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グルメ

長崎生まれ福岡育ち。とんこつラーメンは好きとか嫌いとかではなく、いつもそこにあるもの。

長崎生まれ福岡育ち。とんこつラーメンは好きかと聞かれれば、好きとか嫌いとかではなく、

いつもそこにあるもの、という環境で育った。

大学進学で関西に上陸してはじめてとんこつ以外のラーメン がある、ということを知ったほどだ。

しょうゆラーメン、味噌ラーメンというのはインスタントラーメン界だけの味だと思っていた。

そして長崎ちゃんぽんの麺に近い太さのラーメン があること、

麺がちぢれている麺もあることもこの時知った。

さらに、替玉が長浜、博多だけのシステムと知り、故郷を誇らしく思ったものだ。

同時に麺の硬さが選べない不幸を呪ったりもし、具だくさんのラーメンに違和感を覚えたりもした。

「博多のラーメンは麺が細いよね」と言われると

「あれが普通でこっちが太かったい!」 と憤ったりもしたものだ。

 

2年ほど前に出張で日本全国行脚した際には、

地元福岡でラーメン屋2店が並んでいてどちらにしようか迷いに迷った末に両方食し、

翌日には朝・昼・晩三食ラーメンで通 したほどの、

仙台に行った際には牛タン定食を食べようと思っていたところ

「久留米ラーメン」の文字を見て思わず入ってしまったほどの

とんこつ好きの私が今回取材で訪れたのは…

チャイナタウンに7月6日(土)にオープンしたばかりの「博多ん丸」。

オープン直前に試食させていただいた。

 

大変長い前置きだったが、うんちくはまだまだ続く。

とんこつスープというと脂ぎっていてこってりと思われがちだが、

一口にとんこつといってもあっさり上品な スープもあれば、もちろんこってりも存在する。

むしろこってりとんこつは比較的最近できた店に多いのではないだろうか? 

私はいずれも好きだが。ちなみに屋台で有名な長浜では、

屋台で飲んだ後の締め、あるいは他で飲んだ後に立ち寄られる事が多いためか、

むしろあっさりさっぱり系が比較的多いようである。

さて本題の「博多ん丸」、うどんの「丸亀製麺」でおなじみのトリドールさんが提供するラーメン屋である。

丸亀製麺といえば自家製麺とセルフ式サービスで低価格と高品質の両方を成し遂げたチェーン店。

ラーメンといえば麺、ということで「博多ん丸」でも自家製麺にこだわった製法とのことで、

麺好きにとっては嫌が応にも期待してしまう。

場所はチャイナタウン、ヘイマーケットの「Market City」内3Fのフードコートにある。

外観は長浜の屋台をイメージして造られている。

こちらはプレオープンの試食会を終えてお疲れ様のスタッフ一同。

博多ん丸Tシャツ欲しいな…。

少なくとも漢字Tシャツ好きオージーには受けるのでは?

ということで、試食の前に厨房…ではなく裏手にある製麺所を見学させていただいた。

 

ここで出来た麺を一玉一玉スタッフが分けて…

こちらの大きな「熟成庫」で温度と湿度に注意しながら保存。

博多ラーメンの麺は、他のラーメンに比べて細いため、というより加水率が低いため、

保存に気を遣わないといけないと聞いた事があるような気がする…。

とにかくこの熟成庫も高品質を保つ一役を担っている。

 

 

さて、待ちに待った試食!

ノーマルラーメンの「白とん($8.8)」と、試食会で人気だった「赤とん($9.8)」を食す。

他に、焦がしにんにくが香ばしい「黒とん($9.8)」もおすすめ。

さらにツウのあなたは、ネギトッピング($1.0)で一面緑の「緑とん」も試してみては??

フリーのトッピングは紅しょうが、高菜、ごま、どこにでもある博多ラーメンと同じばい!

普通の博多ラーメンと同じく、麺の硬さを選べます。「カタ」「バリカタ」あたりが

多くの人の好みかと思うが、我々は「針金(ゆで時間がバリカタより短い)」で。

 

うん。うまいっ!!yes

 

なんと陳腐な感想かと我ながら思うが、うまいものはうまい。

まずスープ。こってり好きにはスープは若干物足りないかもしれないが、

この味は長浜屋台の平均的な味だといえる。つまり私にとって懐かしい味だ。

シドニー在住歴10年を超えるが、故郷と全く同じ味のものが食べられる時代に感謝と涙!

 

論評的に書くと…

こってり度 2/5(ややあっさり)

コク    4/5(やや深い)

まろやかさ 5/5 (まろやか)

…てなところか。ややあっさり目だが、コクがあり且つまろやかなので、

あっさり派はもちろんのことこってり派にも満足のいく一品になるだろう。

(※個人的な感想です。また1~5どちらが上下ということではありません。あくまで好みです。)

 

やみつきになる味というより、普段の生活に溶け込んだ飽きが来ない味。

あっさり派もこってり派も満足できそうばい!

 

さて、「赤とん」はといえば、数種類の味噌と唐辛子を独自の配合であわせた

「特製辛味噌」をふんだんに使ってあるため結構な辛さ…体の芯から温まるほどだ。

スパイシー好きには絶対おすすめの一品。そうでない方は避けたほうがいいかも。

代わりににんにくの香ばしさがそそられる「黒とん」はいかが?

特製辛味噌は玉のようになっており、お好みで少しずつ、あるいは一気にスープに溶かしていく。

 

そして麺。なにより麺がいい。

ラーメンといえばスープ、と言う人も多いが、食べるのは麺だから、

麺は大事。当然そのハーモニーが大事なわけだが。

その麺、自家製麺のこだわりは伊達じゃなかった。

まず麺の太さ。平均的な博多ラーメンより若干太い。九州もんなら「金龍」くらいの太さといえばわかるかな?

 

これは、

・博多ラーメンの麺はのびやすい

・フードコートである点で、席までに移動する時間を考慮

・フードコート店であるため、替玉がしにくい→よって、

一玉あたりの麺の量を一般より増やしている→そのためさらにのびやすくなる懸念

を考慮した上で決定された麺の太さである。

 

なんとやさしか判断ね!!??surprise

 

と言っても、極細派にもほとんど気にならない太さで、

むしろ歯ごたえには満足できるんじゃないかと思う。

麺も含めた総合評価、つまりうまさはといえば5/5!!

 

 

さて、やっぱり替玉をしないと始まらない。$1.0 なり。

つまり「白とん」で替玉頼んでも$10札でお釣りが来る!

どげんねこれ??

とにかく、替玉を1枚ずつ頼む。

「針金」にしましたが、「粉おとし」も特別に出来るようだ。

大体私は替玉時は「粉」派。

前述の通り若干だが太めであることを考慮し「針金」に。

でも次回は粉にしてみよう。

麺が(若干だが)太い分、針金、バリカタなどだとどうしても粉っぽさが残ってしまうので、

気になる方は「カタ」くらいから試してみよう。

フードコートなので、席を離れると食器がさげられる可能性があるということで、

替玉をご注文の際は十分ご注意下さいとのこと。

たしかに。

 

今日は試食会前半で品切れになってしまったが、

サイドメニューもあり、ラーメンセットや丼にもできる。

 

と、いうことでごちそうさまでしたっ!!

 

自家製麺にこだわった「博多ん丸」はこちら

Level3, Market City, Hay Market

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