
「ワーキングホリデーでオーストラリアに来たけれど、もう少し長く滞在したい」
「せっかくオーストラリアに来たので、語学学校や専門学校で勉強してみたい」
このように考えている方にとって、ワーキングホリデー(ワーホリ)の後に学生ビザを取得し、引き続きオーストラリアで学ぶことは、今後の選択肢の一つ。
ただし、2026年10月2日から学生ビザ(Subclass 500)の申請ルールが変更され、ワーキングホリデービザ(Subclass 417)を含む多くの一時滞在ビザ保持者は、原則としてオーストラリア国内から学生ビザを申請できなくなりました。
これまでのように、ワーホリ中に学校を探し、そのまま現地で学生ビザへの切り替えを進めるという計画が難しくなるため、今後はワーホリで滞在している間に次の学校やコースを検討し、出国・学生ビザ申請・再渡航・入学までのスケジュールを考えておくことが重要です。
また、日本への一時帰国が必要になった場合も、すぐにオーストラリアへ戻ることだけを目指す必要はありません。日本で働いて留学資金を貯めながら、次の進路をじっくり考える方法もあります。
この記事では、オーストラリアのワーホリ後に学生ビザでの再渡航を検討している方に向けて、帰国前にできる準備、日本での資金づくり、学生ビザ申請に向けた費用の考え方、再渡航までのスケジュール例を、オーストラリアで留学・キャリア支援を行うジャパセンが紹介します。
「ワーホリ終了後、どうするべきか」と悩んでいる方は、ぜひ今後のプランニングの参考にしてください。
【オーストラリアの学生ビザ(Subclass 500)の申請規定が変更】
2026年10月2日から、オーストラリアの学生ビザ申請に関する規定が変更されました。
現在は、ワーキングホリデービザなどを持つ多くの一時滞在ビザ保持者は、オーストラリア国内から学生ビザを申請できないようになっています。
学生ビザを希望する場合、原則としてオーストラリア国外から申請する必要があります。
参考:オーストラリア内務省「Changes to Student visa application rules」

2026年10月2日から、オーストラリアの学生ビザ(Subclass 500)とStudent Guardian visa(Subclass 590)の申請規定が変更されました。
今回の変更により、多くの一時滞在ビザ保持者は、オーストラリア国内から学生ビザを申請できなくなっています。対象には、ワーキングホリデービザやSkills in Demand visa(Subclass 482)、Temporary Graduate visa(Subclass 485)などの保持者が含まれます。
ただし、すべてのビザ保持者が一律に対象となるわけではなく、例外に該当する場合もあります。自身のビザや状況に適用される条件は、申請前に確認が必要です。
今回の変更で重要なのは、「ワーホリから学生ビザへ進むこと自体が禁止されたわけではない」という点。学生ビザの要件を満たしていれば、引き続きオーストラリア国外から申請することは可能です。
対象となる方は、原則として次の点を踏まえて計画する必要があります。
また、国外からの申請には、オーストラリア国内での申請に伴うブリッジングビザは付与されません。渡航計画は慎重に立てましょう。
参考:オーストラリア内務省「Changes to Student visa application rules」
ワーホリ終了後の選択肢は、学生ビザを取得してオーストラリアで学び続けることだけではありません。日本に帰国して働く、英語力をさらに伸ばしてから再渡豪する、専門分野を学んで将来のキャリアにつなげるなど、さまざまな道があります。
大切なのは、オーストラリアにもう少し滞在したいという希望だけでなく、今後何を学び、どのような経験を積みたいのかを考えること。
例えば、英語力を伸ばしたい方なら語学学校、将来の仕事に役立つ知識や技術を身につけたい方なら専門学校が選択肢になるかもしれません。一方、専門学校のコースによっては、入学時に一定の英語力が求められます。自分の希望するコースに入学できるのか、英語力が足りない場合はどのような準備が必要なのかを、早い段階で把握しておくことが大切です。
また、将来的にオーストラリアでの就労や長期滞在を考えている場合も、学ぶ分野や取得する資格、今後のキャリアプランを整理しておくと、学校選びの判断材料になるでしょう。
ビザの規定が変わった今、ワーホリ終了が近づいてから慌てて進路を決めるのではなく、一時帰国する前にできる準備を進め、帰国後の時間も見据えて計画を立てることが重要です。

「学生ビザを申請するために日本へ帰国するなら、学校探しは帰国後に始めればいい」と考える方もいるかもしれません。しかし、オーストラリアに滞在している間にも、学校見学や体験入学、英語レベルチェックテストなど、次の進路を考えるためにできることがあります。
ワーホリのビザが切れる1〜2か月前から次のステップを考え始める場合でも、残された時間を使って学校やコースの情報を集め、今後の方向性を整理することは可能です。
具体的な受け入れ状況や実施時期は学校によって異なるため、早めに相談してみましょう。
語学学校で英語力を伸ばすのか、専門学校で職業に関連する知識やスキルを学ぶのか。インターネットで情報を集めるだけでは、実際の授業や学校の雰囲気までは分かりにくいもの。
学校によっては、施設や教室の見学、授業の体験、担当者からのコース説明などを利用できる場合があります。実際に学校を訪れることで、授業内容や学習環境、通学にかかる時間などを具体的にイメージしやすくなります。
また、同じ分野を学ぶ場合でも、学校によってコース期間や時間割、休暇の取り方、学費や支払い方法などが異なります。自分の希望する生活スタイルや予算、今後の進路を踏まえて、複数の選択肢を比較してみましょう。
帰国後にゼロから学校を探すのではなく、オーストラリアにいる間に候補となる学校やコースを比較しておくことで、日本に戻ってからの準備も進めやすくなります。
学校選びで迷っている方は、実際に学校を見学するメリットや、見学時に確認したいポイントも参考にしてみてください。
次の進路を考えるうえで、現在の英語力を把握しておくことも大切。
語学学校などで英語レベルチェックテストを受けると、自分に合った英語コースを検討したり、専門学校への入学に必要な英語力との差を確認したりする手がかりになります。
例えば、希望する専門コースの入学条件に英語力が届いていない場合、日本に帰国している間に英語学習を続け、必要なレベルを目指すという計画も立てられます。
一方、すでに入学条件を満たす英語力がある場合は、語学学校に通う期間を設けず、専門コースへの進学を検討できる可能性もあります。ただし、実際の入学条件や認められる英語力の証明方法は、学校やコースによって異なります。
現在の英語力を知ることは、帰国後に何を準備するべきかを明確にする第一歩です。
英語力を確認する方法や、学生ビザでの留学に向けてどのように準備を進めればよいか知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
オーストラリアで学ぶことを考える際には、滞在期間や学費だけでなく、その先のキャリアも意識してみましょう。
「オーストラリアに長く滞在したい」という希望に加えて、「どのような仕事をしたいのか」「日本に帰国した後も活かせるスキルを身につけたいのか」といった視点を持つことが大事。将来の目標によって、選ぶべき学校やコース、必要な準備は変わります。
例えば、英語を使う仕事を目指すなら語学力の向上を優先する、専門的な仕事に就きたいなら関連する知識や技術を学ぶなど、目標から逆算して考えることができます。
また、オーストラリアでの就労や長期滞在を希望する場合は、希望する職種に必要な資格や経験、英語力などを調べておくことも重要です。学校を卒業すれば就労ビザや永住権の取得が保証されるわけではないため、コースの内容や将来の選択肢について、個別の条件を確認しながら検討しましょう。
学校選びを将来のキャリアと結びつけて考えることで、留学の目的がより明確になります。
帰国前に学校や進路の方向性が見えていれば、日本で過ごす期間も計画的に活用できます。
例えば、日本で働きながら留学に必要な資金を準備する、英語学習を継続する、希望するコースの入学条件を満たすための準備を進めるなど、再渡航に向けて取り組めることはさまざまです。
学生ビザの審査期間は、申請内容や個々の状況によって異なり、いつ許可されるかを事前に確約することはできません。そのため、帰国後すぐに渡豪できると決めつけず、仕事探しや資金準備に必要な期間も含めて、余裕を持った計画を立てておくことが大切です。
帰国後に進学先を一から探す場合、学校選びや入学条件の確認から始めることになります。一方、帰国前に候補となる学校やコース、必要な資金が分かっていれば、日本に戻ってからは仕事や貯金、英語学習、必要書類の準備などに取り組みやすくなります。
「帰国前に方向性を整理し、帰国後は必要な準備を進める」という流れを作ることが、限られた時間を有効に使うポイント。学校見学や英語力チェックテストなど、帰国前にできることから始めてみましょう。
学校選びや学生ビザ申請に向けた準備、帰国後の進路など、お気軽にお問い合わせください。

学校やコースの方向性が見えてきても、帰国後すぐにオーストラリアへ戻れるとは限りません。学生ビザの申請には、学校の手続きや必要書類の準備が必要です。さらに、ビザの審査にかかる時間は個々の申請によって異なります。
そのため、「日本に帰国して2〜3か月で必ず再渡航できる」と考えて仕事や生活の予定を決めるのは避けたいところ。
また、帰国後の過ごし方は、ビザの認可を待つことだけではありません。再渡豪に必要な資金を準備する期間として一時帰国を活用することも選択肢の一つです。
学生ビザの審査期間は、申請内容や時期などによって異なります。予定より時間がかかる可能性もあるため、特定の期間で認可されると決めつけず、余裕を持った計画を立てておきましょう。
もちろん、できるだけ早く再渡豪したいという希望もあると思います。しかし、審査を待つ期間に何をするかまで考えておけば、予定が変わった場合にも対応しやすくなります。
審査が想定より長引けば、当初予定していた入学日や再渡航時期を見直す必要が出てくる可能性も。学校の開始日を変更できるかどうかも、学校ごとに確認しておくと安心です。
参考:オーストラリア内務省「Student visa(Subclass 500)」
もう一つ考えておきたいのが、日本にいる間に働き、留学資金を準備すること。
例えば、帰国後に数週間だけ働くことを想定している場合と、数か月から半年程度の期間を設けて働く場合では、応募できる仕事や働き方の選択肢が変わる可能性があります。特に派遣の仕事などでは、勤務期間や求人条件によって応募できる仕事が異なります。
一時帰国を単なる待機期間と考えるのではなく、次の留学に向けて資金を蓄える期間として計画することで、再渡豪後の生活にも余裕を持たせやすくなります。また、学生ビザの申請では、滞在中の生活費や学費などを賄える資金があることを示す必要が生じる場合があります。
帰国後の期間をどのように使うかは、資金の状況や進学先、再渡航の希望時期によって異なります。学校や書類の準備が整っていて、早い時期に申請できるなら、すぐに次の留学へ進むことも選択肢。一方、資金が足りない場合や進路をもう少し考えたい場合には、日本で働く期間を設ける方法もあります。
一時帰国の期間を短くすることだけを優先すると、十分な資金を準備できないまま再渡豪することになるかもしれません。一方で、帰国前に留学先やコースの方向性を整理し、日本で働く期間や必要な資金を考えておけば、無理のない計画を立てやすくなります。
もちろん、どの程度の期間を日本で過ごすかは、資金状況や仕事、学校の入学時期、ビザの申請状況などによって異なります。大切なのは、できるだけ早く戻ることだけを目標にするのではなく、再渡豪後の生活や学習まで見据えて、自分に合った帰国期間を考えること。
次の留学に向けて、ある程度まとまった資金が必要になることを考えると、半年ほど日本で働く期間を設けることも一つの方法。例えば、次のようなことに取り組めます。
半年という期間をあらかじめ想定しておけば、資金づくりと次の留学準備の両方に取り組みやすくなります。
大切なのは、ビザの審査期間を自分で決めることはできないからこそ、自分で調整できる部分を計画しておくこと。帰国することを単なる「待ち時間」と捉えるのではなく、次のオーストラリア生活に向けた準備期間として活用することもできます。

学生ビザでの再渡航を考えるうえで、早めに確認しておきたいのが留学資金。学校の授業料だけでなく、オーストラリアでの生活費や渡航費用、ビザ申請にかかる費用なども考えておく必要があります。
オーストラリア内務省は、学生ビザの資金証明について、申請者が滞在に必要な資金を確保できることを示すよう案内しています。資金証明が必要な場合、基本的には渡航費用、授業料、生活費などを考慮します。
内務省が案内している主な金額の目安は、次のとおり。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 12か月分の生活費 | AUD 29,710 |
| オーストラリア国外から申請する場合の渡航費用 | AUD 2,000 |
| 授業料 | コースや支払い済みの学費によって異なる |
参考:オーストラリア内務省「Student visa(Subclass 500)」
ここで注意したいのは、AUD 29,710とは学生ビザの資金計算に用いられる12か月分の生活費の目安であり、実際の生活費が必ずこの金額に収まるという意味ではないこと。住む地域や家賃、生活スタイルによって、実際に必要な費用は変わります。
また、渡航費用のAUD 2,000は、内務省が国外から申請する場合の目安として示している金額。日本へ帰国する航空券の料金を一律に示したものではありません。
学生ビザの資金計画では、資金証明に使う金額だけでなく、実際に必要になる費用も考えておきましょう。
例えば、次のような費用があります。
学生ビザの申請料や保険料などは、資金証明の計算とは別に予算を確保しておく必要があります。費用は変更される場合があるため、実際に申請・入学を進める際には、内務省や学校の最新情報を確認しましょう。
さらに、資金証明が必要な場合は、残高だけでなく、その資金を実際に利用できることや、資金の出所を示す書類が求められることもあります。日本で働いて資金を貯める場合には、給与明細や銀行口座の取引履歴など、収入や資金の蓄積を説明できる資料を保管しておくと後で準備しやすくなります。
日本で働く期間を設けることは、単に貯金を増やすだけでなく、次の留学に必要な資金や書類を整える期間にもなります。
では、日本で働きながら次の留学準備を進める場合、どのようなスケジュールが考えられるでしょうか。
以下は、半年程度の準備期間を想定した一例です。
| 時期 | 取り組むこと |
|---|---|
| オーストラリア滞在中・帰国前 | 学校やコースの情報を集め、英語力や入学条件を確認する。資金の目安や必要書類も調べておく。 |
| 帰国後1〜2か月 | 仕事を探して勤務を始め、生活を整えながら貯金を進める。 |
| 帰国後2〜3か月 | 仕事を続けながら、学習目的や進学先を具体化する。授業料や支払い条件を比較する。 |
| 準備が整った段階 | 入学手続きや必要書類を確認し、申請条件を満たしたうえで学生ビザを申請する。 |
| 申請後 | 仕事を続けながら審査結果を待ち、ビザの状況や学校の開始日に応じて渡航・退職の予定を調整する。 |
※実際のスケジュールは、学校やコース、資金の準備状況、ビザの審査状況によって変わります。
学校やコースがすでに決まっており、必要書類や資金の準備も整っていれば、帰国後すぐに申請へ進める場合もあります。一方、進学先を比較したり、資金を準備したりする必要があれば、さらに時間がかかることも考えられます。
このスケジュールで大切なのは、半年間を必ず日本で過ごすと決めることではなく、仕事・資金づくり・学校選び・ビザ申請の準備を並行して進められるようにすること。
早く再渡航できる状況になれば予定を調整し、資金や準備が足りなければ、必要な期間を確保する。あらかじめ複数の可能性を考えておけば、予定の変更にも対応しやすくなります。

2026年10月2日からの学生ビザ申請ルール変更により、ワーホリ後に学生ビザでの再渡航を考えている方は、これまで以上に早い段階から次の予定を考えておくことが重要になりました。
まずは、オーストラリアにいる今のうちに、学校やコースの情報を集め、自分の英語力や今後の進路を整理しておきましょう。学校見学や英語力チェックなども活用すれば、帰国後にゼロから学校探しを始める必要がなくなります。
そして、日本への一時帰国が必要になった場合は、すぐに再渡航することだけを目指すのではなく、ビザの審査期間や仕事探しにかかる時間も考慮して計画を立ててみてください。
そんな方は、まずは今までのワーホリ経験を振り返り、次に何をしたいのかを考えるところから始めてみませんか。
ジャパセンでは、語学学校や専門学校の紹介をはじめ、インターンシップやボランティアなども含め、一人ひとりの希望や状況に合わせた相談を行っています。帰国前の学校選びから、日本での準備期間、次のオーストラリア留学まで、今後の進路について迷っている方は、お気軽にご相談ください。
ワーホリ終了が近づいている方も、これからの渡豪を考えている方も、帰国前にできる準備を進め、次のステップにつなげていきましょう。
学校選びや学生ビザ申請に向けた準備、帰国後の進路など、お気軽にお問い合わせください。
※ビザに関するルールや要件、申請料、資金証明の基準は変更される可能性があります。この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別のビザ申請に関する助言ではありません。実際の申請にあたっては、申請時点のオーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の最新情報を確認してください。

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