美容/健康

自分を犠牲にしない関係性を築くための心理カウンセリングを

ペンシルベニア大学ウォートン校で28歳にして終身教授になった組織心理学者のアダム・グラントによると「人間には3種類のタイプがあり、それはパイを2人で切り分ける際の行動から判断できる」と言います。

  1. テイカー:自分が多めにパイを取るタイプ。全体のパイの大きさは決まっているから勝つか負けるかが大事という考え方。
  2. マッチャー:パイを平等に2等分するタイプ。自分の損得や相手とのバランスを考慮して、平等・公平であることを重視する。
  3. ギバー:相手に多めにパイを与えるタイプ。他人に与え続ける利他的なお人好しで、相手が何を求めているかを常に考える。

実際のところ、人間は状況により3つのタイプを使い分けているそうですが、他人のために行動することに喜びを感じる人が多いギバーの中には、自己犠牲で与え続けてしまうギバーもいます。幸福度の高いギバーは、相手の視点で状況を見て、全体のパイを大きくすることを考えますが、ここで自分の感情を犠牲にしてしまうギバーは深い悩みを抱えてしまうとのこと。

他者に与えるだけではなく、自分の利益も同時に考え、共に全体のパイを大きくすることで、ギバーの幸福度も大きく向上します。他人のことを考えすぎて悩んでいる方は、まずは客観的に自分の悩みや思考の傾向を見られるようになることも大事。そのための助けになる、自己共感力、マインドフルネス、セルフコンパッション(自己受容)を身につけられるのが、サイコロジストに相談する心理カウンセリング。

シドニーの心理カウンセリングルームを20年以上運営し、オーストラリア在住の日本人のための心理カウンセリングの最前線を常に走ってきた「こころクリニック」では、日豪臨床経験30年以上のサイコロジストが一人一人の人生の物語に寄り添い、ストレスの多い状況下での現実調整の方法などをリラックスしながらじっくりと話し合います。マインドフルネスや認知療法、行動療法など、一人一人に合った方法で、自分の考え方との距離のとり方を学んでいき、日本人が海外生活において直面するストレスやトラブルなども改善していきます。

「こころクリニック」は現在シドニーの中心地、ワールドスクエアにあるビジネスセンターの45階で運営中。新型コロナウイルスのパンデミック状況下、オーストラリア全土の94%の心理カウンセリングがテレヘルスを導入していますが、2021年の年末まで、テレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスにもメディケアや学生保険による保険カバーが適用されることが決定。クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができます。

自分にも相手にもパイを与えられる安定したギバーになるために、心理カウンセリングから自己を見つめてみましょう!

自分の悩みや思考の傾向を客観的に見つめること

誰に相談しても結局は自分でどうにかするしかない局面において、メンタルケアできるのが心理カウンセリング。

オーストラリアでは、ストレスがあった時に心理カウンセリングを利用するのは、インフルエンザでかかりつけ医に行くような普通のこと。日本のように「深刻な悩みを抱えている人が行くところ」といった抵抗を感じるイメージは一切ありません。心理カウンセリングはオーストラリア人にとって身近な存在で、むしろ自分の悩みが深刻になる前に早めに相談するという、インフルエンザの予防接種のような位置付け。

サイコロジストと二人三脚で、自分の悩みや思考の傾向を客観的に見つめることにより、自己共感力、マインドフルネス、セルフコンパッション(自己受容)を、無理なく身につけて人生をより豊かなものにしていくのが、心理カウンセリングの目的です。

自己共感力

「自己共感力」を高めるメンタルフルネスは、単なる自分への慰めや同情ではなく、勇気をもって今後を生きていくための助けになるもの。

「共感」「承認」「受容」…こうした気持ちを、しばしば人は、他人から得ようとしがち。それらを求める心の悩みの多くは、「現実は変えられないし変えられるとも思っていないけど、今このネガティブな感情の行き場が見つからない」ということでもあります。ですが、本来は「共感」も「承認」も「受容」も、他人ではなく自分が自身に対して共感してあげる、ありのままを認めてあげる、どんなことも受け入れてあげる気持ち。

例えば、他人から「承認」を得たがる人ほど、実際に承認されると自分から否定することがあります。相手が褒めても、その褒め言葉を素直に受け取れません。すると、せっかく他人に「承認」を求めたのに、自分で自分を「否認」してしまい、自分への否定的な気持ちが強化されてしまうことに。

また、何か落ち込むことがあった人に対して、「気持ちを切り替えて」とか「次はもっといいことがあるよ」とか、他人は良かれと思って慰めたり励ましたりしますが、ネガティブな感情が大きければ大きいほど、本人は「はい、そうですね」と切り替えることは中々できません。

他人が自分のことを「承認」しても、自分がそれを受け止めて、素直に認めなくては意味がありません。他人ができることは、あなたが自分自身を「共感」「承認」「受容」するための助力だけ。反対に、あなたができるのも、相手が自分で「共感」「承認」「受容」するためのきっかけだけ。現実を受け入れられない間は、次のステップにも進めません。

「今このネガティブな感情の行き場」を自分が作り、現実を受け入れ、そうして初めて、新たな現実へと踏み出すことができるのです。

マインドフルネス

マインドフルネスとは「注意力のトレーニング」のこと。自分の心の中で起こる現象との距離の取り方について、自分のための取扱方法を見出していくメンタルケアです。

ストレス社会と言われている現代において、1日に処理すべき情報量は多く、なかなか心休まる時間を持てません。不安や恐怖、他人からの評価、どうにもならない過去のことなど、考えすぎている状況を意識から改善し、マインドフルネスな状態へと導くことが大切。

現実の状況からいったん離れて、「心は平穏であるけれど感覚は鋭く精神的に安定した自分」…このマインドフルネスな状態を身につけることで、今自分の身の回りで起こっていることや、自分自身の感情もありのままに受け止めることができるようになるはず。

マインドフルネスな状態を知ることができると、ストレスを軽減する他にも、集中力や睡眠の質が向上し、自律神経や免疫機能の回復が見込まれます。中でも「ストレス軽減」「集中力アップ」「自律神経回復」といった効果は、最新の脳科学研究で実証済み。

マインドフルネスによって頭の中が整理され、結果的にさまざまな能力が発揮されるだけでなく体の緊張も解れ、健康面も改善されるなら、より良い人生のためにも身につけて損はありません。

セルフコンパッション(自己受容)

自己受容とは、他人ではなく自分に向ける「思いやり」「優しさ」「慈しみ」のこと。自分自身の強みや長所、弱みや短所を認めることで、どんな状況下でも「あるがままの自分」を肯定的に受け入れられる心理状態を言います。

日常的に辛いことを当たり前と思わず、自分を許して他人への優しさや思いやりと同じように慈しむセルフコンパッション(自己受容)は、現在のような状況にこそ重要なもの。自分に対して無条件の優しさと安らぎを与えることで、恐怖や否定的な考え、孤立などを回避することができ、幸福や楽観性などのポジティブな心の状態への準備をしていくメンタルケアです。

自己受容を高めるセルフコンパッションのメンタルケアを身につけることで、精神回復力が上がり、小さな幸せにも気づければ、人生において幸福を感じる瞬間も増えることになります。

他者だけでなく自分自身に共感や優しさを向けて、自己受容はグンと高まります。セルフコンパッション(自己受容)を身につけることで、楽観的な考え方を持ち、人生に対する満足感や感謝の気持ちを多く感じられたなら、あなたの人生はずっと楽になるでしょう。

シドニーの心理カウンセリングルーム「こころクリニック」

心理カウンセリングのサイコロジストは、悩みを抱える人々が良い意思決定という形で行動できるようになることを援助してくれます。心理カウンセリングを受ける人は自分の状況や気持ちを話し、サイコロジストはそれを理解するために耳を傾けます。そのプロセスの中で、「わかってもらえた」「すっきりした」などの感覚と経験を得られること、そしてサイコロジストとの信頼関係の中で自分を客観視できるようになり、直面している問題に取り組めるようになることが心理カウンセリングの良いところ。

また、サイコロジストからの的確なサポートから自分の考え方や行動パターンを変えていったり、今後のストレスにどのように対処していくか、自分をどのようにマネジメントしていくか、といったことも習得していくことができます。このようなプロセスをサイコロジストと一緒に歩むことは、現状の問題の改善だけでなく、社会の中でその人があるがまま、美味しいものを食べた時のように楽しく明るい気持ちで、より良く生きることにもつながるでしょう。

このような心理カウンセリングの効果を生むためには、サイコロジストとの関係の質、用いる技法はとても重要なポイント。

「こころクリニック」担当サイコロジスト(臨床心理士)

「こころクリニック」には、日本とオーストラリアの両国の臨床心理士の資格と経験がある、経験の長い日本人開業サイコロジストやのしおりさんが在籍。Australian Psychological Societyの正会員歴20年以上、臨床経験は30年以上、シドニーの心理カウンセリングルームも20年以上運営しています。

オーストラリアのクリニックで心理カウンセリングや心理療法が可能な職種には、サイコロジスト、サイコセラピスト、カウンセラー、ソーシャルワーカーがありますが、その中でもソーシャルワーカーと並ぶ「医療資格」であり、心理カウンセリングと心理療法を専門とする職種が、サイコロジスト。

医療資格がなく学会員メンバーシップのみで働くカウンセラーやサイコセラピストよりも、サイコロジストの修業年数はさらに長く、その信頼性と専門性は医療保険カバーの範囲にも現れ、サイコロジストはGPの紹介があれば、ほとんどの保険で費用がカバー可能に。

心理カウンセリングの効果は実証研究でも確認されています。例えば、うつの症状に関しては、約50の厳密な研究を通して認知行動療法での明確な効果が示され、うつ症状の改善に寄与し、再発の予防にも寄与しています。

このように心理カウンセリングには的確な技法も求められますが、心理カウンセリングが効果を生むためには、サイコロジストがどのように関われるかといった信頼関係も重要になります。そのため、実績があり相性の良いサイコロジストとの出会いは心理カウンセリングの効果に欠かせないものとなります。

「こころクリニック」の心理療法は、共感的カウンセリングを基本としています。何より大切にしている治療の根本は常に「共感」であり、このサイコロジストの共感力が相談者の自己治癒力を高めることにも一役買います。何でも話せて、気持ちに共感してもらえる関係の中で、サイコロジストとプランニングした現実的なゴールに向かい、一人一人に合ったプロセスを進めていきます。

一回や数回のカウンセリングで終結するケースもあれば、さらに回数を重ねるケースもありますが、カウンセリングを必要としなくなった時が、ゴール達成の時です。サイコロジストとのセッションは終結しても、「こころクリニック」のカウンセリングで得られたことを胸に、現実世界の中で存分に羽ばたきましょう。

「こころクリニック」が専門とする相談内容

  • うつや落ち込み
  • よりポジティブな考え方を身につけたい
  • 不安
  • 悩みごとやストレス
  • カップルや夫婦間の問題、家族のコミュニケーションの問題
  • 子育ての悩み
  • 不眠
  • 過去や現在の体験について気持ちの整理をしたい
  • 対人関係、対人緊張、職場や学校でのストレス
  • ショックな経験の後で落ち込んでいる
  • 気分の波がある、イライラしやすい
  • 進路の問題、自分の方向性を明確にしたい
  • セクシャリティ(LGBTIQ+)の悩み
  • 生理前の月経症候群(PMS)

上記以外にも相談者に合わせた心理カウンセリングに対応しています。

予約時に「JAMS.TV見ました」と申し出ることで、初回無料のトライアル心理カウンセリング(約45分/テレヘルス含む)も受付中。

無料トライアルでも、自分のココロの状態や先生との相性、どのようにカウンセリングが受けられそうかなど、さまざまなことがチェックできます。海外生活で不安や悩みがある方は気軽に問い合わせてみましょう。

「こころクリニック」の主なカウンセリング方法

  1. 来談者中心療法/ヒューマニスティック・カウンセリング
    問題をレビューし、自分の気持ちや方向性に気づきや再確認をサポートする基本のカウンセリング。
  2. 心理教育/認知行動療法/対人関係療法/リラクセーション・呼吸法/マインドフルネス/アクセプタンス&コミットメント・セラピー
    気分の落ち込み、不安、パニックに対して、その症状に関係していると思われる要因を取り除くためのカウンセリング。
  3. 動機付け面接法/認知行動療法
    人や物に対する依存や行動への悩みを和らげるためのカウンセリング。
  4. 精神力動的精神療法/交流分析
    過去の親子関係の体験が現在の問題に影響していることが考えられる場合に、どんな親子関係の質でどんな影響を受けたのかを再認識し、ワークスルーの作業を進めるカウンセリング。
  5. ソーシャルスキルトレーニング/認知行動療法/交流分析
    自信が少ない、対人関係に悩んでいる、その問題が過去や育ちの問題から来ている、といった場合に一助となるカウンセリング。
  6. グリーフカウンセリング
    大事な人や状況を失った対象喪失後のグリーフの方のためのカウンセリング。

他にも子どものためのプレイセラピーや日本語の発達・知能検査を行った上での発達アセスメント、カップルまたは家族カウンセリングなども受付中。

2021年内はメディケアや学生保険でのテレヘルス・カウンセリングも

また、日本とオーストラリアの心理カウンセリングの最大の違いは、医療保険カバー

オーストラリアにおけるサイコロジストは医療資格であるため、先に一般医GPの紹介があれば、ワーホリや留学生の海外旅行保険やOSHC(学生保険)、メディケアなどほとんどの保険で心理カウンセリング費用がカバーされます。メンタルケアの重要性を政府や社会が理解していることから、医療資格を持つサイコロジスト(臨床心理士)による心理カウンセリングにも医療保険が効き、永住者であればメディケア保険で診療費がカバーされます。

さらに、オーストラリアの国家資格を持つ「こころクリニック」なら、メディケアをお持ちの方は対面も遠隔もバルクビル(自己負担なし)で診察中。

新型コロナウイルスのパンデミック状況下、オーストラリア全土の94%の心理カウンセリングがテレヘルスを導入していますが、2021年の年末までテレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスにもメディケアや学生保険による保険カバーが適用されることが決定。クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができます。

「こころクリニック」への予約・お問い合わせ

カウンセリングルームは、シドニーシティの中心部のワールドスクエアにある、Regusというビジネスセンターの中。45階の受付にて「サイコロジストのやのしおりに会いに来た」旨を告げると、カフェのように快適なラウンジに通してもらえます。このラウンジからのシドニーシティの展望も良く、それだけでも心が開放的になります。

臨床心理士・やのしおり
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com

「こころクリニック」新カウンセリングルーム
所在地:Suite 4543, Level 45, Regus, World Square, 680 George Street Sydney 2000

フェイスブックで心理情報も発信中!

シドニーこころクリニック

所在地:Suite 4543, Level 45, Regus, World Square, 680 George Street Sydney 2000
電話:0416 006 835(受付時間 8:00 – 22:00)
メール:sydney@cocoroclinic.com
営業時間:月~土 8:30 – 20:00(日祝要相談)※予約制
ウェブ:http://cocoroclinic.com
英語ウェブ:http://en.cocoroclinic.com
Facebook:www.facebook.com/SydneyCocoroClinic

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