カフェ文化が盛んなオーストラリア。近年はコーヒー人気に注目が集まりがちですが、そもそもオーストラリアはイギリスの植民地だったこともあり、古くから紅茶を楽しむ文化も根付いています。
オーストラリアを代表するスーパーマーケットのColesやWoolworthsに行けば、紅茶の品揃えの多さに驚かされます。また、オーストラリアの職場によっては、食後のモーニングティーや昼食後のアフターヌーンティーがあるくらい紅茶を飲む機会が多いのです。
そういった背景もあり、オーストラリアでは日本ではなかなか目にすることがない、風変わりな紅茶を見かけることも。その中で、今回は私が特に気に入っている紅茶をご紹介したいと思います!
今回、私が自信を持ってオススメしたいのが、「HIGHER LIVING ORGANIC」社から発売されている『リコリスティー(LICORICE TEA)』。
日本人にとっては聞き馴染みのないリコリスですが、オーストラリアやヨーロッパのスーパーマーケットなら必ず置いてある超定番のお菓子なんです。
光沢を帯びた真っ黒な表面を目にした瞬間、「うぅ、なんかマズそう」と思った方、大正解。なぜ、こんなお菓子が人気なのか、私を含めて多くの日本人には、おそらく一生かけても理解できないでしょう(笑)。
リコリスのお菓子のことはさておき、本題のリコリスティーに関して。リコリスティーは、健康効果が高いうえに、ほんのり甘みがあり、おいしく飲むことができるので、ご安心ください!
リコリスとは、甘草(かんぞう)のことです。甘草と聞けば、「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」などの漢方を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? 気になる健康効果は以下の通りです。
甘草(かんぞう)の健康効果
①筋肉のけいれんや痛み、緊張を緩和させる作用
②肝臓でグリチルチリン酸と有害物質が結合し、体の外へ排出される解毒作用
③胃腸の粘膜の保護し、胃液分泌を抑える効果や胃けいれんなどを鎮める作用
④喉の炎症、咳を鎮める作用
⑤ニキビなどの肌荒れにも効果あり
甘草にはグリチルリチン酸やタンパク加水分解物を含み、砂糖の50倍とも言われる甘みを持つのが特徴です。砂糖との違いは、同種の甘み成分を持ちながら、低カロリーなためにダイエット効果が期待できること。
また、日本人は欧米人に比べると、筋肉量が少ないと言われており、その結果として代謝が低く、体温も低くなりがち。冷えて血行が悪くなると、身体の中に溜まった老廃物をうまく排出することができなくなり、むくみや疲労感につながります。リコリスティーと一緒に、体を温めるシナモンやジンジャーを摂取することで、冷え性や風邪の予防にも効果を発揮します!
リコリスには、グリチルチリン酸が含まれています。グリチルチリンとは、体内のホルモンである「アルドステロン(副腎皮質ホルモンの一種)」と同じような作用があります。
通常のアルドステロンは、腎臓の尿細管でナトリウムの再吸収やカリウムの体外への排出を促します。しかし、アルドステロンが過剰分泌された状態では、ナトリウムの再吸収やカリウムの排出が必要以上に行われ、高血圧や浮腫などを発症する可能性があります。特に影響が出やすい子供や妊婦、授乳中の女性には注意が必要です。
しかし、ご安心を。甘草の1日最大摂取量は5g。HIGHER LIVING ORGANICのリコリスティーは1パックが2g、そのうちリコリスは44%しか配合されていないので、1g以下となり、単純計算で5パックまでなら健康に害はないということになります。
甘みがあるのにカロリー控えめ。深い香りと爽やかでさっぱりした味はやみつきになります。私も、毎日マイボトルで職場に持って行くほどなので、本当にオススメ。
ちなみにこの「HIGHER LIVING ORGANIC」のリコリスティーは、日本ではなかなか手に入らず、アマゾンなどで購入すると恐ろしい値段になります……。日本ではあまり馴染みがないので、帰国の際にお土産としてもいいかもしれませんね!
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