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25「酒蔵ライブ」

25「酒蔵ライブ」

 

酒蔵は5月から9月くらいまではオフシーズンとなり、蔵はお酒の熟成を行うだけになります。そのオフシーズンの酒蔵を利用してまちづくりを南部美人では行っています。それは「酒蔵ライブ」です。音楽や落語を楽しみながら熟成中の原酒を楽しんでいただくものです。

100年以上の土蔵の建物は、音の抜けも良く、ライブの会場にはもってこいとの意見から、地元二戸市のボランティア団体「ライブの会」と共催で、8年前から酒蔵ライブを開催しています。

真夏の暑い7月にアーティストや落語家を招待して、貯蔵中の原酒と手打ち蕎麦を味わってもらいながら、素晴らしい音楽と落語のコラボレーションを楽しむわけです。

今年は5月に落語家の三遊亭鳳楽師匠をお招きし落語と原酒を楽しむ会を開催、7月には東京の女性ゴスペルグループをお招きしてゴスペルと原酒を楽しむ会を開催します。

また、まだ予定ではありますが、6月には岩手出身のマンドリン歌手の清心(きよみ)さんをお招きしてライブを検討しています。

この酒蔵ライブを開催した当初は、お酒を飲みながらだと音楽をしっかりと聞かないで、手のつけられないような状態になるのではないか、とか、何も食べずにお酒だけを飲んでいると酔いも早くなってしまうのではないか、などたくさんの心配事がありました。

しかし、やり始めてみると、普通の状態よりも大変質がよく盛り上がり、暴れる人やつぶれる人など一切無く、美味しいお酒をとおして、観客とアーティストの心が1つになりました。

また食事も二戸市の手打ち蕎麦愛好会の「二戸ご法度の会」の皆さんがわざわざ蔵に来てくれて、夕方から仕込み水を使い蕎麦を打ち、茹でたてをご馳走してくれます。蕎麦と日本酒の相性は抜群なのはもちろんですが、同じ水を使っている同士で、非常に相性もよく、素晴らしい音楽に花を添えてくれます。

このように、音楽と日本酒と蕎麦というあまり1つにならなそうなものが、夏の酒蔵では素晴らしい出会いをし、たくさんのお客さんに喜んでもらっています。

このような酒蔵の地域コミュニティーとしての役割を、100年以上続く老舗としてしっかりと未来にも伝えて行きたいと思います。もしも、5月から8月に帰国する予定のある方、来年は是非酒蔵ライブにおいで下さい。情報は南部美人ホームページで春にはアップしますので楽しみにしていてください。

 

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