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シドニー発豪ドル見通し(2012年4月16日)

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

 

豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

4/16(月)ユーロ圏2月貿易収支、米3月小売売上高、4月NY連銀製造業景気指数、メルケル独首相講演、地区連銀総裁講演(ピアナルド・クリーブランド連銀、ブラード・セントルイス連銀)

17(火)RBA理事会議事録、日本2月鉱工業生産、独4月ZEW景況感指数、米3月住宅着工・建設許可件数、カナダ中銀金融政策、インド中銀金融政策、3月米鉱工業生産、ドラギECB総裁講演

18(水)英中銀議事録、英3月失業率、ブラジル中銀政策金利

19(木)~20(金)ワシントンG20、NZQ1CPI、白川日銀総裁講演、日本3月通関ベース貿易収支、ECB理事会米新期失業保険、米3月中古住宅販売件数、米3月景気先行指数

20(金)独4月ifo景況感指数、IMF・世銀年次総会

マーケットの焦点

キーワード― 人民元日中変動幅0.5%から1%に拡大、G20―欧州債務問題、日本3月貿易収支

欧米イースター休暇明けの先週の市場はUPS & DOWNSありましたが結局はリスク回避色をぬぐえませんでした。

前週末と比較して世界的に株価は中国市場と豪州市場が若干反発した以外は、主要国の株価は下落し、商品相場も軟調推移でした。

水曜日にECBがスペインの財政支援を目的としてスペイン債購入の可能性を示唆したり、木曜日の豪州3月雇用統計が予想を上回る強い数字となったこと、更には米企業決算の好調などから、リスク回避の巻き戻しも週央には見られましたが、結局週末にかけては中国景気減速懸念やIMF増資問題が不安視され、欧州問題がぶり返すなど不安定な相場展開でした。

先週末14日に中国人民銀行は米ドルに対する人民元の変動幅を現行の基準値の上下1日0.5%から1.0%に拡大すると発表しました。

人民元取引自由化に向けた段階的な措置と前向きに受け止められていますが、中国経済減速懸念が強い中で、本日もあまりポジティブな反応は見られないようです。

また今年になってから人民元は0.14%対ドルで弱含んでおり、変動幅の拡大も主要国の希望する人民元上昇に結び付くと言う保証はありません。

また今週19-20(木-金)日にワシントンG20が開かれ、IMFの増資問題が議論されます。欧州支援の一環として5000億ドルの資本増強観測がありますが、中国やロシアは”欧州の努力が不十分”として不満を表明しており、資本増強が不十分ならば再び欧州懸念が高まる可能性もあります。

また19日に日本の通関ベースの3月貿易収支が発表になり、2月の329億円の黒字から再び2,232億円の赤字予想となっています。

2月は中国の旧正月を挟んで黒字となりましたが、3月再び巨額の赤字が出るようであれば、需給面からの円売り需要が再確認されることになります。

今週も中国・欧州・G20などの材料がメインとなりますが、根強いリスク回避の動きがどの程度緩和されるか?あるいは更にリスク許容度が減少する状況となるのか注目されます。

 

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ AUDUSD 1.0226-1.0452 AUDYEN 82.49-84.81

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0200-1.0500  AUDYEN 82.00-85.00

今週の豪ドルはどの程度下値圧力が緩和されるかがポイントとなります

先週の豪ドルは欧州債務問題の緩和や、3月の強い豪州雇用統計を受けて1.04台半ば、84円台後半に反発しましたが結局買いは続かず、中国の第一四半期GDPが8.1%(前年比)と不冴えであったことや、欧州不安再燃から軟調推移し、今週は1.03台前半、83円台前半まで反落しています。

4月のRBA理事会では景気判断が下げられ、4/24発表の第一四半期CPIいかんでは5月利下げの可能性が示唆されました。

今週国内では重要指標の発表はありませんが、明日発表される4月のRBA理事会議事録では再び5月利下げの可能性に言及されるでしょう。

3月以降豪ドルは1.08台、88円台から一時1.02台、82円台まで大幅下落しましたが、欧州や中国の景気後退懸念に加えて、低調な国内指標が不安材料視されました。

先週発表された3月雇用統計は久々に好結果となりましたが、まだまだ国内景況も予断を許さない状況です。

4月になってから世界的にリスク回避の動きがぶり返して主要国の株式市場は反落地合いとなっています。

リスクに敏感な豪ドルはかかるリスク回避の動きや国内景況で既にかなり値を下げましたが、金利格差・景気格差面から見て少々”行き過ぎ感”が出つつあるのも確かです。

そろそろ”底入れ”となるか、注目されます。

それではHave a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「29_december_2010.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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