「ストレスに強く反応して起こるさまざまなうつ状態」と言われる適応障害。脳の不調はないとされ、ストレスから離れると改善するとされます。
適応障害は強いストレスを受ける日々の中で、一度だけ症状が現れる人もいれば、環境が変わっても繰り返してしまう人もいます。両者に共通する対策は「いかにストレスをあふれさせないか」という点ですが、適応障害を繰り返す時、背景にASDやADHDといった発達障害が隠れている場合があります。
その場合、診断を受けることで改善への取り組みや、薬による治療、福祉制度活用といった対策を取れるようになります。そこで今回は、シドニーにある心理カウンセリングルームの「こころクリニック」から、適応障害と発達障害についてご紹介します。
シドニーの心理カウンセリングルームを20年以上運営する同クリニックでは、日豪で心理カウンセリングの経験豊富なオーストラリア公認サイコロジストが一人一人の人生の物語に寄り添い、ストレスの多い状況下での現実調整の方法などをリラックスしながらじっくりと話し合います。
そんな方々が、適切な援助を受けられるように話を聞いてくれるので、ご安心ください。
オーストラリアにおけるサイコロジストは医療資格であるため、「こころクリニック」ならオーストラリアでの心理カウンセリングに医療保険カバーが適用されます。メディケアをお持ちの方は対面も遠隔も、バルクビル(自己負担なし)で診察。先に一般医GPの紹介があれば、ワーホリや留学生の海外旅行保険やOSHC(学生保険)、メディケアなどほとんどの保険で心理カウンセリング費用がカバーされます。
ストレスを感じて辛い状況や不安、気持ちの落ち込みなど、ここオーストラリアで生活を送りながらも社会生活に支障がある方や、うつうつと感じてしまう方は、同クリニックへ気軽に相談してみましょう。
適応障害の診断基準(DSM-5)は、以下の4点を診断します。
このように適応障害は、ストレスからうつ症状などのさまざまな症状が出てくる心の不調なので、ストレスへの対策が治療の柱となります。適応障害の症状には、以下のようなものがあります。
こうしたストレスから、すぐに離れることが困難な場合もあります。一方で、人によってはストレス対策の環境調整を繰り返して改善しても、適応障害の再発を繰り返してしまう人がいます。
環境を変えても適応障害を繰り返す場合、内側の背景を探って対策を講じる必要があるでしょう。環境調整をしても適応障害を繰り返すという人の背景には、3つの可能性が挙げられます。
3つ目の可能性である「背景に発達障害がある場合」を見ていきましょう。
適応障害の原因はさまざまですが、人によっては背景に「自閉症スペクトラム(ASD)」や「ADHD」といった発達障害があります。その場合は、本人が発達障害であることを見つけて対応してもらうことが重要です。
発達障害は、生まれながらの発達の強い偏りのこと。代表的な発達障害は、「自閉症スペクトラム(ASD)」と「ADHD」です。その特性自体は取り組みで改善は見込める一方、基本的に発達の強い偏りは続いていきます。そのため、その特性から社会や環境への不適応を繰り返し、うつ症状などの二次障害に苦しむ発達障害の人も多くいます。
発達障害の程度が一定水準以上あると、その特性から集団の中で適応することが難しくなります。そのため、発達障害者は多くの集団の中でも特に強いストレスを受けて、結果として適応障害に陥る場合があります。
この発達障害が背景にある場合、適応障害を改善するために環境を変えたとしても、そこでも適応障害が繰り返されてしまいやすいリスクが常に残っています。
発達障害から適応障害を繰り返している人が現状を改善するのであれば、その特性を理解して対策を講じることが必要です。適応障害を繰り返してしまうという場合、発達障害が影響しているかどうかを検討してみましょう。その特性があった上で、仕事やコミュニティの中などで「自分の特性に合った環境」を探すことが可能になります。
また、ADHDのケースであれば、特性改善の薬物治療も検討することができるでしょう。
自閉症スペクトラム(ASD)の症例には、「対人面がなかなか上手くいかない」「細かいことにこだわりすぎて全体が見えない」「場の空気が読めず浮いてしまう」などの点が挙げられます。また、幼少期は非常に頑固であったり、予想外の時に混乱するということもあり得ます。
そのため、まずは繰り返しと継続が大事になる作業や、対人関係の部分がそれほど多くないこと、繰り返しある種こだわってやりきることが大事な仕事が、その特性に合っているでしょう。
ADHDの症例には、「仕事でミスや遅刻などが目立ってくる」「課題を先送りにして間に合わず上手くいかないことが出てくる」「不用意な失言」などの点が挙げられます。
そのため、幼少期であると宿題を先送りにして間に合わない、もしくは直前で一気にやる場合もあります。また、衝動的にカッとして喧嘩になりやすい点もありますが、これは大人になると改善するケースもあります。仕事中や授業でよく眠くなることも。
そのため、まずはあまりミスが致命傷にならない作業や、臨機応変な行動力が求められるところ、持久力よりはその場の瞬発力が求められる仕事が、その特性に合っているでしょう。
どうしても適応困難な場合は、一人で抱え込まずに福祉的なサポートも検討すると良いでしょう。障害者枠を利用したり、発達障害であることに理解がある職場を探すことが選択肢です。また、就労移行支援を利用すると、最大2年間リハビリや実習に通いながら自分に合う仕事を探すことができます。
自分の特性をよく知ることや生きづらさに直結する特性を緩和するために、心理カウンセリングも役立ちます。心理カウンセリングでは、適応障害や発達障害をはじめとしたさまざまな精神疾患や、今の生きづらさに影響を及ぼしている否定的な心の声を和らげるなどして、その人が今より楽に生きられるようにサポートしてくれる専門機関です。何らかの事情や理由があって毒親と子どもの関係ができてしまうため、その原因を解明するためにも専門機関への相談を始めましょう。
例えば、シドニーにある心理カウンセリングルームの「こころクリニック」では、オーストラリアで適応障害や発達障害に悩む方のためのカウンセリング、さまざまな心理療法にも対応しています。
カウンセリングは心をケアする場であることはもちろん、その人が安心して生きていけるように調整するために何ができるか考えていく場でもあります。自分を知ること、親子間の問題や、家庭内の暴力、経済的な不安などについても、正規の資格を持つサイコロジストがプライバシーを守り、あなたの話すことを信じて耳を傾けてくれるので安心です。
「こころクリニック」のサイコロジストのやの先生は、心理カウンセリングルームを20年以上運営し、30年以上の日本の臨床心理士経験を活かしたオーストラリアの登録サイコロジストとして活躍しています。
オーストラリアのクリニックで心理カウンセリングや心理療法が可能な職種には、サイコロジスト、サイコセラピスト、カウンセラー、ソーシャルワーカーがありますが、その中でもソーシャルワーカーと並ぶ「医療資格」であり、心理カウンセリングと心理療法を専門とする職種が、サイコロジスト。
オーストラリア人にとって、メンタライゼーションのトレーニングを含めた心理カウンセリングは身近な存在。カップルカウンセリングやアンガーマネージメントなどちょっとした暮らしづらさの改善や、「期待していたように物事が進まない」といった些細な行き詰まりからでも、悩みが深刻になる前に早めに相談するという習慣があります。
そんな方々が、適切な援助を受けられるように話を聞いてくれるので、一人で抱え込まずに勇気を出してまずは相談してみましょう。
心理カウンセリングのサイコロジストは、悩みを抱える人々が良い意思決定という形で行動できるようになることを援助してくれます。心理カウンセリングを受ける人は自分の状況や気持ちを話し、サイコロジストはそれを理解するために耳を傾けます。そのプロセスの中で、「わかってもらえた」「すっきりした」などの感覚と経験を得られること、そしてサイコロジストとの信頼関係の中で自分を客観視できるようになり、直面している問題に取り組めるようになることが心理カウンセリングの良いところ。
また、サイコロジストからの的確なサポートから自分の考え方や行動パターンを変えていったり、今後のストレスにどのように対処していくか、自分をどのようにマネジメントしていくか、といったことも習得していくことができます。このようなプロセスをサイコロジストと一緒に歩むことは、現状の問題の改善だけでなく、社会の中でその人があるがまま、美味しいものを食べた時のように楽しく明るい気持ちで、より良く生きることにもつながるでしょう。
このような心理カウンセリングの効果を生むためには、サイコロジストとの関係の質、用いる技法はとても重要なポイントです。
「こころクリニック」には、日本とオーストラリアの両国の臨床心理士の資格と経験がある、経験の長い日本人開業サイコロジストやのしおりさんが在籍。Australian Psychological Societyの正会員歴20年以上、臨床経験は30年以上、シドニーの心理カウンセリングルームも20年以上運営しています。
日本の「公認心理師試験」にも合格し、日豪両国で臨床心理士の資格取得後も心理臨床の専門家として研鑽を積んでいるサイコロジストです。
「公認心理師試験」について
公認心理師は、2017年に心理職初の国家資格として新設された試験に合格した人が名乗れる資格。心の問題を抱えた人に対して心理学の知識と技術を用いて援助する専門家の中でも、公認心理師は「唯一の日本国家資格」です。
主な役割は、心理的な問題を抱えた人に対してカウンセリングを実施、問題を分析し、助言や指導をし、問題解決まで導くこと。それに加えて、心の健康に関する知識を一般に広げるために、積極的に教育活動や情報提供をしていくことも大事な役割としてあります。
「こころクリニック」の心理療法は、共感的カウンセリングを基本としています。何より大切にしている治療の根本は常に「共感」であり、このサイコロジストの共感力が相談者の自己治癒力を高めることにも一役買います。何でも話せて、気持ちに共感してもらえる関係の中で、サイコロジストとプランニングした現実的なゴールに向かい、一人一人に合ったプロセスを進めていきます。
日豪両国の臨床心理士資格を持つ心理臨床の専門家として、自分と他者に対するメンタライゼーションについても相談することができます。他にもEMDR、認知行動療法、精神療法など、丁寧にカウンセリングをした上で本人の心の状態に合わせた適切な治療が用いられます。
心理カウンセリングの効果は、実証研究でも確認されています。例えば、うつの症状に関しては約50の厳密な研究を通して認知行動療法での明確な効果が示され、うつ症状の改善に寄与し、再発の予防にも寄与しています。
一回や数回のカウンセリングで終結するケースもあれば、さらに回数を重ねるケースもありますが、カウンセリングを必要としなくなった時が、ゴール達成の時。サイコロジストとのセッションは終結しても、「こころクリニック」のカウンセリングで得られたことを胸に、現実世界の中で存分に羽ばたきましょう。
上記以外にも相談者に合わせた心理カウンセリングに対応しています。
他にも子どものためのプレイセラピーや日本語の発達・知能検査を行った上での発達アセスメント、カップルまたは家族カウンセリングなども受付中。
「カウンセリングを受けてみたいけど、その前にサイコロジストと話して雰囲気を見てみたい」という方は、電話もしくはビデオ通話にて、5分〜10分程度の説明時間を設け、その際にやりとりしながらカウンセリングを検討していただくことは可能です。もちろん、その場合に料金は発生しません。
また、カウンセリングの費用を保険でカバーするためには、GPによる診断が必要になりますが、「自分の悩みをGPに英語で説明することに不安があり、サイコロジストからの紹介状がほしい」という方は、GPでプランを作られた後の本来の初回セッションをご予約いただける方には、サイコロジストからGPに紹介状を書くための45分無料セッションは設定できる可能性があります。同クリニックまで気軽に問い合わせてみましょう。
「こころクリニック」のカウンセリングの流れについてはこちら
新型コロナウイルスの感染流行以来、世界的に心理カウンセリングに対する需要が高まっています。これには新型コロナウイルスの直接の感染による身体的・心理的な影響に加えて、長期に及んだロックダウンなどのパンデミック制限による精神衛生への影響も関係していると思われます。
全国1,400人以上のAustralian Public Service会員を対象とした独自の調査では、全体の88%にのぼるサイコロジストが、心理カウンセリングに対する需要が高まったと回答。また、サイコロジストの3人に2人は、パンデミック以後に新規の患者が増えたと言います。
オーストラリアのサイコロジストは、新型コロナウイルス治療後の患者を心理的にサポートし、長期的なLong COVID(Post COVID)の症状への適応と患者自身によるコントロールを、二人三脚で担ってくれる存在です。
新型コロナウイルスの治療後、その患者の心理的健康やウェルビーイングをモニタリングし、定期的なフォローアップをします。特に、うつ病、不安、社会的孤立、回復の過程に伴う神経的問題のリスク増加の要因を一緒に特定してゆき、認知行動療法、トラウマ焦点型認知行動療法、セルフモニタリングなど一人ひとりに合った対処を施すことになります。
【フォローアップできるLong COVID(Post COVID)の症状】
・抑うつ/不安症状
・恐怖
・PTSD
・疲労/不眠
・認知機能
・日常生活の乱れ
・新型コロナウイルスに感染したことによる社会的悪影響やスティグマ
オーストラリアの心理カウンセリングには医療保険カバーが適用されます。
医療資格がなく学会員メンバーシップのみで働くカウンセラーやサイコセラピストよりも、医療資格であるサイコロジストの修業年数はさらに長く、その信頼性と専門性は医療保険カバーの範囲にも現れます。
そのため、先に一般医GPの紹介があれば、ワーホリや留学生の海外旅行保険やOSHC(学生保険)などほとんどの保険で心理カウンセリング費用がカバーされます。永住者であればメディケア保険で診療費がカバーされます。
オーストラリアの国家資格を持つ「こころクリニック」なら、メディケアをお持ちの方は対面も遠隔もバルクビル(自己負担なし)で診察可能。また、テレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスにも、メディケアや学生保険による保険カバーが常時適用。クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができます。
メディケアの保険でカバーできる心理療法は以下の通りです。
現在は、テレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスにもメディケアや学生保険による保険カバーが適用されています。
サイコロジストのテレヘルス・カウンセリングは、クリニックでの対面かテレヘルスか常時いずれかの方法を選べて、クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができるようになりました。
所在地:Suite 805A, Level 8, Pacific Trade Centre, 368 Sussex Street, Sydney NSW 2000
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com
新カウンセリングルームのあるパシフィック・トレード・センターの入口は、サセックス・ストリート上にある「興業地産」の青い看板のお隣です。
「こころクリニック」のカウンセリングルームは、タウンホール駅から徒歩6分、ミュージアム駅から徒歩7分、チャイナタウン・ライトレール駅から徒歩4分のところにあるパシフィック・トレード・センターにあります。
8階がカウンセリングルーム、3階がレセプションになり、最初に3階の待合エリアでお待ちになり、到着をサイコロジストまでテキストください。クリニックの方の準備ができましたら、テキストでお呼びいたします。カウンセリングルームは個室でプライバシーが守られますのでご安心ください。
お悩みの方は、安心・安全の確保されたスペースである「こころクリニック」へ気軽に相談してみましょう。
臨床心理士・やのしおり
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com
所在地:Suite 805A, Level 8, Pacific Trade Centre, 368 Sussex Street, Sydney NSW 2000
電話:0416 006 835(受付時間 8:00 – 22:00)
メール:sydney@cocoroclinic.com
営業時間:月~土 8:30 – 20:00(日祝要相談)※予約制
ウェブ:http://cocoroclinic.com
英語ウェブ:http://en.cocoroclinic.com
Facebook:www.facebook.com/SydneyCocoroClinic
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