医療/保険

■個人セッション

カウンセリング・心理療法の基本は、個人対面セッションです。クライエントとサイコロジストと一対一のFace to faceで、クライエントの抱えている問題や課題に取り組みます。

サイコロジストの費用がカバーされる全ての保険で、個人対面セッションはカバーされます。スカイプや電話でのカウンセリングは、現在までのところ保険カバーはなく、自費になります。

個人セッションの良い面は、クライエントおひとりの個人的な問題や課題に集中できることです。

カウンセリングであれば、クライエントが現在抱えている現実的な問題(例えば現在の職場や状況でのストレス)について、そのニーズとゴールに従って話し合われます。カウンセリングの中では特に、「問題解決をするのはクライエントである。答えはクライエントが知っている。サイコロジストは、その伴走者、コーチに過ぎない」というスタンスが強くなります。

心理療法であれば、クライエントの人格の深部にある問題を扱い、人格変容が起こることも目指して取り組まれます。この場合も、基本は上記のような「クライエントに選択権があり、最終的な決断をするのはクライエント本人である」のですが、よりサイコロジストがコーチして、過去の育ち方や現在の人間関係のあり方などについて、専門的見方もご紹介しながら現実の姿を見て行くことをファシリテート(促進)していきます。

基本的な流れとしては、初回セッションで、情報収集を行い、どんな問題や課題であるのかサイコロジストによって見立てをつけさせていただき、どんな療法ややり方が訳に立ちそうに思えるのかを二者で話し合い、ゴールや回復した時のイメージを話し合います。2セッション目から、本格的な作業の始まりです。心理療法では、長期に渡る場合(数年という方もいらっしゃいます)もありますが、年間10回などの保険の制限回数枠内で、最大限の効果を上げることに集中してセッションを行うことも多いです。ケースによっては、個人セッションとグループ・セッションの併用をお進めする場合もあります。最初に同意したゴールが大体達成できたと思った時に、セッションは終了します。また現実的な保険の枠が終了したことによってそこまでの作業で、クライエントのご希望に従って終了することもあります。

すべてはクライエントのご希望・選択が最優先されますし、お気持ちをサイコロジストに率直にお話しください。サイコロジストの方でも、「このように思われる」あるいは「このゴールを達成するためには、継続をお勧めする」という意見をお伝えすることがあります。しかしそれを採るか採らないかは、クライエントのご希望次第です。クライエントには、治療者を選択したり変えたりする権利もあります。メディケアや学生OSHC保険では、GPがしてくださった同じ手続きを、違うサイコロジストに移ってもそのまま使うことができます(保険のシステムの関係上、次の治療者の資格が「サイコロジスト」である必要があります。「カウンセラー」ではカバーされません)。治療者を変えたくなった場合、そのお気持ちを率直に前の治療者と話し合われることが一番良いと思います。治療者を変えた場合は、クライエントに同意を取って、治療者間で情報交換や引き継ぎが行われることがあります。

治療を一旦終結、中断することもクライエントの権利です。しかしやはり何も話し合わないまま終結・中断するのではなく、その終結・中断したくなった正直な希望やお気持ちも含めて、率直に話し合える関係が一番良いと思います。その中から、また終結・中断ではなく、お互いのコミュニケーションが進んで、治療が継続できる場合もあります。また終結・中断した方が良い場合もあるでしょう。良い治療効果を求めるのなら、話し合わないままクライエントが一方的に決めた終結・中断や治療者の変更ではなく、最後まで話し合って終わる、あるいは引き継ぐのが一番効果的です。

またメディケアや学生OSHC保険では、GPでの手続きがあれば年間、個人セッションが10回、プラスグループセッションが10回、全額カバーされます。その中では、以下のような療法を使うと決められているのでご紹介いたします。

1.心理教育(動機付け面接法)

2.認知行動療法

行動介入

行動修正法

暴露療法

活動スケジューリング

認知的介入

認知療法

3.リラクセーション・テクニック

漸進的筋弛緩法

呼吸コントロール法

4.スキル・トレーニング

問題解決スキルとトレーニング

アンガー・マネージメント

社会技能訓練

コミュニケーション・トレーニング

ストレス・マネージメント

親マネージメント・トレーニング

5.対人関係療法(特にうつの方に)

ご質問があればどうぞ、どんなことでもこころの相談室、0416-006-835, sydney@cocoroclinic.com までお気軽にお尋ねください。PRページの送信フォームもご活用くださいね。

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

概要・お問い合わせ

関連記事

その他の記事はこちら