【オーストラリアご当地グルメ15選】本場の味を楽しもう!オー...
観光大国オーストラリアには、おいしいごはんがいっぱいあります! さまざまな国にルーツを持つグルメが根付いているのです。 …
課題やコースに四苦八苦する、大学生をはじめとする留学生さんのカウンセリングをすることがあります。
サイコロジストは、学生ビザで強制加入であるOSHC保険の全額カバーで、GPの紹介があればカウンセリングができるという強みもあるので、留学生さんもよくいらっしゃいます。
大学生をはじめ、大学院生や高校生もいます。もちろん語学学校の生徒さんも。
日本での勉強スタイルとはかなり違う、西洋国での勉強スタイルにとまどい・・・。特に、日本ではよくできる優等生であった方も、今までの自分のスタイルがまるで通用しない、自分が「できる人」ではなくなってしまった立ち位置に強いストレスを感じたりしながら・・・。引っかかることが多いのは、
*課題の多さ。
*グループ・ワークやディスカッションの多さ。
*常に常に、自分の意見を求められてしまうことのとまどい(日本ではあまり経験がないので慣れていなくて、聞かれても真っ白になってしまい、自分の意見が何なのかもわからない)。
*グループ・ワークの中で、英語力のギャップがある中でもお客さんのように押し黙ってしまったりただニコニコしてやり過ごすのではなく、どうやってより議論に参加できるようになっていくか。
*グループ課題の多さ。
*日本と違って一年間をかけて科目に取り組むのではなく、三ヶ月や半年で成果を見せなければいけない忙しさ。などなど・・・
特に日本では、与えられたものをきれいに記憶して身につけてテストで吐き出すことばかり求められることが多くてそれには慣れているけれど、こちらでは常に自分で考えて自分の意見を表現して、ディスカッションやディベートをしなければいけないスタイルの中で、それに慣れて動けるようになるまでに時間がかかり、多大にとまどい、大きなストレスを感じていることが多いように思います。
カウンセリングで使う技術としては、来談者中心療法的な「共感」や認知療法的な「認知的再構成」などがあります。そして時には、こんな私の経験を参考になるかと話しながら、学業についていくために何を自覚し位につけるべきかをいっしょに考えていくこともあります。。
私が国際基督教大学で臨床心理学を学んでいた大学院生のとき。もう二十うん年前のことですが・・・。博士後期課程になると、「副手」というアルバイト、教授のお手伝いをするのです。学生の定期試験の採点も、実は丸ごと回ってきました。
「採点する側に立つ」ことを通してそこで体験したのは・・・ちょっと信じられない話ですが、「与えられたお題と関係のないことをテスト用紙に書いてしまう学生の多さ」。例えば心理学の授業ですから「青年期に典型的な心理的な課題についていくつか述べなさい」という設問のときに・・・自分自身が青年期にいて身近な問題でありすぎることも手伝うのか・・・
*「こんなことがあった」「自分の友達のエピソード」など、学術的エッセイではなく「ただの作文」になってしまっている人
*はじめはテーマに沿っていて良かったのにだんだんずれて、それ以降のほとんどが作文になってしまった人
*お題がよくわかっていない?のか違うことについての概念や理論を書いてしまっている人
などなど・・・こんなのが実際のところかなり多いのが、すごく驚きでした。想像もしていませんでしたが、実際そうなのです。こんな、設問からずれた答案では、意地悪な気持ちではなくてできれば点数をあげたくても、あげられるわけがありません。だって聞かれたことについて答えず、何か他のことについてえんえんと書いてしまっているのですから。
中には、こちらがこのお題ならこれを書いて欲しいと思っているポイントをほぼ網羅して書いてくれている人がいて、そういう人の答案を見つけると、とてもうれしいかったのを覚えています。そんな答案は50人から100人以上いても、ほんの二、三枚だったりするのです。これなら点数をあげられる・・・。このお題に関してはこのくらいのことを網羅して、考察すべきだといことを、この方もわかってくれていると。
採点する側には、「このくらいのことを書いて欲しい」というはっきりしたポイントがあるんですね。
だから・・・課題にはとにかく「聞かれていることに関して的確に答えること」これがまず基本中の基本です。違うことを述べていかない。「何が聞かれているのか?」を明確に意識して書く。半分寝ぼけない。お題に対して、ちゃんと覚醒し続けて書く。
そして「採点する側だったら、どんなポイントを構成した答案を書いて欲しいと思っているのか?どういう答案だったら高い点数があげられるのか?」という「採点する側の目線やポイント」を意識することも、効果的だと思います。
パーソナリティの深部に対して変化を起こしていこうとする長期心理療法になると、治療者自身は投影を受ける白紙のスクリーンになるべきだったりして、あまりこういった個人的な経験の話を自分から披露してしまうことはあまりなく、また話は別でなのすが、現実的な当面のストレスを扱うような短期カウンセリングの場合には、共感的に、実感を理解しながらお聞きするのはもちろんのことですが、参考になるかもしれないこんな話をしながら、よりフレキシブルに話し合っていったりもします。そのこと自体が日本語で、ではありますが、人とディスカッションすることで何かを見出していく、ひとの連想と自分の実感や連想とを重ね合わせながら・・・というこちらでの学業で期待されている現象の予行練習になったりする面もあります。
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シドニー以外の都市への出張カウンセリングも実施しています♪
■ケアンズ:5月13日(金)・14日(土)
■キャンベラ:5月28日(土)・29日(日)、6月24日(土)・ 25日(日)
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★ シドニーこころクリニック(臨床心理士:やのしおり) ★
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