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1/30 日本語教師のふんばり日記 By WAKA

はじめまして、JALC卒業生のWAKA(男性です。)といいます。

 
私は昨年の9月にJALCの日本語教師養成講座を卒業して、11月からスタッフとしてJALCに勤務しています。本来、もっと早く教師デビューしているはずでしたが、私の担当している生徒さんはビジネスが忙しく最近ずっと学校に来られないので、授業は延期の連続中です。
 
私の初授業は、1月30日に校長先生が受け持っているロシア人男性Aさんのプライベートレッスンを1時間だけ特別に受け持つことになりました。授業の内容は「形容詞」。Aさんは今月に日本へ旅行に行かれるので、旅先で使えそうな単語を教えるのが授業目的でした。Aさんは日本語の勉強を始めてまもないビギナーです。ですから、授業中に教師が使える日本語は限られます。絵やジェスチャーにたよることになります。
 
初めての授業とはいえ、緊張はしませんでした。しかし、それよりも授業中にまちがったことを教えたりしたらどうしようというプレッシャーが一番大きかったです。校長先生には「授業を楽しめ。」と言われましたが、そういうことを考える余裕がありませんでした。結局、授業の良し悪しが自分でわからないまま、初めての授業は終わりました。私が確実に言えるのは、授業の流れが決してスムースではなく、学習者の方が難しそうにしていたということです。案の定、校長先生から授業後に厳しいダメ出しを受けました。ほろ苦いデビューでした。
 
私はよく「自分は教師に向いてない」と思うことがあります。私は人の言うことを理解したり、相手に自分の考えていることを伝えたりすることが下手です。それは別に教職のみならず、すべての職業において大切なことでしょう。私の最大の欠点は、基礎ができていないことです。養成講座を受講して知識を身につけても、経験が無ければ意味がありません。JALCには卒業生のスタッフが現在5名在籍していますが、実力は経験の最も浅い私が5名中最低であることは否めません。
 
JALCの日本語教師養成講座は11週間で修了します。私は今、3度目の11週間を送っています。1度目(7月〜9月)は、日本語教師とはどういうものなのかを知る「入門編」。2度目(10月〜12月)は先輩後輩の授業を見学して、得た知識を確かなものにする「復習編」。そして現在、3度目は実際に自分が教壇に立つ「実践編」。言い換えれば、私の日本語教師としてのスタートがたった今始まりました。本音を言うと、次回教壇に立って失敗するのが怖いと思う時もあります。しかし、私は人に物を教えることは決して嫌いではありません。今は誰に何を言われようと、経験を積み重ねるしかありません。題名に偽りなし、「ふんばる」のみです。
 
2010年2月2日 WAKA

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