at_money_service
マネー

今週の相場見通しby Joe (29 June 2020)

29 June 2020

◎<主なイベント>

6/29(月)中国5月住宅販売、ユーロ圏6月消費者信頼感(確報値)、NY連銀総裁-ゲオルギエワIMF専務理事ディスカッション
30(火)日本5月失業率・鉱工業生産、中国6月製造業PMI、英離脱移行期間の延長を決定する期限、パウエル議長下院金融委員会証言、6月シカゴPMI、米6月消費者信頼感、南アQ1GDP
7/1(水)NZ・香港・スイス・カナダ休場、豪州5月住宅建設許可、日銀Q2短観、中国財新製造業PMI、独6月失業率、FMOC議事録、パウエル議長発言
2(木)豪州5月貿易収支、米5月貿易収支・6月雇用統計・米新規失業保険申請件数、米債券市場短縮取引
3(金)豪州5月小売売上高、中国6月財新サービス業PMI、米国独立記念日振替休日

◎マーケットの焦点>

先週は経済活動再開への期待と感染第2波への警戒感が交錯する落ち着かない展開となった。結果的にはリスクオフの動きが強まる展開で株価は前週末比で値を下げた。ドル円は107円台を挟んで神経質に上下動し、ユーロは高値圏1.13台、ポンドは1.25台から反落した。
週前半は米中対立が再燃した。ナバロ大統領補佐官が米中貿易交渉で「中国との交渉は終わり」と悲観的な発言(後に否定される)をし、米国が中国人民解放軍に所有または管理されていると判断した企業20社を公表し。また、ポンぺオ国務長官は中国問題の対話のために数週間以内に欧州を訪問すると発言するなど米中関係が悪化する局面もあった。また発表されたトランプ支持率は24日の時点36%、バイデン氏は50%と差が広がっている。
週末にかけては感染第2波の恐怖が拭えず再びNYダウは700ポイントを超える下げとなった。
コロナウィルス感染者数はついに全世界で1千万人を超え、死者数は50万人に達した。米国の感染者数は253万人に達し、死者数は12万5千人を超えた。2位以下ブラジル(感染者数131万人)、ロシア(63万人)、インド(52万人)と続くが、未だ感染拡大局面が続く。
今週も係る感染第2波懸念と経済再開への期待が交錯する展開が続きそうだ。
パウエル議長のコロナ支援策に関する議会証言が火水と予定され、また米国6月雇用統計は金曜日が独立記念日振替休日となるために木曜日に発表される。予想は失業率12.5%(前回13.3%)、nfpr+300万人(前回+250.9万人)と改善見通しだが、一方第2波懸念により再度悪化するという見方もある。
また中国の各種6月PMIや水曜日には日銀短観Q2の発表がある。
7/1から独がEUの議長国となるが、果たして救済基金計画は進展するか?ラガルドECB総裁は7/17-18のEU首脳会議でも合意に至らない可能性を先週は述べていた。
かつての「リスクオフの円買い」から最近では状況に応じて「リスクオフのドル買いと円買いが綱引きする」状況も見られ、ドル円の動きを一層複雑なものにしているが、この状況がしばらく続きそうだ。

◎<豪ドル相場>

足元の豪ドル相場―売り買い交錯

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6814-0.6974 AUDYEN 72.69-74.42
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6700-0.7000 AUDYEN 72.00-75.00

6月上旬に豪ドルは70セント台半ば、76円台後半の高値を付けて以来、やや軟調となったが、結果的に67-69セント台、72-75円台の揉み合い相場となりレンジ取引を形成している。
国内外の経済再開期待が一旦豪ドルを押し上げたが、ここにきて感染第2波懸念が高まっており、豪ドルもその影響を受けて失速した。
またコロナ感染源の独自調査方針で中国と摩擦が生じて以来、中国の輸入規制に発展してまだ解決の目途は立っていない。
豪州国内でも再び感染者増加の兆しも見られ、今後の動向次第では経済活動の再度自粛の可能性も出つつある。
主要通貨の売り買い交錯と同様に豪ドルも足元方向性の定まらない取引が継続しそうだ。

―読者各位―

◎小職の為替メルマガ「侍FXディーラーが相場を切る!」(創刊以来10年)を人気メルマガサイトFOOMII社」からお届けしています。
7月も好評の「1ヵ月無料お試し」を実施する予定です!!(6月参加した方の再参加はできません
ご期待ください!!
トライしてみてください!!!
(詳しくはプロバイダ―であるFoomii社サイトを見てください)

◎ジョーのTWITTERフォローしてください!!
@joetsudaFX
 です。相場の話など意見交換しましょう!!

 

この記事をシェアする

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

この投稿者の記事一覧

概要・お問い合わせ

その他の記事はこちら

マネー

29 January 2024 ◎<ポイント> 今週はFOMCに米雇用統計 ・先週は米株(NYダウ、S & P 500)が史上高値を更新!! …