日本市場向けオーストラリア留学促進協会決起集会がシドニーで開催

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2022.12.09

日本市場向けオーストラリア留学促進協会決起集会がシドニーで開催

日豪両国の国境が再開され、国内外から集う留学生の数も本格的に回復を見せ始めた2022年11月29日、「オーストラリア留学促進協会」による決起集会が、シドニーのHarajuku Gyoza Beer Stadium Darling Harbourで開催された。

「オーストラリア留学促進協会」は、オーストラリアの日本人学生をサポートする留学エージェント6社（Hiko留学ネット、アイエス留学ネットワーク、トラトラ、ICNオーストラリア留学情報館、DEOW留学ワールド、BBIジャパンセンターオーストラリア）が2022年1月に発足した、個々の留学エージェントの垣根を越えた日本人のオーストラリアへの留学促進を目的とする協会。

本決起集会では、オーストラリア現地のエデュケーションプロバイダーにも協力を仰ぐなど賛同者を募り、日本人のオーストラリア留学促進という目標に向けてオーストラリア留学関係者の交流を通した横断的な情報共有を強化することで、将来的な相互サポートやオーストラリア留学業界全体の利益につなげるための機会として設けられた。

当日は「オーストラリア留学促進協会」参画エージェントを含め13の留学エージェントと、11のオーストラリア語学学校、12のオーストラリア教育機関が参加。

会場には軽食とドリンクが用意され、賑やかな雰囲気の中で「オーストラリア留学促進協会」の現参画エージェントの紹介と同会発足への熱い想いが、BBIジャパンセンターオーストラリア代表の大橋賢一氏から語られた。

その後は、食事を楽しみながらの歓談もありながら、現在のオーストラリア留学の現状から今後の日豪両国における留学業界の展望、エージェントとプロバイダーが密に交流する強み、具体的な今後の活動と、複数のグループごとに活発な質疑応答や問題提起などが交わされ、一人ひとりが真剣な面持ちも見せつつ有意義な談義の時間を過ごした。

「オーストラリア留学促進協会」について

「オーストラリア留学促進協会」は、日本人のオーストラリア留学促進を願う、紀谷昌彦前在シドニー日本国総領事からの助力によって実現した。

公式YouTubeチャンネルでは、オーストラリアへの留学を促進する活動の一環として、実際にオーストラリアに留学した日本人の体験談や成功の秘訣、紀谷前シドニー総領事からのメッセージなど、さまざまな視点から見たオーストラリア留学の魅力が発信されている。本決起集会前日には、NSW州内閣総理府（NSW Department of Premier & Cabinet）内に設置されている専門部門、Study NSWにおける日本人マーケット向け動画も公開された。

オーストラリアは欧米圏の他国と比べて「働けるビザが多い」治安が良い」「時差が少ない」など日本人にとってメリットの多い国と言える。「オーストラリア留学促進協会」では、『学ぶ・働く』をキーワードにオーストラリアの留学に係る機関と協力し、より積極的なオーストラリアへの留学誘致を促進していきたい考えだ。また、今後はより広く公平に活動をしていくため、賛同する留学エージェントを増やし、将来的にはオーストラリア全土にわたった対応を視野に入れているという。

これからのオーストラリア留学の在り方

最後に、オーストラリア現地校からの一部参加者から、本イベントの率直な感想と今後のオーストラリア留学、特に日本人の留学についての展望を伺った。

なお、ハイヤーエデュケーションとは大学や大学院など義務教育修了後の学問を究めるための継続教育機関の総称で、ヴォケーショナルスクールとは専門学校などで理論と実技を同時に学び資格取得を目指すヴォケーショナルプログラムを提供している教育機関のことを指す。

AIBIのSylvain氏（写真中央）

ハイヤーデュケーション「Australian Institute of Business Intelligence」のSylvain氏
「留学業界で15年間働いていますが、他国と比べても日本人の留学需要は比較的安定していると言えます。そのため、留学エージェントやエデュケーションプロバイダー、留学生との間での関係づくりは非常に重要だと考えています。

私が勤めているハイヤーエデュケーション部門はまだまだ留学生が少なく、勉学熱心な学生が多いと評判の日本人留学生など、誠実な学生にもっと入学してもらいたいと思っています。ただ、日本では語学学校以外の留学方法の認知度が低いので、こうした留学促進協議会がハイヤーエデュケーションの認知度向上につながればと思います」

APCのKenny氏（写真向かって右から2番目）

ヴォケーショナルスクール「Australian Pacific College」のKenny氏
「留学促進協議会を設立した6つの留学エージェントは、たくさんの厳しい条件を満たしたエージェントです。このように精査されたエージェントだからこそ、これからオーストラリアへ留学をしたいと思っている日本人に正しい情報を豊富に提供できると期待しています。また、正しい情報を聞いて留学してくる誠実な日本人学生が増えることで、オーストラリア留学生全体のクオリティも向上するのではないでしょうか。

今回の留学促進協議会が、他の日系留学エージェントとエデュケーションプロバイダーの間の情報共有の場にもなればと思っています」

KCA のAlly氏

ヴォケーショナルスクール「KCA Education」のAlly氏
「私が勤める学校ではチャイルドケア・エイジドケアのコースを主に提供しています。日本人学生からの同コースの需要は増加傾向にあり、日本でもオーストラリアでも非常に需要が高い職業なので、就職に有利とも言えますね。

私自身もアメリカでの留学後にオーストラリアへ渡って留学を続けた際には、さまざまな面でアメリカとオーストラリアの違いに戸惑うこともありましたが、しっかりと勉強してスキルを身につけた上で仕事を始めてからというもの、オーストラリアをとても好きになりました。この経験から、オーストラリア留学をする日本人学生にも日豪両国で活躍してもらえるようサポートを続けていきたいです。

例えば、留学促進協議会が発信しているYouTubeチャンネル（下記ページ参照）は、オーストラリアでの留学を目で見て感じられる素晴らしいものだと思います。こうした活動が、より多くの日本人にオーストラリア留学を知ってもらえる機会になるよう期待しています」