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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)3 August 2026

3 August 2026

 

◎<ポイント>
―協調介入で163円台→157円台―

今週の予想レンジ:156.00-160.00
先週のレンジ 157.26-163.94
(先週の予想レンジ:162.00-165.00)

・先週は163円台から157円台に円が急騰した。“高値波乱”は想定したが、日米協調介入は想定外であった、、(汗)
・7/30(木)に日銀介入とFRBによるレートチェックが実施され、7/31(金)に日米に協調介入があった模様(関係者による)。ロイターによるとべッセント財務長官の机上に50~100億ドル(800億~1兆6000億円)の円購入と書かれたメモがあったとか。この“関係者の話”や“ロイター記事”は全て日米当局の故意による情報操作の指示によるものだろう。筆者も銀行時代に介入協力した折には「どこまでリークして良いかなど」事細かに当局により指示されものだ。
・いずれにしても協調介入は2011年の東日本大震災時、ドル円が75円台まで下落した時以来であり(今回は当時のドル買いポジションの利食い?)、シカゴIMMの通貨先物ポジションもパンパンに円ショートに傾き、ドル円買い安心感が広がりつつある絶妙のタイミングであった。
・それに先立ち7/30(木)の東京時間にはべッセント財務長官の「円の大幅過小評価」に対する警告が出回っていたが、、
・市場ポジション、地合を絶妙に捉えた日米当局の大逆襲であり、7月初の162円台から2円落ちのポジション調整とはスケールの違う、一日6円のクラッシュであった。
・問題は果たして円安トレンドは転換したか??である。2011年の東日本大震災に起因する日本の原発停止・原油輸入の増加は円需給を大きく転換させ、既に「リスク回避の円買い」が限界に達した時期でもあった。協調介入で75円の大底を打ったドル円は、翌年のアベノミクスの大規模金融緩和につながりドル円の上昇を促した。
・筆者の見方としては、介入により年初のレベル157円台に戻されたドル円であるが、昨年の150円ブレイクから今年の163円台までの円安相場は、市場が日本の経済・財政のファンダメンタルズの弱さを評価した結果であり、前回2011年時の協調円売り介入とは異なり、市場の流れに棹差すものと言わざるを得ない。
・今回大方の市場の円売りポジションは力づくでストップ・アウトされており、傷んだ市場回復には時間がかかるだろう。したがって足元底値を確認したとは言い難いが、徐々に底入れした後は、今回下に押し込められた相場の逆襲を予想するものである。

 

 

◎<豪ドル相場>
先週豪ドルは、日米協調介入で米ドルが大幅下落(ドルインデックスは101台から99台に下落)する中、70セント台に反発。対円ではドル円の急落を受けて114円台から、ストップロスを巻き込みながら一時110円台まで売られた。
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6920-0.7044  AUDYEN  110.91-114.69
(先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6850-0.7050  AUDYEN  113.50-115.50)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6900-0.7100   AUDYEN  110.00-113.00


・先週豪ドルは日米のドル円協調介入(ドル売り円買い)を受けて米ドルが全面的に下落する中、再び70セント台半ばに反発した。対円ではドル円の急落に並行して114円台の高値から一時110円台まで大幅下落した。115円はまたしても“近くて遠い”レベルとなった。
・発表されたQ2及び6月の国内CPIはいずれも低下傾向を示したが、これは7月になってからの原油価格の急反発前の数値である点を考慮しなければならない。
Q2CPI前期比+0.6%(前回+1.4%)、前年比+4.0%(前回+4.1%)、刈込平均値前期比+0.8%(前回+0.8%)、前年比+4.0%(前回+4.1%)、6月単月CPI前月比-0.1%(前回-0.7%)、前年比+3.8%(前回+4.0%)。
・7/30(木)に行われたハンターRBA総裁補の講演では「インフレ期待がアンカーから外れることを許してはならなず、その兆候が見え始めてからでは最早手遅れ」、「我々の仕事はインフレを引き下げ、インフレ期待の高止まり定着をしないようにすること」と従来の主張を繰り返し述べた。
・イラン戦争の不透明感に加えて介入実施により相場が不安定化しており、今週も対ドル、対円共に乱高下が予想される。ただ中期的には70セント超えは依然としてオーバーバリューの領域と考えられ、一方対円では110円台では慎重にロングを造成すべきレベルと考える。

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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