シドニー・ロイヤル・イースター・ショーに行ってきました

 

酪農大国オーストラリアを象徴する「Sydney Royal Easter Show」に行ってきました。もともと地方産業の振興を由来とした文化フェスティバルなのですが、動物パレードまであると聞いて俄然行きたくなったのです。ところが、オーストラリアの友人たちによると、「子ども向けだよ」とか「人が多くて疲れるから、もう何年も行ってない」とか「すぐに壊れるものがほしいなら行くといいよ(例:ショーバッグ)。あと体に悪いフードが食べたいなら(例:チーズバーガー・パイ)」とさして興味のない様子……。誘うのも飽きて、結局ひとりで行くことにしました。

 

 

 

 

催し物で盛りだくさんの内容だったので、見たいものリストを手に“朝イチ”で入場し、まずは目当ての動物エリアに直行しました。特に「Farmyard Nursery」ではたくさんの動物の赤ちゃんが気ままに遊んでいるなか、ヒヨコが生まれる瞬間にも立ち会うなど、彼らと楽しく触れ合えました。品評会で優勝した家畜たちがスタジアムを闊歩する「Grand Parade」にも興奮! 警察犬のショーやペットの品評会も楽しく、長居していたら牧羊犬の羊追いショーだけ間に合わず。この辺だけでも、動物好きには太鼓判を捺してオススメしたいです。

 

 

合間には「Woolworths Fresh Food Dome」へ行って、農家の人々の話を聞きながら小腹を満たしました。5ヵ所の農業地域で生産された農作物を壁いっぱいに敷きつめた展示「District Exhibits」が圧巻。生産者の人々に話を聞くと、各作物をどこから選び、誰がデザインしてどのように壁に飾ったか、笑顔で説明してくれるので楽しいです。皆さん、この時期になると約1週間ほどはシドニーに滞在するのだとか。カウボーイ・ハットをかぶって果物の販売を手伝う男の子が「シドニーに初めてきたよ。家から4000kmくらいあるんだ」と話していて、日本との規模の違い、都市と田舎の差を改めて感じました。WA州からNSW州へ来るって、家族にとってだいぶ長旅ですよね。家畜動物のパビリオンでは、各自の展示スペースに併設されている小部屋や会場内の施設に寝泊まりするオーナーも多いそう。会期中も動物たちの世話は休めませんし、シドニーの宿は高いですから。消費者の自分は頭の下がる思いです。

 

 

夕方以降には、丸太切り大会や馬の行進、ロデオも見物できました。注目を集めているだけあり、彼らが汗水垂らしてパフォーマンスする姿から裏側で準備や休憩している所作まで格好いい。個人的に家畜動物より目にする機会が少ないので、こうした伝統文化でもオーストラリアの酪農は一大産業なんだと目の当たりにした感じです。こうした大会や品評会から実演販売まで、参加者は真剣そのもので、(動物も含めて)ひとりひとりが輝いていました。

 

 

そんなことをイースターが終わってから友人たちに主張しても、私の英語力のせいなのか「かわいい動物たちに会えてよかったね、よしよし」と理解されずじまいでしたが……。さておき、幅広く風呂敷を広げすぎて子ども向けのエンターテインメントに注目が集まりがちなものの、国内の各地方からやって来た生産者の人々と出会えたり、農作物や家畜動物からオーストラリアの文化も垣間見ることができるいい機会だと思ったのでした。

 

文:武田彩愛(編集部)

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