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南極観測船 しらせがシドニーに寄港

 

日本の南極観測船「しらせ」が物資の補給、越冬隊員と夏隊員(フリーマントルから合流し、南極に行きシドニーで降りる観測隊員)合わせ73名の人員輸送などの任務のため、3月18日(月)午前10時ごろ、シドニーのウルムル地区にある海軍基地(ガーデンアイランド)に寄港した。同日、メディア向けに艦内の様子が公開された。しらせは隊員の休養や物資補給などのため約1週間滞在し、24日(日)に日本に向け出港する予定だ。

しらせは、2012年11月下旬に東京の鳴海を出港し、フリーマントルで1週間の補給を実施して南極圏に突入。フリーマントル出港後、約3ヶ月間は無寄港での任務となった。

船務長・都筑利明3等海佐は、「最も昭和基地に近いところまで行ける場合には1000メートル付近にまで行き、イカリの代わりに氷に穴をあけてロープをとるが、昨年から去年にかけては接岸することができず、9.9マイル(約14キロ)の地点からヘリコプターを使っての輸送となった」と話した。

 

砕氷艦しらせの特徴

現在就役しているしらせは2代目しらせ(2009年~)であり、海上自衛隊の砕氷艦としては3代目となる。南極大陸に近づくにつれ、最初は流氷をかき分けながら進んでいたものが徐々に厚い氷に覆われた区域に入るため、砕氷しながらの航行となる。厚さ1.5メートル以上の氷に対しては200〜300メートルの位置から全速力でぶつかって乗り上げ、船の重みで氷を砕いて前進する。

現在のしらせは航空機を2機搭載し、輸送することが可能となった。格納庫にも2機を並べて入れることを念頭に建造させれている。

 

 

ヘリコプターのローター(羽)は航行中の船体の揺れによる損傷を防ぐためにはずされている。写真右はCH-101、写真左の2機はオーストラリア国内でチャーターされたヘリコプター

【船内の様子】

ブリッジと呼ばれる操縦室には約10名の隊員が職務につく

輸送の際に使われるリフト

 

船内の階段は多くが急勾配だが、しらせは護衛艦に比べればゆるやかなつくりになっているという

現在のしらせはコンテナごとクレーンで持ち上げ、雪上車に荷物を積み上げることができる。写真中央がコンテナ

 

ヘリコプターのルーター(羽)が格納されている箱

航空機の格納庫の様子。同日夜に開催されたレセプションの準備がされていた

 

また、同日夜には格納庫にてレセプションが行われ、多くの関係者が集まった。レセプションでは観測隊員や海上自衛官らが南極での貴重な体験を披露し、大いに盛り上がりをみせた。

 

【レセプションの様子】

松田弘毅艦長

渡邉研太郎第54次夏隊隊長

小原雅博在シドニー日本国総領事

Hodgkinson Katrina NSWスモールビジネス相

 

 

 

 

 

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