オーストラリアをはじめとした環太平洋地域の国々から集めた現代アートの祭典、『Sydney Contemporary』が、9月7日（木）から10日（日）までの4日間にわたり、イヴリーのCarriageworksを拠点に、紀伊国屋やシドニー各所にて開催される。

会場には90以上のアーティストによる時代の先端を行く作品が展示される他、インスタレーションやパネル・ディスカッション、ビデオ・アートなど、さまざまなプログラムが用意されている。

日本に関係するプログラムも多い。武家茶道の“上田宗箇流”のオーストラリア支部が点てた抹茶が振る舞われるお茶会や、彫刻からインスタレーションまで、パフォーマティブな取り組みを通して一体感のあるアートを模索するヒロミ・タンゴ氏による、繊維を素材としたアート展示と子ども向けのワークショップ、現代屏風作家の麻殖生素子氏による屏風作品と、彼女の作品からインスパイアされた振付家のゆみ・うみうまれ氏による武闘のパフォーマンス、ニューヨーク在住の現代美術家、松山智一と彼のディレクターを務めるByron Bowman Kehoのディスカッション、ファッション・デザイナーの五十川明を含む文化人4名によるトークなど、伝統にとらわれない斬新な組み合わせが興味深い。

初日のオープニング・ナイトでは、フードを片手にライブ音楽やパフォーマンスが楽しめる。

プログラムの詳細はこちら
https://sydneycontemporary.com.au/program/

開場時間：
9月7日（木）12:00-17:00（オープニング・ナイト 17:00-21:00）
9月8日（金）11:00-18:00
9月9日（土）10:00-18:00
9月10日（日）10:00-17:00

また、アート・ディレクターでもある写真家のダミアン・ドルー氏による個展「侘寂 Wabi-Sabi」が、ダーリング・ハーストのBlack Eye Galleryにて、9月24日（日）まで開催中。

ドルー氏は最新映画の『エイリアン：コヴェナント』や『スター・ウォーズ』、『マトリックス』シリーズなどのハリウッド映画作品に携わっており、同個展では華やかな西洋の美を離れ、“侘び”と“寂び”がひとつにまとまった日本の情緒と非永久性の美を、現代日本の日常を通して表現する。

入場無料なので、興味のある方は足を運んでみよう。

イベントの詳細はこちら
http://photography.damiendrew.com/exhibition

開場時間：
火〜日　10:00-18:00
月定休