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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)22 April 2024

22 April 2024

<ポイント>
155
円の心理的な壁


4/10の米CPIがトリガーとなりドル円は152.00のバリアをあっさりブレイクして先週は一気154円台後半に。
・日韓が米国開催のG20の場で自国通貨安を訴え、米国も理解を示すが、結局G20の共同声明に“通貨安”是正は表明されず、週後半は心理的壁155円台を意識した神経質な展開となった。
19日には「イスラエルがイランを攻撃」の報に、ドル円はリスク回避の動きで一時153円台半ばに急落したが、戻りも速く154円台後半を回復しており、買い気の強さを印象付けた。
・今週は25日(木曜日)の米Q1GDP速報値(予想2.5%、前回3.4%)と26日(金曜日)の日銀政策会合が注目される。
・米Q1GDPは前回から減速予想だが、もう一つの指標、コアPCE(予想3.4%、前回2.0%)は前回から大幅アップ予想で、こちらは米インフレ高止まりの連想となる可能性があり要注意。
・金曜日の日銀会合では今後の利上げ姿勢や円安に対する植田総裁の言及が注目される。
152円のバリアを突破して以来、調整らしい調整もないまま155円が目前であるが、先週末以来154円台後半で作ったショートをキープしている。
155
円をブレイクすればもう一段高となるのであろうが、介入警戒感も高まるであろうし、この時期での155円突破はしっくり来ない、、、

 

◎<豪ドル相場>――米ドル高地合と弱い雇用統計を受けて一時63セント台半ばまで急落。対円では97円台から99円台に反発


先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6362-0.6456   AUDYEN  97.77-100.01
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6350-0.6500    AUDYEN  98.50-100.50

・先週豪ドルはイスラエル―イラン間の緊張が高まる中、米ドル全面高地合を受けて64セント台で軟調推移。木曜日に発表された3月就業者数が予想を下回る6千600人の減少となったことも嫌気され、金曜日にはイスラエルのイラン攻撃のニュースを受けて、ドル円が一時153円台半ばに急落する中、豪ドルも64セントのキーレベルを割り込んで、昨年11月以来の63セント台まで下落したが、「イランが報復に出ない」との報で64セント台を回復した。
・足元ドルの全面高地合(ドルインデックスは106台まで上昇)にあって、“豪ドルは米ドルの受け皿”であり、64セント割れも致し方ないが、「Over Done」の印象は否めない。
・しかしながら65セント台回復にはやはり米ドル反落を待たざるを得ないだろう。
・対円では先週一時97円台まで急落して、買われ過ぎポジションに調整が入った形となっており、買われ過ぎ状態がかなり解消したため、“Buy on Dips”で再度100円超えを狙いたいところ。

 

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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