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法律/ビザ

実は加入してるかも?豪州で働けなくなったときの保険制度

「オーストラリア生活中に怪我や病気になり、以前のように働けなくなってしまった場合、それからの生活はどうなるのでしょうか?

オーストラリアには、日本語でいう「高度障害保険」にあたる「TPD保険」があります。重病または障害を負った時に保険金が支払われる保険で、治療・リハビリ費用だけでなく、住宅ローンなどにも利用できるため、不自由になってしまったオーストラリア生活を補填してくれる重要な保険の一つです。

じつはスーパーアニュエーションに加入している方は、自動付帯でTPD保険にも加入している可能性があります! いざという時に自分や家族の生活を守ってくれる大事な保険のこと、ご存じでしたか?

そこで今回は、オーストラリアのNSW州・QLD州・VIC州にオフィスを構える「リトルズ法律事務所」が、意外と知られていないTPD保険についてご紹介します。

「リトルズ法律事務所」では、オーストラリアでの交通事故や労働災害の賠償請求サービスをはじめ、怪我や病気により永続的に働けなくなった場合のTPD保険など、各種障害保険の補償請求サービスも手付金なし&弁護士費用は後払いで提供しています。出張相談や日本からの相談も可能で、初回相談は無料!

案件終了までに必要な経費も、手続き途中は支払いなしで受けてくれるので、今直面している交通事故のトラブルに集中して解決することができます。オーストラリアで突然の怪我や病気で困ったら、まずは無料の初回相談で問題に少しずつでも向き合いましょう。

目次

TPD保険って何?知っておきたい基礎知識

TPD(Total and Permanent Disability)保険とは、オーストラリアで個人が何らかの永続的な障害を負って働けなくなった場合に、経済的な保護を受けることができる保険のことです。重度の障害のために収入を得ることができなくなった場合、本人とその家族に経済的なセーフティ・ネットを提供するように設計されています。働いて収入を得ている人をはじめ、自営業者や退職者でも加入することができ、重度の障害を負って働けなくなった場合に他で収入を得ることに不安がある人に適していると言えるでしょう。

この「後遺障害(permanent disability)」の定義は、TPD保険会社によって異なりますが、一般的には「以前の職業に戻れなくなることが予想される怪我や病気」のことを指します。また、TPD保険は「働くことはできるが、障害を負う前と同じ仕事をしたり、同じレベルで働いたりすることができない怪我や病気」といった部分的な障害のみ補償されることもあります。

オーストラリアのTPD保険は、上記に当てはまる「後遺障害」を負った人にさまざまな給付をしてくれます。TPD保険は種類によって補償内容や給付内容に大きな違いがあり、TPDのみを補償する単独型のものもありますが、より包括的な被保険者の保護を提供するため、生命保険や所得補償保険などの他タイプの保険とバンドルされているものもあります。

TPD保険では、完全に永続的な障害を負い、働けなくなった場合に一時金が支払われます。一時金は医療費の支払いや今ある住宅ローンの支払い、その他の生活費に充てることが可能です。また、TPD保険にはいくつかの種類があり、障害のために働けなくなった人に対しての継続的な所得支援までカバーしているものもあります。

TPD保険でカバーされるものの例

  • 本人と家族の生活費
  • 住宅ローンやクレジットカードなどの借金の返済
  • 医療費やリハビリ費用
  • 老後のために必要な貯蓄
  • 終末期疾病(がんなどの終末期疾病と診断された場合、終末期疾病給付金を受け取る資格があります。また、スーパーアカウント残高を利用できる場合もあります)

海外生活では何が起こるかわかりません。TPD保険に加入しておくだけでなく、後遺障害など重大な健康トラブルが発生した際に自分や家族を守るため、いざという時の緊急資金を積み立てておく、家計の支出をまかなえるような資金計画を立てておくなど、日頃から準備しておくと安心です。

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自分のTPD保険を確認する・加入するには?

オーストラリアでTPD保険に加入するには、通常、18歳から65歳までであること、健康状態が良好であることなど一定の条件を満たす必要があります。また、TPD保険によっては、週に一定の時間働いていることやその他の特定の資格基準を満たすことを条件としているものもあります。

TPD保険に加入する前には、補償内容やその条件、保険に適用される可能性のある免責事項や制限事項などをよく確認することが重要です。

オーストラリアのスーパーアニュエーション(退職年金基金:Australian superannuation fund)に加入している場合、自動付帯でTPD保険にも加入している可能性があります。スーパーアニュエーションに特約で自動付帯されていることが多いですが、オーストラリア滞在中の日本人の中には、TPD保険が実際にスーパーアニュエーションに付帯されていることを知らない方がほとんど。

スーパーアニュエーション経由でTPD保険に加入している場合、TPD保険料はスーパーアニュエーション資金で支払われています。TPD保険はスーパーアニュエーションに組み込まれているため、単独でTPD保険に加入するよりも保険料が割安になります。もし自動付帯されていなくても自分で加入手続きができ、TPD保険料は同じくスーパーアニュエーションの掛け金から天引きされるため、負担がありません。

何かあったときのために、スーパーアニュエーションに組み込まれているTPD保険の契約条件を確認し、自分や家族が必要としている補償内容がカバーされているかどうか確認しておきましょう。

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TPD保険申請の流れ

  1. 医師の診断書を取得する
    次に、保険金請求に必要な医師の診断書を用意します。
    ここで重要なのは、「今後仕事に復帰できない」「恒久的に障害がある」という医師の証明です。
    場合によっては複数の医師による診断書が求められることもあります。
  2. スーパーや保険会社に申請の意思を伝える
    請求を開始するには、スーパーの保険部門や保険会社に連絡し、必要な申請書類の案内を受けます。
    どの書類を準備するか、手続きの流れを丁寧に教えてもらえるので、まずは問い合わせることが大切です。
  3. 必要書類を揃えて提出する
    主に以下の書類が必要です。
    ・保険請求申請書(Claim Form)
    ・医師の診断書(Medical Practitioner’s Statement)
    ・雇用証明や収入の証明書類
    ・本人確認書類
    ・その他、医療記録や事故報告書など
    ※一例になります。状況によっては追加の書類提出が必要な場合があります。
  4. 保険会社による審査
    提出後、保険会社が書類をもとに審査を行います。
    ※審査には数週間から数ヶ月かかることもあり、状況によっては追加の書類提出や面談を求められる場合もあります。
  5. 承認後、保険金が支払われる
    審査に承認されると、TPD保険金がスーパー口座に支払われます。
    ただし、引き出すためには別途手続きが必要で、税金がかかる場合もありますので注意が必要です。

TPD保険の申請は、医師の診断書や雇用記録など複雑な書類が必要になり、判断基準も厳しく設定されています。そのため、実際の請求手続きは専門の弁護士に依頼するのが一般的。「リトルズ法律事務所」では、このTPD保険をはじめ、各種障害保険の補償請求サービスを提供しています。

「リトルズ法律事務所」は、オーストラリアで最も評価の高い法律事務所のひとつで、交通事故、労働災害、公共の場での事故、年金保険、制度的虐待など、幅広い分野の損害賠償請求を専門としたサービスを提供しています。怪我や病気により永続的に働けなくなった場合も、TPD保険をはじめ、各種障害保険の補償請求サービスを提供しています。お気軽にご相談ください!

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TPDの保険金が下りた実例

例えば、「オーストラリアの工場勤務中に機械に指が巻き込まれてしまった」 という場合、労災保険+TPD保険を申請することが可能です。また、「オーストラリアで就労していたが、突然がんと診断されてしまった」 という場合には、TPD保険を利用することが可能です。

ここでは、オーストラリア生活中にTPD保険が実際に下りた例をご紹介します。

交通事故(CTP保険)+ TPD保険のケース

Aさんは運転中、対向車がセンターラインを越えて突っ込んでくる事故に遭いました。避けようとしましたが間に合わず、車の運転席側に衝突され、激しい痛みのため救急搬送されました。

事故の結果、腰の骨を骨折。吐き気やめまい、脳しんとうの疑いもあり、そのまま入院となりました。専門医の診断では、腰の骨の一部が4分の1ほど潰れており、骨が腫れた状態。今後さらに悪化し、背骨の変形(猫背)や骨の崩壊の可能性もあると指摘されました。

Aさんはシェフとして働いていましたが、長時間立ちっぱなしで重労働を伴う仕事に戻るのは難しい状況です。医師からも「元の職場への復帰は困難。別の仕事を考えるべき」との見解が示されています。

現在も治療を続けており、CTP保険に加えてTPD保険の請求も行っています。

TPD保険単体のケース

Bさんは、腰の骨の一部に炎症があり、その影響で右足へ伸びる神経が圧迫され、痛みやしびれが出ていると診断されました。原因は、椎間板や椎体終板の構造的損傷によるもので、腰から右足にかけて激しい痛みやしびれ、さらには筋力低下を引き起こす状態です。

この症状により、Bさんは強い身体の痛みに悩まされ、これまでの仕事を続けるのが困難になりました。特に、長時間立つ・座るといった姿勢の維持や、重い物の運搬、同じ動作の繰り返しなどが難しくなっており、今後も就労が厳しくなる可能性があると考えられています。

そのため、B氏はTPD保険の請求を行うに至りました。

労災(WC保険)+TPD保険のケース

Cさんは運転手として働いていましたが、週に70時間を超える過酷な勤務が続いており、十分な休憩も取れない日々が長く続いていました。その結果、身体的・精神的に深刻な不調を抱えるようになりました。

長時間労働と職場からの強いプレッシャーにより、Cさんは首や腕の慢性的な痛み、極度の疲労感に悩まされるようになります。病院での検査の結果、首の神経が通っている部分に重大な障害があることが判明しました。これは、首から肩・腕・手にかけての神経に影響を及ぼすもので、痛みやしびれ、動かしにくさを引き起こしていました。

さらに、身体の症状に加えて、事故をきっかけに重度のうつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)、ADHDなどの精神的症状も併発。労災保険の申請も行っています。

症状の改善を目指し、首の骨を固定する手術を受けたものの効果は得られず、続けて神経の圧迫を取り除く手術も実施されました。しかし現在も左腕はうまく動かせず、ねじれてしまう感覚が残り、右足も正常に歩けない状態が続いています。

これらの後遺症により日常生活や仕事に大きな支障が出ていることから、CさんはTPD保険の申請を行いました。

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「リトルズ法律事務所」へのご相談・お問い合わせ

「リトルズ法律事務所」では、オーストラリアの労災保険の申請に関するサポートも提供しています。交通事故や労災などの個人損害関連の賠償補償を専門とし、多国籍の法務チームで構成されているため、複雑な法律相談を母国の言語で依頼することができます。

日本人パートナー弁護士も在籍し、オーストラリアでの交通事故に関する問題を解決するまでのすべての工程を日本語で対応してもらえます。オーストラリアでは「何か起きたらまずは弁護士に相談する」という文化があり、面倒な現地の関係者とのやりとりや複雑な法律の手続も任せられる弁護士を通すことで、貴重なオーストラリア滞在中のストレスの軽減や時間の節約になるでしょう。

信頼できる専門家を通じてオーストラリアの労災に対処しておくことで、後遺症など今後発生するかもしれないオーストラリアでの困り事に対しても、少ない労力で解決していくことができるようになります。「リトルズ法律事務所」では、出張相談を提供していたり、初回相談を無料で受けることもできます

万が一、オーストラリアで大きな怪我や病気をして自分には手が余りそうだと思ったら、まずは弁護士に相談することも検討してみましょう。

  • 手付金なし
  • 弁護士費用&必要経費は後払い
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初回の無料相談は電話、メール、もしくは下のフォームから気軽にお問い合わせ・ご相談を!

【日本人コーディネーター直通】
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Littles Lawyers(リトルズ法律事務所)

NSW州シドニー、VIC州メルボルン、QLD州各地(ブリスベン、ケアンズ、ゴールドコースト)にオフィスを構える「リトルズ法律事務所」は、民事訴訟に特化した、とりわけ保険請求・示談交渉に強みを持つ弁護士事務所です。

200名以上の弁護士とスタッフを有する事務所で、日本語を含めた16か国語でリーガルサービスを提供。交通事故に強いオーストラリアの弁護士&被害者専門の弁護士チームが、オーストラリアでの事故対応と示談交渉を行い、交通事故にあった方々が正当な保険金・賠償金を獲得するために親身になってサポートしてくれます。

日本語直通ラインやオンラインの相談フォーム、そしてオーストラリア概ね全土対応(QLD, NSW, VIC, WA, TAS)に事務所があり、日本人弁護士が、オーストラリアの法律や手続きを日本語で逐一わかりやすく説明してくれます。

初回相談は無料&弁護士費用や必要経費も後払いの完全成功報酬制で、英語で保険会社と交渉するわずらわしさから解放されます。

さらに、オーストラリアにワーキングホリデーや語学留学に来られた短期滞在の方や、すでに帰国された方でも、オーストラリア国外から手続き可能。「オーストラリアに滞在しているものの、まだ今のところ英語に不安がある」という方も、不幸にも交通事故にあってしまったら一人で抱え込まずに「リトルズ法律事務所」の日本人弁護士にまずは相談してみましょう。

オーストラリアでの交通事故・労働災害の損害賠償請求

オーストラリアでの交通事故をはじめ、法律関係のトラブルなどでお困りの方に。「リトルズ法律事務所」では、日本人弁護士・柿崎秀一郎が、日本語でわかりやすく親身な法律サービスを提供しています。

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