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シドニー発豪ドル見通し(22 January 2018)

<主なイベント・日程>

1/22(月)米議会つなぎ予算に関する採決、ユーロ圏財務相会合、IMF世界経済見通し
23火)日銀会合(黒田総裁会見)、独1月ZEW景況感指数、シカゴFED総裁講演、グッドフレンド氏FRB理事指名承認公聴会、世界経済フォーラム年次総会(~26日、ダボス)
24(水)日本12月貿易収支、米12月中古住宅販売
25(木)独1月ifo景況感指数、ECB理事会、米12月新築受託販売、米新規失業保険申請件数
26(金)日銀議事録、日本12月CPI、米12月耐久財受注、米Q4GDP

 

<マーケットの焦点>

先週も北朝鮮のピョンチャン五輪参加表明、パウエル次期FRB議長指名承認、カナダ中銀利上げなどのニュースがありましたが、やはり最大は金曜日に期限がきた米国の暫定予算案が上院で可決できずに失効し20日以降米政府機関の一部が閉鎖される事態となったことです。 1/20はトランプ政権誕生1周年ですが皮肉な結果です。
その間NYKダウは史上高値を更新後やや反落し、米ドルは金曜日のNYKクローズが110.83円、ユーロが1.2216、ポンドが1.3854と前週末よりややドル安となっています。
今週も沢山の材料があります。まず最大注目の米国暫定予算関連では、既に同予算は金曜日の米国時間午前零時に失効していますが、本日日本時間午後3時にはつなぎ予算に関する採決がなされます。共和民主ともに責任のなすり合い状態で事態打開の目途は今のところ立っていません。
政府機関閉鎖が更に広範に及べば米経済への悪影響が懸念されます。
週末にはNYKやLAで100万人規模の反トランプ“女性の行進”が行われるなど、反トランプ運動が暫定予算案の行方にも影響を与える可能性があるます。 またロシアゲート疑惑ではバノン元首席戦略官に対するモラー特別検察官の事情聴取が予定され、こちらも核心に迫りつつあります。
一方今週は日銀政策会合とECB理事会が注目されます。 日銀会合では今年の成長見通しを従来の1.4%から1~2ポイント引き上げる見通しであり、先般話題になった出口戦略についての言及や協議がなされるのか注目されます。
またECB理事会では今月から既に資産購入額を月額600億ユーロから300億ユーロに減額が決定していますが、更にガイダンスシフト(出口の積極化)に言及されるのか? ガイダンスシフトの思惑に対して先週はECB副総裁が否定的な発言をし、またオーストリアや仏中銀総裁が早くもユーロ高けん制を開始しています。
その他Brexit関連でも英国、EU両サイドで英国での国民投票の再度実施を含めて、かなり紛糾しており予断を許しません。
また北朝鮮はピョンチャン五輪への参加表明をしましたが、日米はじめ主要国は国際社会の分断を狙った作戦との見方を変えておらず、ムンジェイン政権の弱腰への非難も高まっています。国際社会の厳しい見方に北朝鮮が再度態度を硬化させる可能性もあります。
米政府の閉鎖が長引けば間違いなく米経済にとっては打撃ですし、ドル安の原因となりますが、一方劣勢のトランプ政権は1/30の一般教書演説に向けて巨額の「インフラ投資政策」で国民の関心を買う戦略です。
ただ民主党議員中心に一般教書不参加の動きが高まっています。
今週もドル安要因が多いのですが、市場のドル売りポジションが溜まりやすく、ショートカバーを狙った投機筋の買い仕掛けに乱高下が予想されます。

 

 

<豪ドルマーケット>

今週の豪ドルは基本堅調予想ですが、調整反落の可能性には要注意でしょう

先週のレンジ: AUDUSD 0.7899-0.8038 AUDYEN 87.67-89.02

今週の予想レンジ:AUDUSD 0.7850-0.8050  AUDYEN 87.00-89.00
先週の豪ドルは対ドルでは昨年9月以来の80セント台を付け、対円でも年初の高値89円台前半まで上昇後、現在79セント台後半、88円台前半とやや反落しています。
欧州通貨リードのドル安地合にフォローする形ですが、商品相場の堅調(原油は64ドル台、鉄鉱石は78ドル台まで)や国内指標でも非常に強い11月小売売上高(+1.2%)や12月雇用統計(就業者数+34.7千人)が豪ドルを後押ししました。
更に発表された中国のQ4GDPが6.8%と予想値6.7%を上回り、昨年の通年GDPも6.9%と予想の6.8%を上回ったことも豪ドルをサポートしました。 中国は豪州最大の貿易相手国です。
今週は主な国内指標の発表もなくドル相場を見ながらの展開となりますが、さすがに80セント越えの豪ドルにはRBAのけん制も予想されます。
RBA理事会は1月はなく2月に今年初めて開催されますが、RBAの対豪ドル対応が注目されます。豪ドル続伸よりはむしろ高値警戒感からの調整反落の可能性があります。
因みに9月に80セントを付けた後は12月の75セントまで大幅に反落しています。

 

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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