（撮影：Hamid Mousa）

世界でも最大規模を誇るLGBTIQA（レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス、クィアまたはクエスチョニング、アセクシャルまたはアライ）の祭典「Mardi Gras 2017」が、2月19日（日）にシドニーで大々的に幕を開ける。

今年のテーマは、”Creating Equality（平等をつくる）”。3月5日（日）までの2週間は、テーマのとおり誰もが楽しめる祭典として、大型ピクニックの『Fair Day』を皮切りに、コメディ、セミナーや展示会など80ものイベントで街全体が虹色に彩られる。

最終日はハイライトとなるパレードが開催され、今年も豪華なフロートと思い思いのファッションに身を包んだ人々がストリートを練り歩き、パレードの後には大規模なアフター・パーティー『Mardi Gras Party』で朝まで踊り明かす。

チケット制のイベントには、ブロードウェイのミュージカル『Cabaret The Musical』や、ショー・ビズ界の人気者トレヴァー・アシュレーが、007シリーズの主題歌で有名なシャーリー・バッシーの人生を演じるステージ『Diamonds Are For Trever』、ゲイの俳優とレズビアンの彼のエージェントで繰り広げるハリウッドを舞台にしたコメディー『The Little Dog Laughed』、世界中から集まったコメディアンたちによる抱腹絶倒の『Mardi Gras Comedy Festival』など、ユニークな舞台が盛りだくさん。

シドニーの人々と生きる喜びを分かち合い、平等な社会をつくっていく一員としておおいに楽しもう！

以下に主な無料イベントをご紹介。

『Fair Day』

2月19日（日）10:00 – 20:00

毎年8万人以上が集まるフェスティバルの幕開けイベント。会場となるニュータウンのCamperdown Memorial Rest Parkには、多国籍の屋台やライブ演奏、ドッグ・ショーなど盛りだくさん。家族や友達と一日中ピクニックを楽しめる。

『Australian Human Rights Commision Mardi Gras Rights Talk』

2月22日（水）17:00 – 18:30

オーストラリアの人権擁護機関であるAustralian Human Rightsが主催する、LGBTQIAの人々の権利とアイデンティティーを守るための法律についてのトーク・イベント。自身の経験をもとに、さまざまなパネリストが語る。

『Rainbow Families Children’s Art Exhibition』

2月25日（土）14:00 – 17:00

ゲイやレズビアンの両親を持つ子どもたちが手がけた、家族の愛や平等についてのアート作品、写真、インスタレーションを、Newtown Public Schoolにて展示する。

『Queer Thinking: Equalitea Party』

2月26日（日）13:00 – 15:00

ニューサウスウェールズ州立美術館で開かれる、今年のテーマ”Creating Equality”についてのトーク・セッション。トークの後は参加者全員で、おいしいアフターヌーン・ティーを楽しめる。

『Little Black Dress Run』

2月26日（日）10:00

誰でも楽しめるチャリティー・ファンラン。参加者は黒いドレスを着て、Centennial Parklandsをスタート地点に、3kmのコースを思うがまま完走する。家族や友達から寄付を集めて走ろう。

『Mardi Gras Parade』

3月4日（土）19:00 – 23:30

Mardi Gras最大のイベントは、ハイド・パークからオックスフォード･ストリートとフリンダース・ストリートまで、きらびやかなフロートや大胆なコスチュームの人々で埋め尽くされるパレード。子どもから大人、警察官からスポーツ・クラブまで、誰もが性別はもちろんのこと年齢や立場にとらわれない、ひとりの人間として自由に生きることへの喜びや愛をうたう。

当日は国内外から大勢の見物客が訪れるので、沿道には早めに場所を確保しておこう。

他のイベントや詳細はこちら

http://www.mardigras.org.au/2017-festival-event-guide/