オーストラリアで働くと、雇用主が給与とは別に年金(スーパーアニュエーション)を積み立ててくれます。18歳以上であれば国籍・ビザ・就労形態を問わず対象で、積立率は2025年7月から12%になりました。この積立金は帰国後にDASP(Departing Australia Superannuation Payment)という制度で引き出せるのですが、ここで見落としがちなのが税率です。
税率はビザの種類によって大きく変わります。
ワーキングホリデービザ(417・462)は一律65%。しかも一度でもワーホリビザを保持していた場合、その期間の積立を含むDASP全体に65%が適用されます。手元に戻るのは積立額の約35%ということになります。
学生ビザなどその他の一時滞在ビザは35〜45%。課税対象部分(taxed element)が35%、未課税部分(untaxed element)が45%が目安です。ワーホリと比べると税負担はかなり軽くなります。
65%という数字を見ると「そんなに引かれるなら申請しなくていいか」と思う人もいますが、これは請求しなければ受け取れないお金です。数千〜数万ドル単位で積み立てられているケースも多いので、必ず申請しましょう。
なお、DASPは支払い時に最終的な税金が源泉徴収されるため、タックスリターン(確定申告)の課税所得には含めません。この点を混同する人が多いので注意してください。
申請はオーストラリアを完全に出国し、ビザが失効した後に可能になります。出国後6ヶ月以上放置すると積立金がATOに移管されて手続きが増えるので、出国前に必要情報を準備しておき、出国後すぐに申請するのがおすすめです。
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