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■気分が落ち気味な方へ

何かストレスなことがあって、気分が凹んでしまう・・・。それ自体はノーマルなことですが、気分が落ち込む、やる気が出ない、活動性や集中力が低くなる、食欲がなくなる、眠れなくなるなどの症状が二週間以上続いたら、要注意です。専門家に相談することも考えてください。

depression「うつ」にはさまざまな種類があります。「気分」ムードの障害です。

何かストレスがあって気分が落ち込む。「適応障害の症状としてのうつ」であることがあります。

また大切な人や状況を亡くして、落ち込むんでしまうのは、「反応性のうつ状態」であったりします。

何かがあったから落ち込むと言うよりは、それよりも長く、繰り返されるうつの場合、「うつ病」Major Depressiondeであることがあります。この場合、正式に診断するのが専門医である精神科医Psychiatristです。

またハイの興奮状態とローのうつ状態を繰り返す「双極性障害」もあります。この診断も精神科医Psychiatristにしていただきます。

うつの治療は、どの種類のうつかによっても違います。うつの程度が強ければ、GPやPsychiatristで抗うつ剤なども出していただきながら、カウンセリングも行います。そのカウンセリングをする専門家が、サイコロジストです。うつの治療の三本柱として、「(必要であれば)薬物」「カウンセリング」「ストレスな現実の調整」と言われています。

うつの方には、うつとはどういうものか、何を心がけたら少しでも症状を和らげるのかと行った「心理教育」を行います。同時に運動療法などの「活動スケジューリング」もすることがあります。上記の「ストレスな現実の調整」がどこまで実現可能なのか、またその方法をよく話し合います。

また考え方のクセで気持ちを落としがちな方には、「認知行動療法」で気持ちを落とさず、むしろ上げて行く考え方を見につけていきます。また心の中の考え事から距離を取って、意識をより「いまここ」に集中する「マインドフルネスやアクセプタンスアンドコミットメントセラピー」もお教えします。この二つの療法については個人セッションの中でのみならず、グループセッションでもお教えし、トレーニングしています。人によっては、個人とグループの併用をお進めする場合もあります。

うつの原因が、育ち方の中での親子関係など根の深いところにもありそうであれば、「精神力動的精神療法」「交流分析」でその問題を扱い、そこでのトラウマをワークスルー(プロセス)していきます。

うつの原因が周りの人との人間関係に主にあれば、「対人関係療法」でその人間関係の調整をします。

大事な人や状況の喪失があって落ち込んでいらっしゃる方には、共感的な「グリーフ・カウンセリング」をいたします。その体験や思いについて何でも語れる安全な場を提供し、喪の作業のプロセスを進めます。

うつの原因がドラッグや乱れた生活習慣にあれば、それからの脱却へ向けて本人のモチベーションを育てる「動機付け面接法」も使います。

個々のケースでは、これらの中でどれが役に立ちそうなのか、いくつかの療法を併用してその方にあった治療法をプランします。

ご質問があればどうぞ、どんなことでもこころクリニック、0416-006-835, sydney@cocoroclinic.com までお気軽にお尋ねください。PRページの送信フォームもご活用くださいね。

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