「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
15 July 2024 ◎<ポイント> ドル円161円台後半から157円台前半まで急落 ・ドルは木曜日に発表された米6月CPIが市場予…
13 May 2024
◎<ポイント>
前週の弱い米雇用統計から「暫くは簡単に155上には戻らないだろう」と予想したが、、、“ハズレ”(汗)
・先週は主要国の株価が堅調で、特に独、英のインデックスは史上高値を更新し、“リスク選好の円売り”が活発化―あっさりと155円を突破した。
・5/3に発表された4月の米雇用統計が失業率、nfpr、平均時給全ての分野で軟化し、ドル円は一時151円台まで下落したが、先週は週初に153円台から始まり、156円手前まで上昇。
・5/4のイエレン財務長官の発言「介入はマレであるべきで協議が行われることが期待される」、その後5/7の神田財務官の「マーケットが健全に機能していれば介入の必要はない」が効いた。要は政府日銀の介入は「特定のレベルを目指したものではなく、急激な変化に対するスムージング・オペレーション」であったと市場は解釈したからだ。
・ただ一気に156円台に乗って、再び160円を目指す動きには至らず。さすがに市場には介入警戒感が強く、これも前回の“介入効果”と言えるだろう。
・今週発表される4月の米CPIと小売売上高が焦点だが、いずれも軟化予想。
ただ前回の雇用統計後のドル円の戻りを見ても、米景気・インフレ鎮静化が“余程”鮮明にならない限り、本格的なドル売りには繋がらないだろう。
・為替は二国間の通貨の交換比率であるが、依然として景気面では「米国>欧州(英含む)・日本」の構図に変化なし、、、というか目先格差は広がる可能性が強い。
・5/16(木)には日本のQ1GDP(速報値)が発表されるが、物価高や個人消費の低迷を受けて、2四半期ぶりにマイナス予想(予想―年率換算-1.4%、前回+0.4%)となっている。果たしてインフレ上昇が円安の影響として円安警戒感が強まるか?むしろ更に先を読めば、筆者の持論である「日本のファンダメンタルズ悪化=資本の逃避による円安要因」につながるように思う(年内ドル円の高値170円の根拠)。
・何度も指摘しているように市場ポジションもドル円ロングに傾きやすい地合であり“ロングの崩しと新たなロング造成の動き”に不安定な取引が続きそうだ。
◎<豪ドル相場>――対米ドルでは米ドルやや軟化(ユーロの反発にフォローして66セント台まで反発。対円では日銀介入後のドル円急落を受けて100円割れまで反落し、米雇用統計後も100円台まで下落したが、その後のドル円の155円台への反発と、豪ドルの66セント台への上昇の相乗効果で103円台まで上昇
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6557-0.6644 AUDYEN 100.46-103.07
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500-0.6700 AUDYEN 100.00-105.00
・先週は前週の弱い米雇用統計後のドルの軟調から豪ドルは65セント台を割ることなく、66セント台に堅調推移。
・一方、対円では4月末とゴールデンウイークにおける2回の政府日銀の介入を受けて100円割れを見たが、その後のドル円の戻り高(上述)とユーロの1.07台への堅調にフォローして再び103円台まで上昇している。
・主要国の株価堅調と商品相場の反発(CRB 337台まで)も豪ドルをサポートした形。
・先週のRBA理事会では予想通りにオフィシャル・キャッシュレートは4.35%に据え置かれる一方、ブロック総裁も「高インフレのリスクについて警戒が必要」と述べるなど、インフレへの警戒感を緩めていない。
・3月の理事会では「労働市場は依然としてひっ迫も徐々に緩和」と述べ、実際に3月の雇用統計は就業者数-6.6千人と散々であった。
RBAも労働市場、賃金指数とインフレの関連性を注視しており、その意味では今週発表されるQ1賃金指数(前期比、予想+1.0%、前回+0/9%)、4月雇用統計-就業者数(予想2.37万人、前回-6.6千人)、失業率(予想3.9%、前回3.8%)がいつにも増して注目される。
・ただ、メインファクターは“豪ドルは米ドルの受け皿”であり、今週も米ドル動向、特にドル円の方向性が注目される。
―読者各位―
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◎セントラル短資FX社の「マーケットビュー」(https://www.central-tanshifx.com/market/marketview/column/?morecnt=0&itemtype=1&pdate=20221121)に15年近く投稿しています。
月報(毎月第三月曜日にアップ)ですが斬新な相場観をご披露します!!
東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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