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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)11 March 2024

11 March  2024

<ポイント>
ドル円は146円台まで下落―下落はありうべし


・先週は日・米・独・仏・インド・豪州など各国の株価が史上高値を更新―ここ数年株価下落を占っていた(?)最初にいた邦銀の先輩でNY在住某有名トレーダー氏は“ついに株価下落”を言わなくなって(笑)、今ではトランプ非難に徹している(彼は民主党支持者のようだ)。彼が下落を諦めたとなればそろそろ株価下落かもしれない(爆笑)
・先週ドル円は150円台から一時146円台に下落した。筆者はトランプ優勢も一因(市場はトランプ大統領時代のドル高批判を忘れていない!)だと思っているが、大方の市場コメントは日銀の早期マイナス金利解除観測で、今年の春闘は去年を上回るため、早ければ3月の日銀会合(3/19)にでも解除があるというもの。
・植田総裁などは未だに解除否定に躍起になっているが、市場は“マイナス金利解除の否定は彼の役割分担”と判断しているようだ。
・筆者は金融政策正常化のためには“マイナス金利解除だけでは全く不十分”との意見あり、しかも「解除が4月以降にずれ込めば円高効果も半減」と読んでいたが、3月解除であれば、ややサプライズであり、その動きを市場は先取りしているということだ。
・筆者の「今年170円」は繰り返すが「日本売り=円売り」が原因であり、「日銀がマイナス金利解除後も利上げを継続するのであれば130円を示現してもおかしくない」との考えであったが、日銀のスタンスは“マイナス金利解除=終着点”だというのが筆者の見方―金融正常化の意思など全くない!
・しかし解除時期が3月であるならばサプライズ円高は可能であろう—それを見越したドル円ショートに全く異存なし!
・それでなくとも米金利高ゆえのドル円上昇は150円台がいいところの判断だ。
150円台でショートポジション造成した→これは149lowで利食ったが、日銀やトランプ勝利で更にドル円↓の匂いがしたので149円割れでショートメークで→下がったら利食い、上がったら売り直しの繰り返し。
・金曜日の米雇用統計もショートで入り、146.70まで売って(勇み足??)現在もショートである。
・今週も19日の日銀会合控えて思惑交錯だろう。実際に19日の日銀会合でマイナス金利解除がある確率は五分五分より低いと思う―というのは3月末の本邦企業の決算月を控え、ここで金利体系が変わると本邦企業の決済に影響があるため、マイナス金利解除は4月にずれ込む可能性があると考える。
・だが3/19にマイナス金利解除があるかどうかなど重要ではない。そこまでの間に思惑などでドル円下がれば当然利食いする所存。

 

◎<豪ドル相場>――米ドル安を受けて66セント台後半まで上伸。対円ではドル円急落を受けてじり安


先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6477-0.6667   AUDYEN  97.27-98.21
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500-0.6700    AUDYEN  96.00-99.00

・先週は米ドル軟調(ユーロ1.09台、ポンド1.28台まで上昇、ドルインデックスは1月半ば以来の102台まで下落)地合にあって豪ドルも欧州通貨にフォローして1月以来の66セント台後半まで上昇した。
・一方対円では、今までの対ドル軟調、対円堅調の裏返しで、ドル円の146円台への反落を受けて97円台前半に値を落とした。
・発表された昨年Q4のGDPは高金利による民間の設備投資の落ち込みや個人消費低迷を反映して+1.5%(予想+1.4%、前回+2.1%)に落ち込んだが、これは豪州の潜在成長率3.0%の半分ということになる。
・2月のRBAの四半期金融報告では今年前半の成長鈍化を予想し、事実発表された1月の失業率は4.1%と2年ぶりに4%を上回った。3/21に発表される2月の失業率に注目だが、悪化傾向が確認されればRBAは米国より早く利下げに動く可能性もあるだろう。
・ただ足元は「豪ドルは米ドルの受け皿」であり、現在軟調推移している米ドルのパフォーマンスを注視したい。
・中長期的には豪ドルは70セントをニュートラルゾーンと考えるが、足元の株高リスク選好地合もやや行き過ぎ感があること、またウクライナはじめ地政学的懸念や中国リスクも払しょくできず、まだ豪ドルが上昇トレンドに乗る地合ではないと考える。
・対円でも中期的には100円の上を予想するが、足元ではドル円の続落の可能性もあり、暫くは「100円は近くて遠い」ということであろう。

 

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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