美容/健康

ペスカトリアンって何人? 栄養学の先進国で健康的な食生活を!

オーストラリアのカフェやレストランで目にする、「グルテンフリー(GF)」「ベジタリアン(V)」「ヴィーガン(VG)」といった文字。言葉だけは聞いたことがあるけど……ペスカトリアンって?

メディアでもよく取り上げられているから健康にいいだろうとなんとなく手にしてみたり、その珍しい言葉に興味を持ってオーダーしてみるものの、正直グルテンフリー、ベジタリアン、ヴィーガンの違いが良く分からないままの人いませんか?

私もオーストラリアに来た当初、ベジタリアンの一種であるペスカトリアンという言葉が分からず、どこの国の人だろうと不思議に思いながら過ごしていました。ある日シェアハウスの友達に質問したところ、友達は笑いながら「ペスカトリアン」と「ベジタリアン」の違いについて教えてくれました。

笑いがとれたからよかった?ものの、食文化の違いでも世界が広がりました(笑)。

今回は、そんな健康大国オーストラリアでよく目にする「ベジタリアン」「ペスカトリアン」「ヴィーガン」「グルテンフリー」について、ちょこっと解説していこうと思います。

ベジタリアン(Vegetarian)

日本の食文化ではなかなか実践するのが難しいベジタリアン。肉や魚を食べないってことはもはや一般常識ですが、同じベジタリアンといっても、食生活の違いでいろいろな種類に分けられるのを知っていますか?

まずは改めてベジタリアンについての解説と、「ペスカトリアン」も含む5種類のベジタリアンについてご紹介!

ベジタリアンとは?

菜食主義の総称で、健康・倫理・宗教上の理由から動物性の食品を一部または一切摂取しない食生活を取り入れている人のこと。

1847年にイギリスで、健康のための食事法や動物への残虐行為を避けることを目的に菜食主義協会が発足して以来、世界各国に広がることになりました。実は、ベジタリアンのベジ(Vege)は単純に野菜を意味する「Vegetable」だけでなく、ラテン語の「Vegetus(活気のある、生命力のあふれた)」からも由来するといわれているようです。

ベジタリアンは基本的に肉と魚介類は一切摂取しませんが、卵や乳製品(チーズ、牛乳、バター、ヨーグルトなど)、はちみつなどの蜂製品は食べることが多いです。

ベジタリアンの種類

  1. ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto Ovo Vegetarian)
    肉と魚介類を避ける。乳製品、卵、蜂製品は食べる。いわゆる欧米でベジタリアンと呼ばれている人たち。
  2. オボ・ベジタリアン(Ovo Vegetarian)
    肉と魚介類、乳製品を避ける。卵、蜂製品は食べる。
  3. ラクト・ベジタリアン(Lacto Vegetarian)
    肉と魚介類、卵を避ける。乳製品、蜂製品は食べる。
  4. ポーヨー・ベジタリアン(Pollo Vegetarian)
    肉は基本的に避けるが鶏肉は食べる。卵、乳製品、蜂製品は食べる。
  5. ペスカトリアン(Pescatarian)
    動物性の食品の一部は摂取する。牛肉、豚肉、羊肉などの哺乳類の肉は摂取しないものの、魚介類は食べる。卵、乳製品、蜂製品は食べる。クジラは哺乳類に分類されるため、ペスカトリアンでも摂取しない人が多い。

たしかに、私がワーキングホリデーのセカンドビザ取得のために行ったファームで出会った3人のイギリス出身の女の子たちは全員ベジタリアンで、語学学校にいたイギリス出身の先生もベジタリアンでした!

ベジタリアン発祥の地でもあるイギリスには食に対する考えや動物愛護の考えが強く、ベジタリアン・ビーガンの人口が現在でも増えてきているといわれています。

ヴィーガン(Vegan)

ヴィーガンもオーストラリアでは一般的な、菜食主義の一種です。でも「ベジタリアンとなにが違うんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?

ヴィーガンについて、その歴史から種類についてご紹介!

ヴィーガンとは?

動物性の食品は一切摂取しない、完全菜食主義。肉や魚介類に加えて卵、乳製品、はちみつなどの蜂製品も一切食べない人のことです。

ほとんどのビールには魚のゼラチンが製造過程で使用されているので、ビールも飲みません。デザート類でも、製造過程でゼラチンを使用しているものもあり、白砂糖の製造段階でも牛骨を使用するため避ける人が多いです。

ヴィーガンの歴史

1944年にイギリスのヴィーガン協会が、「動物を搾取せず、人間は生きるべきだ」という思想の下発足しました。

菜食主義ならベジタリアンと一緒では?と考えていた人も多いかと思いますが、宗教や動物愛護の視点からベジタリアンになる人もいますが、どちらかというとベジタリアンは健康志向のための食事法法として生まれたといわれています。一方ヴィーガンは健康志向とは違い、完全動物愛護の視点から生まれた食事法です。

ヴィーガンの種類

  1. ダイエタリー・ヴィーガン
    レザーや毛皮など動物由来の製品は生活に使用することがあるが、動物性の食品は一切摂取しない。
  2. エルカシ・ヴィーガン
    動物由来の製品も生活には一切使用せず、動物性の食品も一切食べない。

グルテンフリー(Gluten Free)

多くのスポーツ選手やモデルが実践していたことで広まったグルテンフリーの食事法ですが、実はオーストラリアとグルテンフリーの関係は深いんです!

意外と分かっていないグルテンとグルテンフリーについて、この機会に理解しておきましょう!

グルテンとは?

グルテン(Gluten)は、小麦、大麦、オートムギなどに含まれるたんぱく質のことを指します。パンのもちもちとした触感は、このグルテンが絡まりあって形成されて生地の弾力や粘性を作りだしています。

ほかにも一般的にグルテンを多く含むとされている食品には、パスタ、うどん、ラーメン、ケーキなどがあります。

グルテンフリーとは?

上記でもあるように、グルテンを含む小麦や大麦といった穀物を直接摂取、または加工された食品を含まない食事法のことをグルテンフリーと呼びます。

もともとグルテンフリーは、セリアック病やグルテン過敏症の治療のための食事療法として、症状改善のために取り入れられていました。そのため、ベジタリアンやヴィーガンなどの宗教、動物愛護などの倫理的な視点とは異なり、治療法または健康志向から生まれた食事法です。

日本ではなかなか聞きなれないセリアック病ですが、実はオーストラリアでは70人に1人の割合で発症が確認されているといわれています。グルテンフリーをオーストラリアのレストランやカフェなんかでよく見かけるのも納得ですね。

ベジタリアンのメリット・デメリット

ベジタリアンやペスカトリアンに興味はあるけど、どのように肉中心の生活から野菜中心の食事に移行していいたら良いか分からない方は少なくありません。

そんな方たちのために、ベジタリアンのメリット・デメリットと、動物性の食品を過剰摂取した場合の体への影響について、別の記事で詳しく解説しています。

興味のある方はぜひご覧ください!

JAMS.TV公式ブロガー:Yui
日本では大学病院で看護師として消化器外科に勤務。学生時代より興味があった栄養学・予防医学をより深く知るため、その分野において先進的なオーストラリアに渡る。現在はシドニーでアシスタントナースとして働く傍ら、スーパーマーケットやカフェを巡り、オーストラリアの食文化を探求中。オーストラリアの大学で栄養学を学ぶため、日々英語に仕事に栄養学にと奮闘中!

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