教育/留学/習い事

海外でケガ・病気…どうする?オーストラリア留学・ワーキングホリデーで加入すべき保険は?

長期滞在となると、ケガや病気のリスクも気になりますよね。とくに海外の病院で受診すると、日本の保険が利かずに高額な医療費がかかります。オーストラリア留学・ワーキングホリデーにあたり、保険の加入は必須と言えるでしょう。

そこでこの記事では、オーストラリアへの留学やワーキングホリデーを考えている方に向けて、おすすめの保険をご紹介します。さらに「日本で加入している保険は使える?」「保険の加入はいつまでにするべき?」「キャンセルは可能?」など、保険について抱きがちな、よくある疑問にもお答えします。

ビザ別おすすめ保険

オーストラリアでは、ビザの種類によって加入必須の保険や、賃貸物件に住むときに便利な補償といった、渡航目的に応じた保険などがあります。ここからは、学生ビザ、ワーキングホリデービザ、そして90日以内の短期留学で利用できる観光ビザにおすすめの保険を紹介します。

学生ビザ【語学留学のケース】

語学留学の保険

学生ビザでオーストラリアに渡航する場合は、「OSHC(Overseas Student Health Cover)」という海外留学生健康保険に加入することが義務付けられています。OSHCに加入すると、オーストラリアに滞在中の病気やケガの治療・手術費、レントゲン検査、病理検査、救急車搬送費用、入院費用、処方箋代までカバーされます。ただし、メガネやコンタクトレンズの処方、接骨療法、持病や、オーストラリア入国前から決定されていた治療、盗難・破損についてはカバーされません。

OSHCの加入は、保険会社と提携している学校や留学エージェントが代行してくれるケースが一般的です。その場合は、授業料等と一緒に保険料が請求されます。アイエス留学ネットワークでは、オーストラリア保険会社大手4社のOSHCを代行加入手続きしております。

ほかにも、「AIG損保」では、24時間365日日本語で対応してくれるアシスタンスセンターがあり、死亡時・障害後遺障害や歯科治療費の補償や、携行品の盗難・破損、飛行機遅延、個人賠償責任の補償までカバーしてくれます。こういった保険と同等の補償がある、各社海外旅行保険もOSHCとあわせて加入している留学生も少なくありません。なかにはOSHCと重複している補償項目を削り、保険料を抑えたOSHC併用プランを提供している海外旅行保険もあります。

OSHCの加入で十分だったという留学経験者もいますが、盗難・破損や個人賠償責任など、OSHCでは補償できない面をカバーする保険をプラスでかけておくと安心です。

ワーキングホリデービザ【就労目的のケース】

ワーキングホリデーの保険

ワーキングホリデービザで渡航する場合、学生ビザで紹介したAIG損保や各社海外旅行保険を始め、「ユニケア保険」、「OVHC保険」のいずれかに加入するのが主流です

海外旅行保険では、ワーキングホリデープランの加入がおすすめです。「東京海上日動火災保険」では、世界80都市以上の病院との提携があり、留学賠償責や留学生活動産損害補償付きで賃貸物件も借りやすく、パスポートの紛失などのトラブルサポートや補償内容を自分でカスタマイズできるプランを用意しています。また、旅行会社JTBと、AIGの合併会社が提供する「ジェイアイ傷害火災保険」も人気です。

ユニケア保険は、オーストラリアまたはニュージーランドへの長期滞在者向けの格安海外旅行保険です。格安ですが、医療関係の補償から携行品の盗難・損傷、お金やパスポートの紛失、レンタカー保険の自己負担金補償など、補償特典が充実しています。

OVHC(Overseas Visitors Health Cover)保険は、オーストラリアのワーキングホリデーや一時的な就労者向けの、医療費補填のみの海外旅行保険です。ベーシックプランでも治療・通院・入院費や救急車搬送費、リハビリ、本国送還の補償が付いています。ビザ申請時にも使える保険です。

観光ビザ【90日以内の短期留学のケース】

短期留学の保険

観光ビザでオーストラリアへ渡航する場合も、これまでに紹介した各社海外旅行保険に加入するのがおすすめです。90日以内の短期滞在とはいえ、医療関係の補償だけでなく、携行品の盗難・破損の補償や、パスポートの紛失補償など考えらえるトラブルに対処できる補償があった方が安心できます。日本語で対応する24時間サポートがあるプランなら、海外渡航初心者の方も安心です。

所有しているクレジットカードに付帯している「クレジットカード付帯保険」を利用する方も多いです。クレジットカード会社によりますが、死亡・傷害・後遺障害の補償、治療費や救援者費用や賠償責任、携行品損害の補償が付いているのが一般的です。ただ、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があり、「利用付帯」の場合はクレジットカードを利用して旅行代金を支払わった場合のみ適用されます。コロナ禍を境に「自動付帯」から「利用付帯」に規約変更したクレジットカード付帯保険が数多くあるので、利用するまえに確認しましょう。また、クレジットカード会社によって補償内容や補償額も異なりますので、あわせて確認が必要です。

オーストラリア留学・ワーキングホリデーの保険に関するよくある質問

ここからは、オーストラリア留学・ワーキングホリデーの保険に関して、多くの方が気になる疑問に回答していきます。

●いつまでに保険に加入すべき?
学生ビザで渡航する場合、学生ビザ申請時にOSHCの加入証明書が必要になります。申請前に加入と支払いを完了させておきましょう。留学先の学校側で手続きを進めてくれる場合は気にしなくていいですが、個人で手続きする場合は、渡航スケジュールを逆算して期限を確認し、早めに対応しましょう。

海外旅行保険の場合、ネット加入の場合は渡航直前でも受け付け可能です。一方、書面での契約は完了まで時間がかかることもあり、渡航3週間前までに手続きをするのが理想的です。契約手続きが出発日を過ぎると、保険期間の変更手続きが必要になるので、ネット加入の場合でも、出発日が決定したらすぐに手続きを始めることをおすすめします。

●契約後のキャンセルはできる?
契約後のキャンセルの可否や返金内容は、各保険会社によって異なります。帰国が早まった場合の残り日数分の返金や、保険開始日以前のキャンセルが可能な保険もありますが、保険会社やプランによってはキャンセル(解約)できない場合もあります。加入前に確認しましょう。

●日本で加入している保険は使える?
日本でもともと加入している保険の補償は、海外では適用されないことが多いようです。そのまま使いたい場合は、加入している保険の補償内容や条件を確認しましょう。

●あった方がいい補償項目は?
オーストラリアでは医療費だけでなく、搬送費も高額です。例えば事故などで救急搬送された場合、1回につき約9万円もかかります。そのため、「救援者費用」の補償があればさらに安心です。

以上、オーストラリア留学・ワーキングホリデーにおすすめの保険の紹介でした。

「備えあれば憂いなし」と言うように、日本から遠く離れた地でケガ・病気になったり、携行品やパスポートが盗難・紛失したりしてからあわてないよう、出発前にしっかり保険を準備しておきましょう。万が一のときに安心できる保険があれば、語学勉強に集中できそうですね。

->全文はこちら

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

概要・お問い合わせ

関連記事

その他の記事はこちら