先日、私の誕生日を期に私の姉が日本から小包を送ってくれた。

３３歳にもなると”誕生日プレゼント”という響きは恥ずかしいものだが、その中には私の好物の濡れせんべいや、ダサダサながらも着心地抜群のグンゼの肌着、もともと安いというのにサマーセールで購入したらしきユニクロのティーシャツ、そして以前からお願いしていたつぶ塩歯磨き粉と日本の人気番組のビューティーコロシアムを収録したDVDが一枚入っていた。

そのDVDには「これ超おもしろいで！！出来れば友達と大勢で見た方がもっとおもろいかも！！」と、ご親切にふせんに注意書きまでつけてくれたところを見ると、”さぞ面白いのであろう”と、早速その夜に注意書き通り友人を数名招待して、我が家でビューティーコロシアム鑑賞を行う事にした。

番組の内容をご存知の方も多いとは思うのだが、一応簡単に説明させて頂くと、一般的にブスとかデブとか言われている女性の方を対象に、一流のヘアスタイリストの方、メイキャップの方、美容整形医師、ファションスタイリストの方のお力をかりて、参加者の女性をとても綺麗な女性にしていくという、大胆なプログラムである。

ただオーストラリアにもボディワークとかいう似たようなテレビのプログラムがあるが、そのショーでは実際に皮膚を切り開いているところや、手術後に顔がはれ上がってしまっていて、顔面全体が包帯でぐるぐる巻きというところを放送するので、なかなかグロテスクであはあるが、さすがに日本のテレビはその辺りは控えめである。

ビューティーコロシアムでは、整形手術を無事に終えとても綺麗に似なった女性達が実際に数ヶ月後にスタジオに登場するのだが、ビューティーのプロの先生方の技術には毎回驚かされるばかりである。

今回、私の姉が郵送してくれたビューティーコロシアムはどうやらスペシャル企画のようで、早速再生ボタンを押してみると、こんなタイトルが出てきた。”私のあだ名はフランケン・・・”　とても視聴者をそそるタイトルではないか。

タイトルから大体想像して頂けるとは思うのだが、今回の応募者Y子さんという３０代中頃の彼女は、学生時代からつぶれた鼻と重く垂れ下がった目とヘの字型ののおかげで、フランケンとよばれるようになったという。

とても控えめな彼女は番組登場したかと思うと、顔のせいでタクシーの乗車拒否にあったり、仕事場でとことんイジメにあったりと辛い過去を涙ながら語り、番組を騒然とさせた。

そんな彼女にビューティーのプロの先生方が合計３００万円ほどかけて、目から鼻から、口から歯から手術を行い、約半年後にスタジオに登場したのだが、もともとの彼女の原型がないほど一変していて、とても綺麗になって笑顔で出てきたときは「わぁー！よかったねぇーー！！」と我が家のテレビを囲みながら皆で手を叩いて喜んだほどであった。