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日本酒フェスに奈良ブース出展!地元グルメの試食や工芸品販売も

日本のお酒や伝統文化を体感できる日本の祭典「酒フェスティバル & 江戸デジタルアート展」が、9月30日(土)と10月1日(日)の2日間、シドニーのCarriageworksで開催されます。

同フェスティバルは、「日本の酒・食・文化・観光」の4つをテーマに、会場内に出展されたさまざまなタイプの日本のお酒200種類以上を自由にテイスティングしながら、日本食の販売、江戸時代をメインとした日本の伝統文化のデジタル展示やパフォーマンス、ワークショップなどを通して日本のお酒や伝統文化を体感できる、オールエイジの日本の祭典。

そこに、JETRO奈良と奈良商工会議所など奈良市内から17事業者が集う「奈良市ブース」が出展されます!

ブースでは奈良の伝統工芸品や日用品の展示に加えて、奈良のお酒のテイスティングや、数量限定で地元の特産物を活かしたグルメの試食があり、事業者から直接話を聞きながら、奈良の「酒・食・文化・観光」の魅力を美味しいお酒や食事とともにたっぷり味わうことができます。

この記事では、「奈良市ブース」に出展する事業者とその商品をご紹介します。

1,300年の歴史ある古都奈良について

奈良は1,300年以上前に仏教が初めて栄え、最初の都が築かれた日本で最も歴史的かつ精神的な古都。東大寺や春日大社など世界遺産や保存状態の良い寺社仏閣が多く、世界遺産「古都奈良の文化財」にも登録された、生きた歴史の教科書のような土地です。

関東からもアクセスしやすく京都や大阪に近いながらも、大都市のように観光地化はされておらず、とても平穏な地。そこに根付く数々の伝統工芸品や美味しい料理、古都あるきで見える落ち着いた歴史ある風流な景色が心を癒してくれます。

「酒フェスティバル & 江戸デジタルアート展」の「奈良市ブース」では、そんな奈良の魅力をシドニーからたっぷりとお届け!

日本への一時帰国を検討している方はもちろん、しばらく日本から離れている方も、日本に興味があるオーストラリアの友人・家族と一緒に「奈良市ブース」へ遊びに行ってみませんか?

「奈良市ブース」の出展事業者と商品一覧

1. 株式会社赤膚山元窯/Akahadayama- Motogama Furuse Gyozo, Ltd

赤膚焼(あかはだやき)は、奈良の赤膚一帯で採れる粘土で焼き上げた奈良市の伝統工芸品。赤色酸化鉄を多量に含んだ良質な粘土を、シンプルなフォルムに、伝統的な藁灰釉を施して登り窯で焼き上げます。

「赤膚山」は「丘の表面に見える赤土の山」を意味し、古文書によると、1,300年前の日本の首都であった平城宮からもその赤い丘陵を見ることができたと言います。何十年にもわたって作陶と窯元の経営に携わってきた現在8代目の古瀬暁三は、わびさびの思想に基づき、日常使いの器を丁寧に作り続けています。

【出展商品】酒器セレクション、一人呑みセット、ビールマグ

2. ゴールデンラビットビール/Golden Rabbit Beer

クラフトビールの品評会で多数の受賞歴がある、奈良の素材を活かしたクラフトビール醸造所。「ビールを通じて、奈良の魅力を伝えること」を使命とし、日本書紀や万葉集などの枕詞を銘柄にした「そらみつ」、「あをによし」、限定醸造「ひのひかり」、「古代桃」など、古都奈良にちなんだビールを製造しています。

また、クラフトビールの売上の一部を親と暮らせない子ども達に寄付する「やさしさの贈り物プロジェクト」を発足し、創業時より寄付活動を続けています。

【出展商品】そらみつ、あおによし、ちはやふる

3. 合同会社ほうせき箱/Housekibako, Inc.

奈良の方言で「ほうせき」は「おやつ」の意味。ふわふわに削ったかき氷の上に搾りたてのミルクや大和茶などの地元産の食材を使った泡をトッピングしているかき氷や、和紅茶とのブレンド茶、入浴剤、ドレッシング、ジェノベーゼソースなどの調味料を提供しています。

自然の太陽をいっぱいに浴びた、農薬・肥料を一切使わない自然農法で作られた柿の葉ブランド「SOUSUKE」の柿の葉には、レモンの20~30倍とも言われるビタミンCが含まれていて、ポリフェノール(カキタンニン・ルチン)も豊富、強い抗酸化作用と免疫強化が期待される食材です。

【出展商品】柿の葉茶シロップ

4. 株式会社泉屋/Izumiya Beverage Dealer Co., Ltd.

日本清酒発祥の地とも言われている奈良で、プロダクトアウトからマーケットインまで意識したブランド開発や、各地域の酒造メーカーのブランドを結集した統一ブランド化した商品に取り組む地域に根ざした卸売業者。迅速な対応や小回り力を強みとし、商社卸では対応が難しい部分をサポートすることで、奈良の地域ブランド振興に力を注いでいます。

奈良は茶、梅、米、苺、柿が有名な農産物で、同社では奈良県産紅茶を使った梅酒、奈良県産米に拘った日本酒、奈良のブランド苺や柿を使ったワイン、リキュール、サイダーなど50を超える酒類を発売しています。

【出展商品】月ヶ瀬のにごり梅酒、古都華サイダー、富有柿サイダー

5. 株式会社ケーツーコミュニケーション/k2c Co., Ltd.

日本発祥の和菓子であるラムネ菓子を、奈良県産のフルーツや大和茶のフレーバーチョコレートで包み込んだ「ショコネ」を販売するお菓子メーカー。ラムネ菓子の甘酸っぱさと奈良の素材の美味しさがたくさん詰まったチョコレートの甘さのハーモニー「ショコネ」は、JWマリオットホテル奈良の客室菓子にも選ばれ、奈良のご当地土産としても人気。

ウィスキーやワイン、日本酒、ラム酒などとの相性も良く、お酒とのペアリングも好評です。チョコがお酒によく合うことは広く知られていますが、ラムネ菓子も飲酒による低血糖状態(二日酔い症状の一つ)を和らげてくれるお菓子として注目されています。

【出展商品】ショコネ いちご(あすかルビー)、ショコネ 大和抹茶、ショコネクランチ ミルクチョコ

6. 倉本酒造株式会社/Kuramoto Sake Brewing Co., Ltd.

日本清酒発祥の地とも言われる奈良の、氷室跡が多く残る北東部山間の大和高原にある倉本酒造。良質な稲と、代々大切に手入れしてきた裏山の地層で濾過された甘みある柔らかな水を使い、伝統を継承しながらもニュースタンダードな日本酒造りを目指しています。

お米の種類や精米歩合、麹歩合、酵母の選択など、試行錯誤の末たどり着いた日本酒のニュースタンダード「KURAMOTO」の他、室町時代に奈良・菩提山正暦寺で創醸された菩提酛造りを500年ぶりに復活させ、近代醸造法と融合させた甘味と酸味のある濃醇旨口の純米酒を提供します。

【出展商品】KURAMOTO SE、KURAMOTO R1、菩提酛 純米酒 つげのひむろ

7. 株式会社森奈良漬店/Mori Naraduketen Co., Ltd.

発酵食品の中でも、奈良漬は約1,300年前の日本の最も古い公式の記録として残っている漬物。塩漬にした野菜・果物を、酒粕の中に漬け込んだ粕漬をルーツとしています。1869年創業の森奈良漬店の奈良漬は、5代にわたってその技術と製法を守り抜き、職人による手作業で酒粕の量や配分を変え、素材の持つ味や歯触り、香りを最大限に引き出しています。日本国内産の野菜・果実、吟味された酒粕と天然塩のみを原材料として甘味料、砂糖、添加物を一切加えていません。

その他にも、日本各地で古くから大切に栽培されてきた伝統野菜を奈良漬にする取り組みや、大きさや形状で規格外となる素材を奈良漬に利用するなどフードロス問題の解消に積極的で、現代のライフスタイルや食の好みに寄り添える奈良漬を使ったアレンジメニューの発信や提案も行っています。

【出展商品】奈良漬

8. 株式会社中本酒造店/Nakamoto Sake Brewery Co., Ltd.

江戸時代享保12年創業の、純米酒のみを造り続けている蔵。醸造用アルコールや酸化防止剤も一切加えず、「長屋王」以外すべてのお酒を吟醸規格で醸しています。また、伝統的な技法を習得した経験豊富な杜氏と蔵人たちによる手造りを徹底しながらも、お酒をより美味しくするための最先端の設備や技術も積極的に採用し、品質と味わいを日々高めています。

生酒は摂氏-5度の低温貯蔵で、熱処理する酒も生酒をビン詰めした後にビン燗・急冷した上で18度以下の冷蔵庫で低温管理するなど、商品管理においても徹底し、しぼり立て、あるいは蔵出しのままの風味で届けるための工程を惜しまず、唯一無二のお酒を提供します。

【出展商品】長屋王、純米吟醸 段違い辛口、本格焼酎 山鶴

9. 奈良春日山酒造株式会社/Nara Kasugayama Shuzo Co., Ltd.

日本でも有数の観光地である奈良公園の南に位置する酒蔵。世界遺産の春日山原始林の山麓にあり、春日大社の神山として古くから保護されてきた原始林の恵み豊かな水が流れる土地で造られた清酒は、室町時代には「南都諸白(白米仕込みの奈良酒)」として人気を博してました。

時代の流れとともにうつろぎ消えつつあった奈良酒を、1999年の酒母復活プロジェクトで蘇らせ、奈良が誇る酒造りの歴史を今に伝えています。現在は清酒の製造だけでなく、焼酎・リキュール・スピリッツの製造販売もはじめ、梅酒を中心としたリキュールが国内外の品評会で多くの賞を受賞。

アジアを中心に輸出を進めるなど、品質の高い商品を多くの国に販売していけるよう、海外向け新商品の開発やラベルデザインなども検討しています。

【出展商品】リキュール ならまちかくてる うめ

10. 株式会社岡井麻布商店/Okaimafushouten, Inc.

1863年創業の本麻奈良晒の織元。奈良晒は良質の高級麻織物で、江戸時代に入って奈良町にとって主要な物産となり、徳川幕府の御用達品として認められると、武家や町民の贅沢品として裃や夏のひとえものとして用いられていました。

明治維新後は奈良晒の需要が激減し、現在では伝統工芸の分野として小規模に生産されているにすぎません。岡井麻布商店では、今もなお手紡ぎの糸を使い、麻生地を手織りしています。のれん、バッグ、小物、ふきんなど麻生地を生かしたオリジナルのものづくりに取り組み、奈良の工芸を伝えています。

【出展商品】リネンコーヒーフィルター、リネンふきん、ちゃんぶくろ

11. 赤膚焼大塩正史陶房/Pottery Studio, Akahada-yaki Masashi

赤膚焼(あかはだやき)の古い歴史を背景に持ち、400余年の伝統を守り続けている大塩正人窯の陶工、大塩正史が開窯した陶房。奈良の伝統工芸の歴史を受け継ぎながら、伝統的な作風から現代の生活に溶け込みやすいモダンな作風まで幅広く作陶しています。

希少な赤膚山から採取した土を使用し、陶土を素焼きした際に生まれる陶肌の美しい赤みの特徴を生かした美しい作品が魅力。乳白色の釉と素焼きの地肌とのきわに柔らかな赤味が差す赤膚焼ならではの味わいや、雅な奈良絵の絵つけも大和の窯元ならではの作風として人気を得ています。

【出展商品】酒器、ティーカップ

12. 株式会社今西清兵衛商店/S. Imanishi Co., Ltd.

日本清酒発祥の地とも言われる奈良で、明治17年より酒造業を営む蔵元。春日大社や東大寺などの世界遺産にほど近い、昔の風情を残す奈良町にあります。酒銘を春日の神々が鹿に乗って奈良の地へやってきたという伝説から「春日神鹿」と名付け、後に「春鹿」へと改めた現在まで、厳選された原料米を高精白に磨き、軽い呈味で、まろやかな口当たりの酒、華やかな香りのあるキレ味の良い酒を醸してきました。

日本はもとより、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリア・香港など世界十数カ国に輸出し、味・コク・香り、すべての点で先進技術と高品質を誇った奈良酒、南都諸白の伝統を創業以来変わることなく伝え続けています。

【出展商品】純米吟醸酒 春鹿、純米酒 桜ラベル 春鹿

13. 菅原尚己/Sugahara Naoki

奈良で「生き物」をメインテーマとして赤膚焼(あかはだやき)の作品制作をしている陶芸家。生き物を陶器に描いたり、器に生き物の体の一部を忍ばせたりするなど、作品に必ず生き物を添え、土が持つ暖かみや土味を生き物たちに与えて温かみのある生き生きとした作品作りを心がけています。

赤膚焼は1583年に豊臣秀吉の弟であり、大和郡山城主の秀長が、愛知県常滑の陶工を招いて赤膚山で茶器を焼かせたのが始まりとされており、江戸時代末期に陶芸家の奥田木白が世に広めました。その作品の中には「南瓜に蝉を付けた花瓶」や奈良の一刀彫を模した「海老や鹿の香合」などがあり、赤膚焼と生き物はとても深いつながりがあると、作者は感じています。

【出展商品】赤膚焼 シカ皿

14. 有限会社巽繊維工業所/TATSUMI TEXTILE Co., Ltd.

日本最大の靴下生産地である奈良県の、創業93年の歴史を持つ靴下メーカー。約40年間、五本指靴下の老舗メーカーとして大手スポーツメーカー向けの五本指靴下を製造するなど、多くの有名アスリートも利用しています。なかでも、16年前に誕生した靴下ブランド「GUTS-MAN」は、日本の自衛隊や職人、靴下愛好家、ランナーやゴルファーにも愛用されるなど、多くの人々の足の問題を解決する「縁の下の力持ち」として活躍しています。

自衛隊隊員様の演習・行軍向けに特別に開発された、頑丈でやぶれにくく、抗菌、防臭、吸汗、速乾など靴下に必要とされる機能の全てにこだわりを持って製造している「GUTS-MAN」の他、非常に薄く洋服に響かない、丸まってこない極薄腹巻き「ならまき」なども販売。

【出展作品】極薄腹巻き ならまき、GUTS-MAN、GUTS-MAN 5本指

15. 株式会社やまと蜂蜜/Yamato Honey Co., Ltd.

1945年に養蜂事業として創業したのち、日本初のポーションタイプのシロップを「ガムシロップ」として売り出したことで事業を拡大、ポーションパックの技術を活用した濃縮飲料を積極的に展開している、シロップなどのポーションパックOEM製造や蜂産品の販売会社。

京都の老舗の高品質な抹茶を使った抹茶ポーションや、日本で抽出された高品質なコーヒー抽出液を使ったコーヒーポーションを主力商品として、日本ならではの美味しい素材を使い、手軽に本格的な味を楽しめるポーションパックを世界に広めています。

【出展商品】いちごリキュール 古都の夢、蜂蜜酒、抹茶ポーション、コーヒーポーション(微糖/無糖)

16. 大和漆工芸 杉村 /Yamato Urushi Kougei Sugimura

「漆の可能性を引き出す」をテーマに漆芸作品を制作する大和漆工芸家。マリー・アントワネットでさえも魅了した繊細な蒔絵、螺鈿の漆芸作品ですが、漆器は10年以上育てた木から採取した、わずか200ccの樹液の貴重な原料を使った工芸です。漆芸家の杉村聡は、江戸・明治時代に造られた作品を研究し、繊細な蒔絵、螺鈿を駆使した作品造りを続けています。

【出展作品】漆塗り酒器、香合、蒔絵 富嶽三十六景、天然漆箸

また、今回の「奈良市ブース」では「大和漆工芸 杉村」が、絵付け体験できるワークショップを開催します。お皿に簡単な図柄をつける内容なので、お土産にもぴったり。大人から子どもまで、絵が苦手な方でも図柄のサンプルがあるので心配ありません。絵付けをする感動と楽しさを、ぜひ味わってください。

【ワークショップ】
開催時間:13:00〜、14:00〜、15:00〜
所要時間:約30分〜1時間
体験料:$30 + GST
※チケット購入はページ下部へ

17. ヤマヤ株式会社/Yamaya Co., Ltd.

奈良県の北西部にある広陵町の靴下工場。古くから綿作や木綿織りが盛んに行なわれていた繊維にゆかりのある地で、木綿織りから靴下製造へと繊維の道を歩み、今日に至ります。靴下に求める価値観は時代により変化しますが、主にさまざまな障害から足を護ること、その人の個性を表現することに変わりありません。糸から一気に完成品に近い状態に編み上げ、最適な素材で編み上げられたものを一品ずつ丁寧に仕上げていきます。

リネン、麻、シルク、ガラボウ、ヤク、ウール、五倍子染め、本藍染めなど、さまざまな素材を用いてヒーリングサポートや重ね履きにも対応する靴下を製造。2020年に立ち上げたファクトリーブランド「yahae〈ヤハエ〉」は、ヤマヤの創業者である馬見村弥兵衛の名前に由来します。

【出展商品】アルパカ 柄ソックス、オーガニックコットン&ヤク ソックス、ガラボウ オーガニックコットンスリッパソックス

「Australian Sake Festival」チケット購入方法

奈良の魅力がたっぷり詰まった「奈良市ブース」。奈良のお酒はもちろん、普段シドニーでは滅多に手に入らない品物や、美味しい奈良の食も盛りだくさん!

美味しいお酒の試飲に、今年や来年の旅行先の下見に、友人知人へのお土産選びに、みなさんで誘い合わせて遊びに行ってみませんか?

【酒フェスティバル & 江戸デジタルアート展 in シドニー】
日時:2023年9月30日(土)〜10月1日(日)12:00 – 18:00
会場:Carriageworks

イベント参加費: 一般 69ドル、グループ割 65ドル(4名以上)、 18歳未満は無料
チケット販売:https://sake-festival.com.au(予定枚数に達し次第終了)
問い合わせ:https://sake-festival.com.au/contact.html

【チケットに含まれるもの】
・試飲用グラス(お持ち帰りOK)
・日本の酒造とオーストラリアの輸入業者とのミートアップ
・日本産酒類全般(日本酒・果実酒・焼酎・泡盛・ジン・ウイスキー・ビールなど)200種以上の試飲
・江戸デジタルアート展、日本製品/アートエキシビジョン

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