このシドニー生活情報で取り上げてもらいたいトピックスがありましたら、お知らせください。
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