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行かせるべきか、遅らせるべきか、それが問題だ

 

日本では小学校から中学校までの9年間が義務教育ということで、満6歳になったら学校生活が始まります。

オーストラリアでは州によって教育制度が異なりますが、6歳までに小学校に入学しなければなりません。ただし、小学校には1年間の準備学年が併設されていて、概ね、その年に5歳の誕生日を迎える子どもは、新学期からこの準備学年で学校生活をはじめることができます。

 

シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州では、この準備学年をKindergartenと称し、通常、「キンディー」(Kindy)と呼んでいます。そして、このキンディーにいつ入学させるかが、親御さんの大きな悩みの種なのです。

 

各州の入学可能年齢は以下のように異なります。(その年に5歳になる期日)

ニュー・サウス・ウェールズ州(Kindergarten) 7月31日

ビクトリア州(Preparatory) 4月3日

クイーンズランド州(Preparatory) 6月30日

西オーストラリア州(Pre-primary) 6月30日

南オーストラリア州(Reception) 5歳の誕生日から

タスマニア州(Preparatory) 1月1日

北部準州(Transition) 6月30日

首都特別地域(Kindergarten) 4月3日

 

つまり4歳から6歳の範囲で、入学年齢が異なるわけです。

 

もちろん子どもによってさまざまで、十分学校生活ができそうだと思えば、4歳でも入学させる親もいれば、6歳近くなってから入学させる親もいます。ということは、兄弟姉妹で、入学時期が異なり、その結果、年の離れた兄弟姉妹なのに同じクラスで勉強なんてことも生じます。

 

いったいいつ子どもをキンディーに入れたらいいのか、本当に親は悩んでいます。いざとなったら、果たして自分の子どもは他の子とうまくやっていけるのか、勉強についていけるのか、と心配になります。

 

ニュー・サウス・ウェールズ州の場合、子どもによっては18カ月の年齢の差が生じます。同じ学年、クラスの子でも1歳半の開きがあるわけですから、学校にしても教える際の子どもたちの受け止め方に大きな差が生じるのが悩みの種です。

 

そのため、毎年、4歳の早い段階で入学させた親から、自分の子どもをもう一年、キンディーをやり直させたいという要望が出るようです。学校や教育委員会では、小学校1年生は、その年に6歳になる子が適応しているとしています。5歳ではチョット早いようですね。

 

もちろん子どもによっては十分ついていける、適応できる子もいますから、単純に誕生日や年齢だけで判断はできませんが…。

 

学校現場では、小さい子は集中力が続かなかったり、すぐ飽きて疲れてしまったりということが指摘されています。大きい子と一緒に遊んだり、相手になったり、会話したりということが、やはり年齢差があるとどうしてもうまくいかないようですね。

 

そのため入学を遅らせる親が増えていて、ニュー・サウス・ウェールズ州では約31.5%がそうしているようです。それに女の子より男の子の方が一年遅らせる率が高いようです。やはり女の子は早熟で、しっかりとついていけるんでしょうね。

 

でも、専門家にいわせるとそんなに心配することはなくて、キンディーや小学校1年でちょっと差があると感じたとしても、8歳や9歳ではそんな違いもなくなるので、安心してよいというのですが…。

 

ニュー・サウス・ウェールズ州では、キンディーの入学条件として、簡単な質問に答えたり、質問したりできる/単純な指示に従うことができる/本に親しんでいる/絵を描いたり文字を書いたりできる/数字を数えることができる/他の子と一緒に遊んだりできる/ひとりで自分の服を着たり、脱いだりできる、などのスキルを求めています。

 

それぐらいできるから、自分の子どもは大丈夫、と思っても、もう一度ゆっくり考え直してみてくださいね。少しばかり早く入学したところで、長い人生、ほとんどそんな影響はないのですから、無理なくお子さんが自由に伸び伸びと学校に行けるようにしてあげましょう。

 

…と、子どものいない私は、他人事に言ってしまいますが。

 

(水越)

 

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