「情報過多の時代を生き抜くチームになるために」をテーマに、クラウドサービス「Evernote」を運営する「Evernote Japan」と、クラウド・アプリケーション・プラットフォーム「kintone」の販促・導入支援を行う「kintone Australia」とによる、同サービスの活用方法を紹介するセミナーが、7月18日（水）にシドニー・シティのDexus Placeで開催された。

あらゆる情報が身の回りに溢れる情報過多の時代に効果的に成果を出すため、現在ビジネスの場ではさまざまなクラウドサービスが導入されている。「Evernote」と「kintone」は、組織、チームでの情報共有やコミュニケーションを円滑にし、最終的には生産性を高めるためのツールとして紹介され、本セミナーには、既存の利用者や、今後サービスの利用を検討している多くの参加者が集まった。

セミナー1部では、世界に2億2000万人の利用者を抱えるクラウドサービス「Evernote」の日本法人代表・積田英明氏が講演。「情報過多の時代」をキーワードに、労働において1日の半分の時間を情報管理に費やしているという観点から、効率良く情報を管理することで労働生産性を上げることの重要性を述べた。

実際に利用している日本企業の事例を挙げながら、「Evernote」が重要な情報管理を補助する情報保管庫としての役割や、画像も含む検索機能の精度の高さ、また「Evernote」における情報の安全性についても紹介した。

セミナー2部では、オーストラリアの現地法人「kintone Australia」より遠藤烈士氏が登壇し、クラウドサービス「kintone」の実演とワークショップを行った。「kintone」の主な機能として、企業の業務管理をするデータベースとして情報を蓄積するだけでなく、チーム内での共有にも特化している点を紹介。加えて、初心者でも簡単にアプリケーションが作成できることも挙げられた。

2部の後半にはワークショップとして、参加者が実際に「kintone」を使ってファイル共有やアンケートの作成を体験した。

EVERNOTE x kintone 共同セミナー参加者からのコメント

ーーEvernoteもkintoneも以前から使用しているが、より有効に使いたいと思いセミナーに参加した。これまでも仕事のITコンサルティングの顧客サービスのためにEvernoteを使用していたが、今回のセミナーでEvernoteの機能で画像検索ができると知れたことが良かった。今後、データベースをEvernoteに構築して顧客サービスの一環として提供しようと考えている。
（30代男性・ITコンサルティング）

ーー様々な仕事をしており、情報がうまくまとめられていないと感じていたため、タイトルに惹かれてセミナーに参加した。今まで知らなかった便利な機能を知れたことが良く、情報管理によって仕事のパフォーマンスが上がるという点が印象深かった。これまでもEvernoteを利用していたが、今回のセミナーでより有効な活用方法を知れたので、今後、自分がやりたいと思っているビジネスに活用していきたい。
　（30代女性・ベビーシッター、日本語教師）

ーー普段からEvernoteを利用していることもあり、商談で日本に向かうこともあるので日本語やプレゼンテーションの勉強としてセミナーに参加した。日本人の働き方や、日本企業でのEvernote導入実例が印象に残った。
（30代男性・ソフトウェアのプロダクトマネージャー）

ーー仕事でkintoneを導入しているため、活用するヒントを得られればと思い参加した。Evernoteもインストールをしていたが、使用方法をあまり知らなかったのでビジネスでの活用方法を知りたいと思っていた。Evernoteの検索機能の活用について知れたので、その精度や仕組みにもさらに興味が沸いた。クラウドサービスはさらに便利になっているので、今後、会社でも紙を削減していけたら良いと感じた。
（20代女性・メディア関係）

セミナー終了後は、異業種交流会の場として参加者同士による積極的な情報交換も行われた。オーストラリアの地でビジネスに関わる日本人として、EVERNOTE x kintone 共同セミナーは有意義な機会になった様子だ。

次回のセミナー告知

『もう本社には頼らない！！kintoneで始める海外拠点の業務効率化』

日時：2018年8月28日(火) 15:00～18:00 (受付14:30～)
会場：DEXUS Place KENT4 ROOM Level 5, 1 Margaret Street Sydney NSW 2000

参加費用：無料
定員：30名
お申込み：https://kintone-seminar-asia-20180828.qloba.com

取材・文　家田阿実