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名古屋市とシドニー市による姉妹マラソン提携

2012年8月21日(火)、シドニー市庁舎にて、名古屋市の「名古屋シティマラソン」と、シドニー市の「シドニー・ランニング・フェスティバル」の姉妹マラソン提携協定の調印式が行われた。

調印式には、名古屋市から住田代一副市長や、中川貴元市会議長をはじめとした、市職員や市会議員、総勢15人の訪問団が来豪した。シドニー市からは、Robert Kok副市長をはじめ、Wayne Lardenシドニー・ランニング・フェスティバル事務局長や、シドニー・名古屋姉妹都市委員会の関係者が訪問団を受け入れ、また、小林敏明在シドニー日本国総領事館首席領事、田辺康彦自治体国際化協会シドニー事務所長、鍬本浩司日本政府観光局シドニー事務所長など日本政府関係者らが参列して、提携協定の調印を祝った。

「シドニー・ランニング・フェスティバル」ではすでに姉妹マラソンとして、日本の「かすみがうらマラソン」と米国の「ロサンゼルスマラソン」と姉妹提携を結んでおり、今回、名古屋市の「名古屋シティマラソン」とも提携することとなった。一方、名古屋市では、以前、「ロサンゼルスマラソン」と姉妹提携を結んでいたが約10年前に解消しており、今回シドニー市とのマラソン提携となった。

名古屋市とシドニー市は、1980年に姉妹都市提携を結び、30年以上の友好関係にある。これまでも名古屋市の東山動物園とシドニーのタロンガ動物園による姉妹提携など、さまざまな交流活動を行ってきているが、今回のマラソン提携が新たに両市の交流関係に加わった形だ。

調印式では、まずシドニー市のKok副市長が訪問団歓迎の辞を述べ、「2年前に姉妹提携30周年を祝い、来年は市内ハイドパークの名古屋ガーデン開設30年を迎えます。今回の姉妹マラソン提携は、両市の間に新たな絆を結ぶものです。今後、名古屋から多くのランナーが参加して、風光明媚なシドニーのマラソンコースを大いに楽しんでもらいたい」と語った。

続いて、中川名古屋市会議長が挨拶され、「シドニーのマラソンコースを拝見しまたが、素晴らしいコースを走らせてもらうことで、名古屋市民も嬉しく感じるだろうと確信しています。今後、マラソン大会を通じて両市の交流を一層深めていければ素晴らしいことだと思います」と述べられた。

また、シドニー・ランニング・フェスティバルのLarden事務局長は、「これまでの長い姉妹都市関係から、今回の姉妹マラソン提携は生まれるべくして生まれたと感じています。ツーリズムは年々盛んになってきていますが、お互いの大会でのランナーの交流が、旅行者の増加につながるよう願っています。今回のランニング・フェスティバルには、すでに昨年を超える3万6,000人が参加登録をしています。そのうち日本からはおよそ500人の参加が見込まれると聞いています。今後も、シドニー市と名古屋市が協力し合っていきたいと思います」と語った。

最後に、住田名古屋市副市長が挨拶に立ち、「今回、南半球最大のマラソンと提携することになり、光栄に感じています。今後も両市が持続的な交流関係を保ち、走る喜びを通じてさらに強い絆が結ばれることを願っています。マラソンを通じてお互いの都市に興味を持ってもらい、理解を深めてさらに交流し合うことを望んでいます。末永く続くことを祈っています」と話された。

名古屋市とシドニー市では、今回の調印式を踏まえ、今後は両マラソンの運営事務局による話し合いを通じて、お互いのマラソン優勝者の招待や、市民ランナーのツアー催行など、具体的な企画がまとまるものと見込んでいる。すでにシドニー・ランニング・フェスティバルでは、姉妹大会である「かすみがうらマラソン」の優勝者(川内優輝選手)を、来月16日開催の大会に招待している。今後、名古屋からも優勝者をはじめ、多くの市民ランナーが日本から参加することが期待され、両市の姉妹都市交流がさらに深まり、日豪関係の更なる発展につながることを、参加された多くの関係者が願っていた。

住田名古屋市副市長

Kokシドニー市副市長

Larden事務局長

中川名古屋市会議長

 

協定調印書を手にする両市の代表者

両市のマラソンの記念Tシャツを交換

 

歓談される両副市長

調印式で挨拶されるKokシドニー市副市長

 

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