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◆◆最近日本のメディアは発達障害ブームのようですね・・自閉症スペクトラムやADHD◆◆

最近日本のメディアは発達障害ブームのようですね・・・。

ご自分やご家族に発達障害の傾向があるのではないか、

そのための影響があるのか考えたい、

トラブルや不利益の改善点を知りたいと言って、

お問いあわせや来談される方がいらっしゃるので、

そのブームぶりに気付かされます。

 

ご自分がADHDやアスペルガー(自閉症スペクトラム)であると

して日本のメディアに出て啓蒙する芸能人の方が出てきている

ことも関係しているのでしょう。

 

啓蒙されて一般の方も、そのような状態があるということを知り、

理解を深められること自体は良いことだと思っています。

 

自閉症スペクトラムや注意欠陥多動障害などの発達障害は、

あるレベル以上であれば、またはその観点から気づく目のある

大人(先生や親)がそばにいれば、

持って生まれた脳の機能の個性による行動の特徴であるため、

子供のうちに気づかれます。

幼児や、少なくとも小学校低学年くらいのうちに問題になり、

診断や治療・対策につながる事例が多いです。

 

もともとの問題は育て方など心理的な要因に帰するものではなく、

生まれた時から持っていたであろう脳の機能の特徴によるものなのです。

と言っても、MRIや脳波をとってもはっきりとした病変が出てくる

状態ではないにもかかわらず行動の特徴として出現している方が多いのですが。

 

大人の未診断の発達障害についても、最近はようやく意識されるようになってきました。

子供のころにその観点から診断や理解をされることがなかったけれども、

ずっとその要因から来る問題を抱えてこられて、

ようやく本人や周囲にもその枠組みで

理解・治療・対策できるのではないかという観点が

出て来たという。

 

私自身の発達障害に対する専門性としては、

子供の発達障害については、日本語での発達検査をしてアセスメント・レポートを

今も書いています。

通常はそのレポートと数値を持って、発達専門小児科医に行っていただき、

診断と治療、方向づけを行う流れになっています。

 

このエリアにおいては、サイコロジスト(臨床心理士)は、

検査をして、結果を正確に処理して解釈もする

臨床検査技師パソロジストのような役割をします。

この分野の経験は、25年近くあります。

 

最初は大学院を出たてで日本の教育相談室に勤めた20代の時に、

発達検査のトレーニングを受けて、日常的にとっていました。

発達に特徴のある子が、どのように適正就学するかという

就学相談や、教育委員会の開く就学委員会にも委員として

出席していました。

 

こちらに来てからは、日本語で発達検査がとれる貴重なサイコロジストとして、

今も年に何回も発達検査をとってレポートを書きます。

発達専門小児科医からも日本語での検査の必要のある子が紹介されて来ます。

シドニー以外の都市からも、正確な発達検査の数値や結果が、

教育的サポートやファンディングに必要な子のために呼ばれて、

日本語発達検査のスーツケースを抱えて、飛行機で出張して取ることも、

時々あります。昨年も一回、今年もすでに一回、検査取りの出張に行きました。

 

大人の発達障害についても、医師やサイコロジストなどの臨床家たちが

診断する技術を持つ必要性を痛切に感じています。

 

うつやパニック障害などで来談したり、時には統合失調症の診断をされている方たちの中に、

実は未診断の発達障害がベースにあることが疑われ、

これまで誰もその方面で指摘してくれなかったために、

一面からのみの治療が行われ、

本質的で抜本的な理解の上で、治療方針や対策を練ることが

できていないケースもよく見かけ、

残念なことだと感じています。

 

普通にお会いするクライエントの中にも、

マイルドな発達障害の傾向が見受けられるなあと、

その方の個性の一つとして理解していることも多いです。

 

得に男性の中には、診断されるほどの程度ではなくても

多少の自閉症のような傾向など、

かなり高頻度に見受けられます。

マニアックに理系やエンジニアリングやITができ、

対人関係や情緒が多少苦手である方など・・・。

女性にもいます。頻度は男性よりは少ないですが。

 

そのような観点も含めて自己理解を進め、

損をさける対策をし、機能をさらに高めたいと

思われている方も、どうぞご相談ください。

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