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オーストラリア初サーフィンで溺れる……

社内の男性スタッフにはサーフィン狂が2人いて、その熱中ぶりは出勤前や退勤後のわずかな時間でも、波が出れば海に入るほど。以前から少しサーフィンには興味があり、何度か一緒に行こうよと誘われていたのですが、2人のあまりの本気度の高さに少し引いている自分がいて、なかなか最初の一歩が踏み出せずにいました。

そんな時、インターンとして約半年働いていたシオタニくんが日本へ帰国する前に、初心者の彼を連れてみんなでサーフィンに行くらしいと聞きつけ、せっかくのチャンスなので参加させてもらうことに。

今回訪れたのはマルーブラ。シドニー郊外にあるマルーブラの海岸は、比較的よい波が打ちつける一方で、交通のアクセスがボンダイビーチやマンリーに比べるとさほどよくないこともあり、サーファーが比較的少ない穴場スポットです。

到着後はまず波の状態をチェック。スコープを使って沖合の波を確認しながら、あれやこれやと私には理解できない専門用語が飛び交っていました。波が高くて不安げな私を横に「波、立ってないねー」という言葉が聞こえてきましたが、いったん右から左へ受け流しました(笑)。

ボードとウェットスーツ(計50ドル)をサーフショップでレンタルしたあとは、準備運動をしてからさっそく海へ。営業部のクッシーが最初はつきっきりで教えてくれていたのですが、波に煽られて立っているのが精一杯。気がつけば潮に流されてスタート地点からかなり離れた位置に。

残りの体力や足が付かない状況から、早めにビーチに戻る判断をしたのですが、直後に頭から白波を3連発でくらってしまい、海中に引き込まれてグールグル。水面に顔を出してビーチの方向を確認した直後に、波が上からふってくるという状況が続き、大量に海水を飲んでしまいました。「これは自力で戻れないかもな…」と思っていた矢先、前方から偶然オーストラリア人のおじさんが現れました。

「もう大丈夫だだから安心して」「息を大きく吸って」「さぁ、焦らずにゆっくり戻ろう」。ゆったりとした口調で優しく声をかけてくれ、その後ビーチまで送り届けてくれました。こういった状況の中でも、最初から最後までスマートで紳士なおじさん。さらっと助けて、すっと海に戻っていく姿は最高にイカしていて、オーストラリア人の粋を感じました。

こうして私のサーフィンは終了。おそらく、まともに海に入っていたのは30分もなかったはず(笑)。その後は少し休憩をして、ビーチからみんながサーフィンしている姿を見学しながら、写真を撮っていました。

一番上手なエガワさん

沖合から手を振るクッシー

じつは経験者だったシオタニくん

サーフィンは初心者ですが、泳ぎには自信があったので、まさか自分が溺れるとは思っていませんでした。シドニーのビーチはどこも湾状になっていて、日本の海に比べると高い波がコンスタントに発生します。その中で泳ぐには慣れが必要ですし、本当に無理は禁物ですね。

また自分でも気がつかないうちに海水を飲んでいることがあります。もし気分が悪くなったら、まずは水分補給をして、その後に締め付けの強いウェットスーツを脱ぎましょう。日陰で休憩をして、もしそれでも気分がよくならなければ、ライフセイバーのテントで診断してもらってもよいでしょう。

オーストラリアで生活している人や、サーファーは本当に優しい人ばかり。恥ずかしがる必要はないので、みんなで助け合いながら、安全第一で楽しみたいですね。

ハプニングもありましたが、普段はオフィスの中にこもって仕事をしていることもあり、久しぶりに太陽を浴びて、波を感じ、体を動かした後にみんなと食べるランチは格別でした。ちょっとトラウマになっているので、当分サーフィンはやらなくてもよいかなと思いましたが、またビーチには遊びにきたいです。

エガワさん、クッシー、シオタニくん、ありがとうございました。

 

文:德田 直大(編集部)

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