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今年も「埼玉県物産&ツーリズム展」が開催

 

「埼玉県物産&ツーリズム展」(埼玉県主催、グローバル・プロモーションズ・オーストラリア企画・運営)が、10月24日、シドニー市内のヒルトン・ホテルにて開催された。

自治体をはじめ、埼玉県内の食品・酒造メーカーなどの11社が、同県のおいしい食材や日本酒、ビールを展示すると同時に、観光地としての魅力を紹介した。

埼玉県は今年、クイーンズランド州との姉妹州友好32周年を迎え、2014年に開催された記念事業をきっかけに同県産品のオーストラリアへの輸出が始まった。県としてはこうした物産展を足がかりに、オーストラリア市場への進出を加速させていきたいとしている。

会場では、観光地としての埼玉県の魅力もアピールされた。急増しているオーストラリア人訪日旅行者に対し「Just North of Tokyo!(東京のすぐ北)」をキャッチフレーズに、長野でスキーをしたらゴルフを楽しみに埼玉へ、など気軽に寄れる観光地として認知を高めたいと考えている。東京から近い地の利と観光資源の豊富さが自慢の同県は、将来は長野や北海道に続くオーストラリア人御用達の観光地になれば、と語った。

他県では味わえない独自の魅力で「埼玉県」をシドニーにアピールした同県は、今後もオーストラリア人の需要を喚起していくつもりだ。

 

 

メディアも多く来場し、埼玉県の各市から出展している企業は試食・試飲を交えながら、集まった人々に商品を紹介した。

 

   

日高市の弓削多醤油は、豊かな香りとふくよかな旨みが自慢の醤油を展示。大正時代より受け継がれてきた有機醤油は、国産丸大豆と小麦、海外の天日塩を原料に、杉製の木桶で天然醸造している。酵母と乳酸菌が生きた醤油の味は格別だ。醤油を直接スモークした新発売の燻製醤油は、肉はもちろんチーズやサーモンによく合う。

 

ノース・ブリッジにある東京マートで開催された醤油搾りのデモンストレーションには多くの人々が訪れて好評を博し、実演販売した生醤油が早々に売り切れてしまったという。埼玉県にある工場では、醤油搾りの体験コーナーも設けている。四代目の弓削多洋一社長は、オーストラリア市場の開拓に手応えを感じられたと語った。

 

      

戸田市のみたけ食品工業は米粉のパンケーキ・ミックスやぬかどこ、吉川市は梅を練りこんだ海苔やなまずの天ぷら、所沢市の三上製麺は茶うどん、と市によって特色はさまざま。

 

   

深谷商工会議所では、スパークリング酒「ひとすじ」を筆頭に話題の日本酒各種をずらりと用意。川越市の協同商事ではシドニーのレストランやバーで人気を博しつつあるコエドビールを、オーストラリア人男性らが気前よく勧めていた。

 

草加市の名物・草加煎餅を紹介する山香煎餅本舗。煎餅焼きの体験を実施しており、外国人の訪問者も多いという。

 

 

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