「2011年の全国新酒鑑評会」
2011年5月20日(金)に独立行政法人酒類研究所と日本酒造組合中央会が共催して開催している「全国新酒鑑評会」の結果発表が行われました。
南部美人は見事「金賞」を受賞しました。結果の発表ページはこちらになります。http://www.nrib.go.jp/kan/h22by/pdf/h22yb_pre02.pdf
今年で6年連続の金賞受賞ということで、杜氏はじめ、蔵のスタッフ全員で大喜びしています。
思えば、今年の鑑評会は特別な鑑評会でした。東日本大震災が起こったのが2011年3月11日。岩手の鑑評会が行われたのが3月10日と前日で、本来ならばこの岩手の鑑評会でよかったお酒から選抜して、全国新酒鑑評会に出すお酒をその後2週間程度かけて、岩手県酒造組合の技術委員会と、岩手県工業技術センター醸造部と話し合いやきき酒をしながら、決めていくのですが、今年は大震災の影響で、このような話し合いが全く出来ないまま、蔵の独自の基準だけで出品酒を決めなければいけませんでした。
それは初めての経験で、なかなか出品酒を選ぶことが出来なく、大変な苦労をしたのですが、おかげさまで何とか金賞をいただく事ができました。
さらに、今年の鑑評会で特筆すべきは、被災した東北の成績が抜群に良く、金賞受賞率、入賞率の両方で、東北(仙台局という括りです)は全国NO1になりました。その中でも、特に酒蔵の被災の大きかった宮城県は、なんと80%以上の金賞率という、とんでもない歴史的な好成績を残すことが出来ました。
鑑評会の評価は厳格に決められた審査の中で行いますので、被災しているしていないは全く鑑評会の審査ではわかりません。でも蓋を開けてみたら、宮城がとても良い成績だったという事でした。津波の被害にあいながら出品をした「新関」「浦霞」などもみんな金賞でした。
復興に向けてとても明るい話題だと思います。東北の酒蔵の技術は全国NO1と証明されましたので、これからも頑張っていきたいと思います。
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