先日ある方の送別会で、あの有名店「BLANCHARU」のオーナー・シェフ、犬飼シェフにお会いしました。
立ち話で今のメニューをちらっとお聞きしたのですが、それからというもの、ずーと行きたくて行きたくてウズウズしてて(笑)、
でもダイエット週間だったので何とかその欲望をおさえていましたが、無事マラソンも終わったので、そりゃーもう速攻ー、行ってきました!(笑)
有名シェフですので、今回はあえて顔出しなしで(笑)。
今回、松本出身の犬飼シェフから嬉しいお話が。
先日の日本出張時に書いてた「松本城とおやき」や「信州そば」のブログを読んでくださって、
故郷を思い出していただいてたようです。松本城の美しさ、おやきや信州そばの美味しさ、熱く語っておられました。
ちなみにシェフいわく、おやきは野沢菜が一番だそうです(笑)。
そして看板美人娘(と勝手に決めていいのかな?)のパティシエYちゃんも、ブログを読んでてくれたらしく、
会って開口一番「ダイエットされてたんですよね~?」と一言。ハハハ、見た目変わってなくてちょっと気まずい私(笑)。
あれ、Yちゃん隠れちゃった、頭しか映ってない・・・美人さんの容姿をお見せできなくて残念!
そしてなんと、私とどう考えても20歳は年齢差があるであろう、ウエイト・スタッフのYKちゃんまで、
ワインを注いでくれながら「ブログのファンです!更新されるのが楽しみで・・・今朝も読んで来ました」!と、有難い言葉を。
BLANCHARUの皆さま、拙文を読んでいただき、ありがとうございま~す!
今日は気合入れて書きます!(いや、いつも気合入ってますけどね・・・笑)
本日のワインはこちら、なんと$32。このお店のレベルではあり得ない良心的な価格設定。
すっきりしていて口当たりも軽やかで、主役の犬飼シェフの料理をしっかりサポートしてました。
さて、それでは一挙にご紹介しますよ!準備はいいですかー?
(日本語料理名は僕たちの勝手な命名です。正式な料理名は英語表記をご参考に)。
まずは、Yちゃん手作りのブレッドがサーブされます(はい、パティシエYちゃんは美味しいブレッドも作ってます)。
僕はオニオン・ブレッドを、奥さんはサワー・ドウ・ブレッドをチョイス。
このほんわか漂うオニオンの香りが妙に食欲をそそります。
一瞬で食べてしまったので、慌ててYKちゃんがお代わり持って来てくれました(笑)。
スターターは「たらば蟹のあぶりと酢味噌和え」(Alaskan king crab two ways <Sumiso Salad & Roasted crab legs>)
いやー、美味しかったなー。まず炙りの方ですが、身がしっかり詰まった蟹足が軽く炙られており、
レモンをたっぷり搾って一口頬張ると、その香ばしさと爽やかさが口の中にふわ~と広がり、
そして蟹身のホクホク感が何とも言えない食感で、あまりの美味しさにフォークで筋一本残さず食べつくす私(笑)。
そして、炙りとは対照的な酢味噌で和えられた蟹身。
炙りは素材で勝負!だとすると、こちらはソースと味付けで勝負!という腕自慢料理。
酢味噌で和えられた蟹身を赤カブのソース(ちょい甘く味付けされてる)でいただくと、そこはもう犬飼ワールド。
計算されたお酢の酸味、味噌の塩加減、そしてソースの甘味が一体化し、淡白な蟹身を完璧な料理に仕上げます。
すごく面白くて、アイデアと想像力のある料理だ思います。
ひとつのプレート、ひとつの食材で、全く違う2つの食感、テイストを味わえる犬飼シェフならでは料理です。
北陸出身の私も、大満足の蟹料理でした!(笑)
次に「グリュイエール・チーズのオニオン・グラタン・スープ」
チーズもスープも濃厚です。これでもかっ、てぐらい味わいがあります。
でも何故か不思議と全体的にあっさりしていて、ぺろっと食べちゃいます(笑)。これも犬飼ワールドの成せるワザですね。
そして「アサリの酒蒸し」(White Clams “Sakamushi” style)
いやー、これはオージーも日本人も大好きでしょ!アサリの身もプリプリで美味しいのですが、
なんと言っても圧巻はこのスープです。
このバター風味のスープが、アサリの出汁をたっぷり吸い込んで、それはそれは濃厚かつ芳醇な香りを漂わせ、
スプーン一杯でワイン2、3口はいけそうなぐらい、なんとも贅沢な味わいです。1滴残らずいただきました(笑)。
フォワグラの茶碗蒸し(Foie gras ‘Chawanmushi’ with Dashi Broth)
これはやられました(笑)。フォアグラの茶碗蒸し・・・うん、ありそうでなかったですね(あったのかもしれませんが、僕たちは初めて)。
ナイス・アイデアだと思います。言われてみれば、こんなに食感と味付けが合う素材とスープはないかも。お見事な逸品!
写真では想像できないテイストです、ぜひ一度お試しを!スープも全部飲んじゃいますよ(笑)。
最後に「オリジナル・ピリ辛ラー油味の手打ちきしめんと柔らかポーク・ベリー」
手打ち麺のモチモチ感、海苔の磯の香り、歯ごたえのあるインゲン、そしてトロトロに煮込んだ豚肉、
これらをオリジナル・ピリ辛ラー油がひとつの料理にうまくまとめています。
そして豚肉が絶品です。これ単体でもひとつのディッシュになりますが、あえて麺料理の一部となっていることで、
プレッシャーを感じずのびのびと自己主張してて、素朴な美味しさを発しているように思います。
日本人的には、最後に麺で〆てくれるのは嬉しい限りですね。ビールが欲しくなる料理です(笑)。
そしてYちゃんの手作りデザート「Traditional Crème Brûlée, coffee ice cream」をオーダー。
はい、「Master Chef」の挑戦者に食べさせてあげたいぐらい、完璧に美味しいです!(笑)
表面のカリカリ&香ばしさ、中身のフワフワ感&濃厚な味わい、これはひとつの芸術作品ですね。
そしてYちゃんの新作「デーツのケーキとラム・アイス」を試食。
う~ん、これ美味い!それぞれ別々に食べても美味しいのですが、これらを一緒に口に含むと、
ケーキのしっとり感とアイスのシャリシャリ感、そしてアイスのサッパリ感とケーキの濃厚な味わい、
これらが何ともいい感じで合い交わって、食感とテイスト、見事なコラボレーションをみせてくれます。
そして、VサインをだすYちゃん。デザート、美味しかったですよ!
美味しい料理の数々と選び抜かれたワインたち、そして温もりあるおもてなしと居心地の良さ、
さすが、開店1年でいきなりSMHのワン・ハットを獲得したお店です。
今日は朝から天気が今一で、夕方には大雨で何となく気分が優れませんでしたが、
こんな日は美味しい料理を食べるに限りますね、自然と笑みがこぼれてきます(笑)。
お店を出て、小雨の降る中を歩きながら「シドニーに住んでて良かった」と思いました。
(だって、日本の有名レストランってそれなりの値段しますし、
それに有名になればなるほど肩肘はっちゃって、居心地悪いんですもん)
来月開催される「アイアン・シェフ・イベント」前でお忙しいと思いますけど、犬飼シェフ、がんばってくださいね!
今日は真心こもったお料理とサービス、ありがとうございました。ご馳走さまです!ホント美味しかったです!
BLANCHARU
21 ELIZABETH BAY RD, ELIZABETH BAY
9360-3555
www.blancharu.com.au
rk
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