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【最終回】ねえねえ、結局どの国に留学するのがベストなの?

これまで4回にわたり留学人気国での留学経験を持つJAMSスタッフたちが、各国の勉強と遊び、物価や給料、王道パターンと邪道パターン、ネガポジ、そして事実と偽りについて徹底解剖してきましたが、ついに最終回を迎えます!

過去の留学比較座談会はこちら↓
【第1回】JAMSスタッフが人気留学先6カ国の事情を徹底比較
【第2回】型破り?無謀?留学先で実践した独特な勉強法を大公開
【第3回】仕事はオーストラリアが圧倒?人気留学先の物価や給料を公開!
【第4回】留学先の遊びと観光! さらには各国の恋愛事情を暴露?

そして、最終回は『日本帰国後での経験と留学先の選定方法』について!

過去4回の留学比較座談会の話を総合的にまとめ、どういった人が留学に向いているのか、そしてどの国との相性がいいのかを分析します。ジーンと胸に響くような話もありますので、最後までお見逃しなく!

ねえねえ、結局どの国に留学するのがベストなの?

ホームシックやハプニング満載の留学生活をどう乗り越える?

ツヨシ(進行役)
ベストな国を決める前にですね、みんな海外にいるとホームシックとか、嫌な経験もいろいろするでしょ。毎日何かハプニングがあって。そういうのをどうやって乗り越えてる? マレーシアとかすごそうだけど。

ミヨ(マレーシア留学)
私、そういう担当になってません(笑)?

まあ、ハプニングは初日からありました。マレーシアに着いて寮に行ったら「君、チェックイン今日じゃないよ。どこかホテルでも探してるの?」と言われ、「いや、ホテルなんか探してねーよ」と心の中で叫んで(笑)。

とにかく「私はちゃんと寮に入ると言ってたから」と突き通して、それで「空いてる部屋があるからそこで寝てな」となって「空いてるんかい」って感じだったんですけど(笑)。

ツヨシ(進行役)
英語ができないという理由で、困った状況でもそっけなくされることって多いかもね。

ミヨ(マレーシア留学)
そうですね。あとタクシーに乗って最後にドアを閉めてバイバイと思ったら、運転手さんが急に窓を開けて「ドアを強く閉めんなよ」とめっちゃ怒られたことがあります。

いや、皆さん笑ってますけど怖かったんですよ……って、何の話をしてましたっけ?

一同
困難をどう乗り越えるか(笑)。

ミヨ(マレーシア留学)
あー、そうですね……やる気と元気、かな(一同笑)。折れない心というか、心の中でツッコむとか。何かあった時に「はいはい」って心を広く持つ。皆さんも多分一緒ですよね?

ツヨシ(進行役)
三好流。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
精神論。

オガヤン(カナダ留学)
工夫なし。

ミヨ(マレーシア留学)
えええ……ちょっと考えさせてください(笑)。

ナツミ(オーストラリア留学)
私の場合は「郷に入っては郷に従え」の精神なんで。

一同
今かけましたね、「郷」と「豪」を。

ナツミ(オーストラリア留学)
あっ(笑)。

まあ、その精神なんで、起こったことは「そういうものなんだ」と捉えて、客観的に見るようにしています。大したショックも受けないし、難しいと思うこともあまりないし、いろいろとトラブルもあったけど、それは私のせいじゃないから。

だって初めて海外に長期で住むなら、何もかもが知らないことだらけだし、新しいことだし、誰も知らないし、そこに自分の固定概念を持っていったところで何の助けにもならないじゃないですか。

すべてを客観的に見て「ああ、こういう国なんだ」と受け入れたら、理解が深まった感じですね。10代でオーストラリアに来たので、考え方が柔軟だったというのもあると思います。

オガヤン(カナダ留学)
しんどい時って誰でもあると思うんですよね。僕はカナダで日本人と全然しゃべらないようにしていたんで、外国人ばかりと話していると自分の言いたいことがうまく言えないじゃないですか。それに理解ができない。

そういうところが悔しくてカナダに来たのに、「またこの壁やわ、なんかもう英語イヤやわ」と思ったことがありました。だから一度すべてを解放して、日本人と遊びまくっていた時期もあったんですよ。そしたら、めっちゃ楽しくて(一同笑)。

4カ月間くらいストイックに日本人との交流を絶っていたんで、それを解放した時には、既に自分でも気がつかないうちに英語の実力がついていたようで。そこから歯車が噛み出していろいろと上手く回るようになった気がします。

ツヨシ(進行役)
英語でぶつかる壁はあるよね。海外のマクドナルドへ行ってコーヒーを頼んだのにオレンジジュースが出てくる、みたいな(一同笑)。チェーン店のスタッフだと高校生くらいの子が多いでしょ。俺、大人だよ? それで「お前、英語できないんだろ」と言われてるようなもんだから、負けた感がすごい。

一同
あー(しみじみ)。

ツヨシ(進行役)
まあ、オレンジジュース飲むけど。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
飲むんかーーい(一同笑)。

サアイ(イギリス留学)
私は、民族性の違いでぶつかったことがあります。アジア系の友達とラテン系の友達と一緒にロンドンへグループ旅行した時、完全にアジア組とラテン組で別れてしまって。

アジア組は綿密にプランを立てるんですね。滞在先の宿も移動手段もツアーも先に手配して、朝早く起きて本気で観光しに行く。ラテン組は正反対で、プランはなきに等しくグループで時間を過ごすことを楽しむというか、夜はクラブやバーに行くから夜更かしして、アジア組が出発する朝の時間帯は爆睡って感じで……完全に別行動。

結局、同じ宿で1週間もいたのに全員の集合写真が1枚しかない(笑)。それくらい合わなくて、マンチェスターに戻ってから「何でこんなことになったんだ」を考える会議になり、感情が爆発して大泣きしちゃいました。

誰かが我慢するんじゃなくて、一人一人が別の価値観に歩み寄る努力はすべきだし、相手の自由も尊重することも大事って。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
僕の場合、フィリピンはイヤな思いってしないんですよ。まあ、トイレが汚いとかタクシーでボラれるとか、新興国あるあるは別として。もうね……、楽しい。ほんと楽しい。

一同
2回言った(一同笑)。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
授業に出席さえすればメキメキ英語の実力が上がるし、人との出会いや週末のアクティビティなんかも相まって、毎日がカラフルに色付いていくのがわかるんですよ。お金はどんどん減っていきますが(笑)。

一方でアメリカは、ストレスが結構すごい。ここで言うストレスの種類は、外国人コミュニティの中で感じるストレスと、日本人コミュニティの中で感じるストレスがあります。でも、前者は考え方次第で、前向きに解決できると思うんです。

例えば、語学学校のクラスのディスカッションで「日本人男性がレディファーストをしない」という意見が出たとします。クラスが変わる度に毎回その話題になるし、辟易していたのですが、よくよく調べていけば論破できるんですよね。

日本には侍の文化があって、女性は3歩後ろをついて来る。なぜか? 侍が刀を抜いて腕を伸ばした状態の半径が、ちょうど3歩下がった距離らしい。前から敵が来て刀を抜いた時に女性を傷つけないためには3歩下がっていてもらう。この習慣に由来するわけです。

それって、男尊女卑でも何でもないじゃないんですか。しかも「侍」というワードがそこにある。それでもうクラスの全員が「おお〜」って(一同笑)。

一同
「サムライすげえ」みたいな(一同笑)。

オガヤン(カナダ留学)
僕もその論、使わせてもらいます!

トク(フィリピン・アメリカ留学)
日本のことを知る、そして外国のことを知ることがトラブル解決の糸口になるんです。もし外国人とのコミュニケーションの間にストレスを感じたならば、それは成長できるチャンスなんじゃないでしょうか。

ツヨシ(進行役)
大人な意見だね。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
逆に問題なのは、日本人同士でのトラブルだと思います。アメリカの話になりますが、やっぱりライバル意識というかバイタリティを持っている人がとにかく多くて、その分エネルギーを持て余しているんで衝突してしまう。

海外にいる数少ない日本人同士なわけだから、それぞれ意図があったとしても、わざわざ落とし合っていたら元も子もないじゃないですか。ただ生活するだけでも大変なのに、なぜ同じ日本人同士で足を引っ張りあってしまうのか……。

オーストラリアはどうなんでしょう? 僕はワーホリで来豪して間もないので、あまり日系コミュニティのことが分からないのですが。

これは留学生だけの問題じゃなくて、永住者やビジネスをしている人も同じです。雇用するなら法律で定められた給料を払ってほしいし、インターンを採用するんだったら、ちゃんと経験が積めるフェアな環境を作ってほしいと、強く思います。

ツヨシ(進行役)
こういう場所で発信することによって、少しずつコミュニティでの理解が深まって、変わっていくといいよね。

ところでミヨ、シンキングタイムは終わりましたか?

ミヨ(マレーシア留学)
あっ、私シンキングタイムだったんだ……(笑)。

ええと、マレーシアはですね、国民性が本当にいい加減というか、オーストラリアもゆるいとは聞きますが、もっと適当なんですよ。ですから、あんまり期待をしないことが一番かなと思います。

どの国もそうですが、その国独自のいいところがあるので、開いた心を持っていないとそれが目に入らないで見逃してしまう。マレーシアは特に、そういう心でいることが大事なんじゃないかなと思います。

ツヨシ(進行役)
自分の価値観を強く持っていると、必ずそのギャップにやられるよね。

ミヨ(マレーシア留学)
難しいのは、現地で自分の価値観が広がったり、柔らかくなったりしているつもりでも、日本に帰った時にまったく受け入れてもらえない場合です。それも最終的にどう自分の中に落とし込んでいくのかが問題だと思います。

日本への最終帰国、その時に感じた留学先とのギャップ

ツヨシ(進行役)
そうか、みんな1カ国目の後に帰国しているんだ。留学先と日本の考え方をミックスしたハイブリッドな自分になって帰国した時に、日本で感覚を戻すというか、日本版にしなきゃいけなかった? それともそのままで大丈夫だった?

サアイ(イギリス留学)
私、そのままでした。地元(徳島)からイギリスに行って、イギリスから東京に行って。地元と東京って大分違うから「東京めっちゃ都会」と思いました(一同笑)。

住むところも「J&Fハウス」というインターナショナルのシェアハウスにしたんですよ。そこで暮らしながら仕事をしていたから、何かあっても家族のような多国籍のハウスメイトたちに支えられていました。

留学でワイワイした環境に慣れちゃった人は、日本の都会にあるシェアハウスから再スタートを切るのもいいんじゃないでしょうか。

ツヨシ(進行役)
日本国内だと、ワーホリや留学に対しての理解度がそこまで深まっていないのが現状でしょう。よく思わない人も一定数はいますしね。そういう壁にぶつかることはなかった?

トク(フィリピン・アメリカ留学)
まあ、あったから今ここにいますよね(笑)。

僕は日本の接客が一番だとか、日本食が一番だとか、何をもってそう言い切れるのか疑問に思うようになっちゃって、日本国内の同じ日本人とうまく会話ができなくなったんで……。

アメリカの接客はチップ文化で発達した攻めのサービスですから、アメリカの外食サービスは一種のエンターテインメントになっているんです。だから日系レストランのサービスを見た時に「もっとできることがあるんじゃ?」と物足りなさを感じることもあって、何を根拠に「世界一」なのか疑問に思いました。

働き方もそうですよね。日本国内では普通にパワハラがまかり通っていたり、サービス残業も今は減ってきていると言われていても雇用主側の話で、被雇用者にしてみれば、見込み残業にシフトして給料は減り、結局自宅で深夜まで残りの仕事をするっていう。

そういうところ、かなり横暴だなって思います。これはオーストラリアで働いた経験のある人の方が、帰国してからギャップを感じるんじゃないでしょうか。

ツヨシ(進行役)
それくらいオーストラリアの雇用システムっていいよね。

ナツミ(オーストラリア留学)
オーストラリアには、大学講師をしながら個人の会社も経営していて、結婚していて2児の母で、大学院で勉強もしている、という人もいます。

できる人に対してどんどんチャンスが拓けていく、天井がないシステムで、日本は底辺に対してルール敷かれている、ふるいにかけるシステムのように思います。

後者の場合、「何時間は絶対働かないといけない」、「これは最低限やらないといけない」、「何歳までに定職がないといけない」、そこから外れると道がありません。

外れなくても上に行くほど「自分がどんなにがんばってもここまでしかやらせてもらえないんだ」とすぐに上限がつっかえてしまいそう……。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
日本は人間関係も何かと複雑ですね。

例えば、東京の芸能プロダクションで働いていた時は、「どれだけ言うことを聞くか」が評価基準になっていました。能力ベースで査定されないので、結果的に身内同士の斬り合いになっちゃう。

失業率がすごく高くて、3年いたらベテランと言われるような会社でした。

ツヨシ(進行役)
帰国を考えている人がどんどん暗くなっていく(笑)。

オガヤン(カナダ留学)&ミヨ(マレーシア留学)
そうだったなあって思い出しました……。

ツヨシ(進行役)
まあ、結局さ、オーストラリアで生活しようよっていう話。

一同
無理やりまとめた(一同笑)。帰らなきゃいけない人もいますよ!

ツヨシ(進行役)
そういうことを考えて不安になっている人たちのために、じゃあ、アドバイスとして自分の国をアピールしてください(笑)。

一同
無茶ぶりすぎる(一同笑)。

結局どの国に留学するのがベストなの?

オガヤン(カナダ留学)
んー、とりあえずカナダから行きますね! カナダの良さは何と言っても、洗練された都会と自然の豊かさが徒歩15分圏内にあるところです。国民性はフレンドリーで、バスを降りる時にも「Thank you」って全員が言いますよ。

留学先として見るとアジア人が多い点はありますが、「思ってたのと違う」というギャップの先に「カナダ人が優しい」のホッコリが絶対にありますので、それで打ち消しできます。

生活面でうれしいポイントが、ゴキブリが絶対に出ないこと。どうですか? オーストラリアは虫が……部屋にクモが出てきたとかゴキブリが出てきたとかあるでしょ。カナダではありませんよ(笑)!

ツヨシ(進行役)
うん、オーストラリアでは日常だからね(笑)。

オガヤン(カナダ留学)
それから、街中にいる人が英語の勉強の相手になりますし、さらにキャリアアップしたいとか仕事をしたいとか思ったなら、自分次第でどうにでもできるフィールドが用意されています。

僕も皿洗いでクレープなんて焼いたことなかったのに、「焼きたい!」と言ったら普通に焼かせてくれました。カナダの人々は移民に対してとても優しいんですよね。

オーロラが見られるノースウェスト準州の州都イエローナイフも、バンクーバーから5時間くらいで行けます。

一同
いや、遠くない?

オガヤン(カナダ留学)
そうなんですが、どこの国よりも近くに!

一同
そりゃそうだ(一同笑)。

オガヤン(カナダ留学)
ウィンタースポーツが好きな人は、ウィスラー・マウンテンっていう北米最大のスキー場がありますし、カナディアン・ロッキーは夢のように美しいです。

東にはフランス文化が根付くケベック、南には隣国アメリカのシアトル、ロサンゼルス、ハリウッドといった都市もありますし、トロントからバスでニューヨークへも行けます。というふうにですね、観光においても魅力的な……。

一同
旅行の誘致(一同笑)?

オガヤン(カナダ留学)
まあまあまあ、年中通して楽しめますから、留学先で迷っているなら行って損はないと思います。

サアイ(イギリス留学)
私は色々ディスってますけど、イギリス大好きなんで(一同笑)。天気悪くてごはんマズくて人が皮肉っぽいのがテンプレートでも楽しい!

一同
……本当に?

サアイ(イギリス留学)
本当、本当(笑)。

日本と島国気質で似ているところもあって、東西南北でまったく違う風土と文化があります。知れば知るほど極悪非道なところも出てくるような古い国ですが、それは日本も同じ。

正式名称は「グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国」で4つの国があるから、ちょっと違う地域へ行くだけで違う訛りや言語に。ふと自分が立っている何でもない場所にも歴史的なエピソードがあって、そこ独特の芸術や建築物、文学がどっしり根付いています。

英語のプログラムは本場とあって、教科書は自国のものばかりでしっかりしていますが、やっぱり言語だけ学びに行くよりも、好きなものを思い切り楽しみに行くといいんじゃないでしょうか。

そして最後は必ずヨーロッパ諸国を回ってほしいです。モロッコや西欧はもちろん、トルコやロシアの東欧、ノルウェーなど北欧まで行くとまったく違う景色と信仰があります。国内ならマンチェスターからロンドンまで5ポンドのバスがあったり、質の高い博物館や美術館がほとんど無料で入れたり。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
フィリピンに関して言うと、新興国なので日本の感覚では当たり前のことが当たり前じゃありません。そこにストレスを感じても、それ以上に物価の安さだったり、気候だったり、人間味だったり、楽しもうと思えば自分次第でどんどん楽しめる環境です。

語学カリキュラムが充実していて、マンツーマンでずっと英語を話せる、学校外でも先生との繋がりを持ち続けられる、このあたりは他国にない魅力だと思います。英語初心者にはもちろん、中上級者も伸ばし方次第かと。

特にワーホリを考えていて、今の時点で英語力に自信がない人は、ワーホリ期間を短くしてでもフィリピンに行くことをオススメします。新興国と先進国の2カ国を経験することで考え方の幅も広がるだろうし、人生も豊かになるんじゃないでしょうか。

アメリカは、語学留学を考えている人には断固オススメしません! 語学が一番の目的なら、ワーホリでカナダへ行って夏場のシーズンなどに長期観光で行くべきと思います。

反対に何か語学以外の目的を持っている人、アメリカに来ないといけない人は、後悔しないためにも挑戦してほしいなと。アメリカは、ある意味めちゃくちゃ拓けている新天地です。手を伸ばせばチャンスを掴める可能性は、予想以上にあるんじゃないかと思います。

というか、何処の国に行くにしても、思い切った行動を起こすことが一番大切だと思います。留学を機になりたかった自分になってみる。それで大きな失敗をしても、日本という帰るべき場所があるんだから、失うものなんてありません。

細かな心配事は一旦置いといて、現地の空港についたらスパッとポジティブモードに切り替えましょう!

ミヨ(マレーシア留学)
マレーシアは、アジアの中では本当にオススメな国です。物価が安い割に高度な教育が受けられるということで、大学留学、語学留学、インターンと注目が集まっている人気の新興国。

一番の魅力は、先進的に発展している部分と昔ながらのヒストリカルな部分が日常生活に溶け込んでいること。マレー系、中華系、インド系と他にもたくさんの先住民族の人々で構成されている多民族国家であること。

マレーシアのそれぞれの民族のニューイヤーが祝日とされていたり、本当の多文化が学べると思います。私はマレーシアへ行くまでアジアが苦手だったんですけど、この国のおかげでアジア大好きになったんです。

あとやっぱり常夏の国ですね! 島国で海に囲まれて、現地の人々は明るくて、食べ物はおいしい。エアアジア(LCC航空会社)の拠点ですからタイ、カンボジア、ベトナム、ラオスなど低予算で近隣諸国を旅行できる! ちょっとサバイバルなところだって楽しむことに前向きになれば、忙しい日々を送って強く豊かになれます。

ナツミ(オーストラリア留学)
オーストラリア高いもんなー。

トク(フィリピン・アメリカ留学)
しかもオーストラリアから海外って出にくいしね。

ナツミ(オーストラリア留学)
オーストラリアって日本から見たら近いし、日本人からすると身近な国ではあるんで、ワーホリや短期の語学留学に来ても英語は伸びないと思うんですよ。それだけ日本人がいるわけだから。

でも長期的に語学留学の先を見据えているなら、いろいろなところにチャンスが転がっているし、日本人コミュニティもちゃんとあるので、新しく何かを始めることもできますよね。

それに日本の生活の質をあまり落としたくない場合に、オーストラリアは日本人的に楽だろうし、かつ長期なら英語力もそれなりに伸びるだろうから、そこはメリットなんじゃないでしょうか。

将来的に日本に帰ったとしても、オーストラリアに残って働くとしても、個人的には短期滞在よりも高校留学をオススメします。資金は必要ですが、それだけの価値はあると思いますよ。目標さえあれば、なんでもできる国がオーストラリアなんじゃないかな。

ツヨシ(進行役)
うん、じゃあ、ちゃんとまとめようかな。それぞれの話を聞いた結果、「オーストラリアが一番だった」と(一同笑)。

一同
こればっかりは最初から決められていた(一同笑)。

ツヨシ(進行役)
とはいえ話を聞いていると、やっぱりその国に行きたくなるよね。旅行ではなく、現地での生活を通して、いいところも悪いところも客観的に見てみたいなって。

この座談会を読んでいる皆さんにも、何かしらその国に行く英語以外の目的を見つけてもらって、どこの国でもいいんで行ってもらいたいですね。

例えばアートが好きなら「そこの美術館を全部回ってやろう」というくらいのものでもいい、自分の好きなことに関することを目的にしていたら、途中で何か新しいものに出会うかもしれないし、興味は必ず広がっていくものだと思いますよ。

環境を変えるって結構大きなことだけれども、自分自身の手で人生を切り拓いてほしいなと思います。はじめの一歩が大切なので、思い切って踏み出してみてください。そうすれば、誰も予想していなかった未来が待ち受けているかもしれませんよ。

楽しいお話をありがとうございました!

過去の留学比較座談会はこちら↓
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留学先比較座談会 登場人物紹介

ツヨシ(進行役)

1995年、高校卒業後に渡豪。語学学校、カレッジ、シドニー大学と進学。在学中から深夜のレストランを間借りして、友人と共にカクテルバーを経営するなど、スゴ〜くいろいろなキャリアを経て、現在は「リズム留学センター」と「Kintone Australia」に席をおきながら、「JAMS.TV」のディレクターとしても精力的に活動する。ダンスが好き、日本酒が好き、そして2児の子育てを頑張るスーパー・イクメン・パパ。

トク(アメリカ・フィリピン留学)

京都出身。2016年末に、2年間に渡るフィリピン・アメリカでの留学生活から帰国。東京の某芸能プロダクション勤務を経て、昨年末に”ギリホリ”で来豪し海外生活を再スタート。留学先でも、旅行先でも、はたまた先進国でも、新興国でも、なぜかその地に長く住んでいる現地人のような妙に落ち着いたオーラを放つ。夜型、インドア派、人見知り。「オーストラリアに向いてないんじゃないか」と本人は言うがうなずく人はいない。

サアイ(イギリス留学)

幼少期からイギリス文学を愛読。語学やイギリス発祥の芸術を学ぶため、マンチェスターにて1年間の語学留学経験あり。映写師、領事館での警備員など、カラフルな経歴も持つ。現在はJAMS.TV編集部でライターとして勤務しながら、ライフワークでもある執筆活動や自身の作品の翻訳に精力的に取り組む。趣味は来豪後に始めた和太鼓。「そこ?」ってポイントを、ひたすら狭く深く追求するタイプ。謎に包まれた不思議な人。

オガヤン(カナダ留学)

関西出身のお笑い好き。趣味は心理学。大学在籍中にカナダ・バンクーバーにて9カ月間のワーホリ生活を経験。日本帰国後はUSJや英会話学校で勤務する。オーストラリアに来た目的は、海外に拠点を置く企業での勤務経験を通してスキルアップし、将来的にはインバウンド関係の仕事で、日本の魅力を世界に発信していきたいとのこと。何気ない会話の中にボソっと入れてくるネタのクオリティーが高い。

ミヨ(マレーシア留学)

マレーシアで半年間の大学留学後、JAMS.TVでインターンをするために1カ月限定でオーストラリアに来豪。いつも笑顔で愛嬌を振りまくムードメイカー。むしろ怒ったり、悲しんでいる時さえもニコニコしているので、感情がうまく伝わらないこともしばしば。週末を利用してローカルマーケットを散策するのがシドニーでの楽しみ。日本で就職を経験した人たちの話を聞いて、帰国後の生活に戦々恐々とする小心者。座談会の参加を後悔しているとの噂あり。

ナツミ(オーストラリア留学)

17歳の時にオーストラリアへ来豪。シドニーの高校を卒業後、ノートルダムオーストラリア大学に通いながらJAMS.TVでインターン修行中。一見クールな印象だが、じつは真面目で優しい性格。プンプンとルンルンのスイッチがどこにあるかわからない。岩手県出身で暑いところが苦手。シドニーで好きな場所は「ウェンディーズ・シークレット・ガーデン」。卒業後は日本に帰国し、就職活動をする予定。

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