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シドニー発豪ドル見通し(2012年10月2日)

 

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

10/1(月)シドニー休場、中国は国慶節で7日まで休場、日銀10月短観、中国9月製造業PMI、米9月ISM製造業景気指数

2(火)RBA理事会―利下げ3.50%→3.25%(予想外)、ユーロ圏8月PPI

3(水)中国9月非製造業PMI、豪州8月貿易収支、ユーロ圏8月小売売上高、米9月ADP雇用者数、米9月ISM非製造業景気指数、米大統領候補による第一回討論会

4(木)豪8月小売売上高、豪8月住宅建設許可件数、BOE理事会、ECB理事会、米新規失業保険、米8月製造業新規受注、FOMC議事録、ブラード・セントルイス連銀総裁講演

5(金)日銀政策会合、米9月雇用統計

マーケットの焦点

キーワード―通貨の秋、金利週間、欧州情勢(スペイン、ギリシャ)、中国国慶節でお休み週

ECBやFRBの金融政策で大揺れした9月も終わり、本日から最終四半期に突入となりました。

昔から“通貨の秋”と呼ばれて秋は通貨が動くことで知られています。

古くは1985年のプラザ合意は9月22日のニューヨークでしたし、株価が世界的に大幅下落した“ブラックマンデー”は1987年10月19日でした。また記憶に新しいリーマンショックも2008年9月15日です。

今年はどんな“通貨の秋”となるか?今月の中国指導部交替や11月の米大統領選挙なども通貨の秋に彩を添えることでしょう。

個人的には“市場センチメント改善”と一般とはやや違う見方をしていますが(天邪鬼?)果たして年末にどのような思いで振り返っているのでしょうか?

さて今週はまたまた金利週間です。昨日の日銀短観と4/5日には日銀会合、本日のRBA理事会ではやや驚きの利下げがありました!

4日にはBOEとECB理事会、また4日にはFOMC議事録と5日には米9月雇用統計が発表されます。

昨日発表された日銀短観(大企業製造業DI)は-3と3ヶ月ぶりに悪化しましたが、先月追加緩和をしだだけに、暫く様子見だと思われます。

やはり金利がらみでは9月の米雇用統計が注目度NO 1。

非農業部門就業者数(NFPR)の予想は+110千人となっていますが、やはり10万人の上か下かで市場センチメントが違ってきます。

悪い場合にはQE3増額の憶測も出てくるでしょう。

欧州情勢では先週末もムーディーズによるスペイン格下げ観測がまた浮上してユーロを押し下げました。

ただスペイン、ギリシャ問題も両国の金利は前回ほど大きくは上昇せず、スペインでは緊縮財政策やストレステストを通過し、またギリシャも連立与党内での緊縮合意など、従来のようにこのままズルズルユーロが下落する雰囲気でもないようです。

中国は今週国慶節休場ですが、休み前に景気刺激策、株価てこ入れ策、金融緩和姿勢を示しており、休み明けから指導部交替に向けて期待感も芽生えつつあります。

今週金曜日には注目の米国9月の雇用統計が発表になりますが、9月の失業保険申請動向からやや強めの+11万人の市場予想となっています。

 

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ   AUDUSD 1.0328-1.0474 AUDYEN 80.23-81.63

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0200-1.0500 AUDYEN 79.50-82.50

今週の豪ドルは利下げによる下方圧力を押し目買いが受け止める展開でしょう。大きな崩れは予想しません。

先週の豪ドルは全般的にスペインやギリシャを巡る不安再燃や中国の景気減速からくる資源価格の下落を嫌気して上値の重い展開となりました。

係る外的要因から今週のRBA理事会における利下げ観測が徐々に高まっていましたが、私を含めて大勢は”据え置き予想”でした。

しかし本日RBAは市場予想を覆して25bpの利下げを行いました。

声明文を読むと「世界経済見通しは依然として下方リスク。インフレ圧力が後退している今、政策をやや緩和的にすることが適切」と述べています。

また「資源投資は来年中にピークを迎える見通しで中国の成長に対するリスクは依然として下方にある」とかなりハト派的な内容でした。

このRBAの意外感を伴う利下げを受けて豪ドルは安値1.0290近辺、80.30円近辺まで値を下げています。

ただたとえ今月利下げがなくても年内もう1回の利下げ観測は一般的であったことから、”遅かれ早かれ”という印象があり、そのためがここまで豪ドルの大きな崩れには繋がっていません。

むしろ利下げの材料出尽くし感や、利下げの景気に対する好影響の思惑が豪ドルの下値を支える展開も予想されます。

国内最大の注目イベントであった利下げが早くも実現した今、豪ドルはやはり海外要因、特に欧州情勢や米国金融政策、そして国慶節明けの来週の中国景気・金融動向を見ての展開になると思われます。

 

それではHave a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「11 July_2012.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

 

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1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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