医療/保険

妊婦の方や小さなお子様は百日咳の予防接種を忘れずに

NSW州では現在、感染症の一つである「百日咳」が流行しています。「百日咳」とは、主に百日咳菌で起こる急性の呼吸器感染症で、発作性の咳が特徴です。

特に学校に通う年頃の子どもたちは感染しやすく、4月中はシドニーにある日系の総合医療センター「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」にも、他のGP同様にオーストラリアの保健当局から警告のお知らせが届いたとのこと。「百日咳」の症状が当てはまる方は、GPで診察を受けて早めにその検査と抗生物質による治療することが大切です。また、「百日咳」の感染悪化を予防するために、妊婦の方やお子様はワクチン接種をしておきましょう。

オーストラリアでは「全国予防接種プログラム(National Immunisation Program)」にて、百日咳を含むさまざまな予防接種を対象者が無料で受けることができます。

今回は、「百日咳」とそのワクチン接種に関して「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」がご紹介します。

同院には経験豊富なGPが常駐し、各種ワクチン接種も受付中。「体・歯・美のケア」ができ、長年シドニーの日本人の健康をサポートするためのGPをはじめ、女性医師による美容医療、審美歯科も提供しています。

目次

  1. 百日咳(whooping cough)とは?
  2. 妊婦・乳児は百日咳の予防接種が無料
  3. 【日本語対応あり】GPが各種予防接種を担当
  4. 「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」2月キャンペーン
  5. 健康トラブルや体調不良は「ワールドシティ日本語総合医療・歯科センター」

百日咳(whooping cough)とは?

長い咳が続く百日咳の症状

百日咳(whooping cough)は急性気道感染症で、その名のとおり咳などの症状が長引くのが特徴です。

百日咳菌という特殊な細菌により感染し、風邪のように何度でも百日咳にかかる恐れがあります。乳児期早期から罹患する可能性があり、1歳以下の乳児、特に6カ月未満の新生児が百日咳にかかると呼吸器不全など命に関わる場合があります。

百日咳は通常5〜10日程度の潜伏期を経て、軽いかぜ症状が徐々に強くなる「カタル期」(約2〜3週間)、立て続けに激しく咳き込み、コントロールできない咳発作が続く「痙咳期」(約2〜3週間)へと移ります。時に「ヒューヒュー」という音を出す大きな息をしたり、辛い咳による嘔吐や無呼吸発作を引き起こす場合や、数カ月にわたって症状が長引く可能性があります。

咳をまったくしない新生児もいますが、呼吸が止まって青くなることもあります。また、哺乳が困難になり、窒息したり、むせたりする新生児もいます。

百日咳の感染力は麻疹と同程度

百日咳は誰でもかかる可能性があり、麻疹と同程度の強い感染力があります。そのため、百日咳にかかった患者からワクチン未接種の同居家族などに感染してしまう可能性は80〜90%と非常に高い感染症です。

健常な成人やワクチン接種をした人が感染しても、百日咳は重症化することはありません。しかし、最も感染力の強い「カタル期」に軽い咳が長引くだけで自然に治癒することから、成人はウイルス性の風邪と見分けることが難しく、その間に免疫のない乳児に感染してしまうケースが問題となります。職場や学校、保育所などで感染した百日咳が家庭に持ち込まれ、さらに他の家族に広がる可能性があり、最もリスクが高いのが、家にいる新生児です。

1歳未満の乳児(特に3〜6カ月未満)や新生児が百日咳にかかると、肺炎、哺乳障害、体重減少、発作、脳障害の危険性がある他、呼吸器不全・呼吸停止など命に関わることがあるため注意が必要です。

乳児のいる家族やこれから出産を希望している家族(両親、兄弟、同居の祖父母なども)は特に、自身が感染しないよう、また乳児に感染させないよう、予防接種を含めた感染予防対策が大切です。

百日咳について詳しくはこちらから。

妊婦・乳児は百日咳の予防接種が無料

百日咳はオーストラリア国内で3~4年ごとに流行しています。保健省によると、次の流行を予測することはできないものの、一定レベルの百日咳の病原菌は常にコミュニティ内にあると考え、油断せずに予防接種を受けることが大切とのこと。

オーストラリアでは「全国予防接種プログラム(National Immunisation Program)」にて、百日咳を含むさまざまな予防接種を対象者が無料で受けることができます。かかりつけ医(GP)に相談して、必要な時期にしっかりと予防接種を受けておきましょう。

また、予防接種を受けることで感染のリスクは減りますが、その免疫力は時間とともに低下するため、定期的なブースター接種が必要です。

妊婦の予防接種

妊婦の方は無料で百日咳の予防接種が受けられます。

通常、妊娠28週での予防接種が推奨されますが、20週〜32週の間であればいつでも接種可能です。また、早期出産のリスクが高いと判断された女性は、担当医師に相談した上で、できるだけ早い時期(20週以降)に接種することが勧められます。

妊娠中に予防接種をしなかった場合でも、出産後に母親自身もできるだけ早く予防接種をしましょう。妊婦の他、以下の成人は予防接種を受けることが推奨されています。

  • 生後12カ月未満の乳幼児を養育する他の成人世帯員、祖父母、養育者
  • 幼児に関わる成人、特に医療従事者や保育士
  • 百日咳患者の身近にいる成人

妊娠中の予防接種について、詳しくはこちらから。

乳児期の予防接種

百日咳から入院・死亡に至るのは、オーストラリアでも生後6カ月未満の乳児がほとんど。保健省は百日咳の予防接種について、生後2カ月、4カ月、6カ月、18カ月で受けるよう推奨しています。

乳児は無料で百日咳の予防接種が受けられ、初回接種は生後6週目からです

予防接種を期限内に受けることで、赤ちゃんが重症化するリスクが最も高い時期に百日咳を予防することが可能です。もし予防接種の期限が過ぎている場合でも、今すぐかかりつけの医師に診てもらい、予防接種の相談をしてください。

年長児は4歳が予防接種の時期です。お子様が予防接種を受けているかどうかを確認するには、かかりつけの医師に相談するか、Australian Immunisation Register(1800 653 809)に電話してください。その後、高校生になると学校で2回目の百日咳ワクチン接種が実施されます。

また、乳児や妊婦の中で百日咳に感染者と接触したことがある場合、感染を予防するために抗生物質が必要な場合もあります。

乳児期の予防接種について詳しくはこちらから。

全国予防接種プログラム(NIP)の無料予防接種の対象者

  • 生後2カ月、4カ月、6カ月、18カ月の乳児
  • 4歳の子ども
  • 12~13歳の青少年(学校ベースの予防接種プログラムを通じて接種)
  • 妊婦(通常は20~32週の間)
  • 20歳未満の難民およびその他人道的入国者(小児期に予防接種を受けていない場合)

百日咳含有ワクチンを含むワクチンを過去に接種した後にアナフィラキシーを起こしたことがある方は、予防接種を受けることができません。詳しくはこちらから。

【日本語対応あり】GPが各種予防接種を担当


左:ジェシカ医師、右:ナームン医師

日本語通訳勤務のいる「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」には、女性医師が常勤しています。GPは全診療科目を診察してくれる町のお医者さん。

新型コロナウイルス、インフルエンザ、帯状疱疹、百日咳などの各種予防接種を担当してくれる他、薬の処方や治療、血液検査、乳がんの診察などをしてくれるので、何らかの症状があれば、まずはGPへ。GPのいるクリニックでは毎年、各種予防接種や健康診断も実施されています。

週6日、学校や仕事帰りや土曜日にも通える親切な営業時間で、GPの他、歯科、血液検査ができる検査施設も併設しています。看護師達は日本との医療システムの違いも熟知しており、短期滞在や年単位の長期滞在でも、海外旅行保険をお持ちの方にはキャッシュレスの診察サービス、メディケアをお持ちの方にはバルクビリングによる自己負担なしの診察サービスを提供しています。海外留学生保険(OSHC)をお持ちの方は、治療内容に応じて後日保険会社に申請することで保険カバーが受けられます。

日頃の定期検診、身体の不調、事故や怪我の際でも不安に思わず、健康を第一に受診しましょう。

中でもGP(一般開業医)のジェシカ医師は、海外渡航者の治療経験が豊富で、感染症、婦人科、産前産後ケア、小児科、皮膚科と幅広い分野に精通し、ニキビやアトピーなどの皮膚の症状、女性のヘルスケアもお任せ。

同じくGPで週2日(火・金)の診察を担当するナームン医師は、婦人科と精神科が専門。軽手術を得意とし、嚢胞切除やいぼの切除など、さまざまな肌トラブルの治療もお手のもの。

「体重が増えてしまったけど人に言いにくい」という方も、プライバシーを守りながら適切なアドバイスや、場合によっては治療に導いてくれるGPに相談を。他にも、「オーストラリアに来てからできてしまった吹き出物をどうにかしたい」という方や「マスクの肌荒れが治らない」というお悩みなど、普段のシドニー生活で困っていることがあればサポートしてくれますよ!

また、同院には日本語対応の受付や通訳が在籍し、日本語専用ラインから簡単に予約することができたり、GPの診察の際にも日本人通訳が同席してもらえたりと、英語に苦手意識のある方でも安心

さらに、ジェシカ医師は美容医療も専門。アメリカ美容医学会の臨床インストラクター(ドクターに指導する立場)も務めるレベルの腕前で、皮膚科の技術とあわせて肌の不調やトラブルの原因を解明してくれます。

※当日に日本語通訳が必要な方は必ず予約時にお伝えください。

「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」4月キャンペーン

【GP(一般医療)】
インフルエンザなど各種予防接種 受付中

【歯科】
・新規患者様に限り、歯科検診&クリーニング&レントゲン(パノラマ or バイトウィング×2) 250ドル
・2〜17歳までのメディケア児童歯科給付での治療 実施中

【美容医療】
・初回診察&見積り 無料
・ヒアルロン酸(Filler)の注入 15%オフ

シドニーにある「ワールドシティ日本語総合医療・歯科センター」では、今月も歯科・美容医療・GP全てでキャンペーンを実施中!

歯科のチェックアップは半年に一度推奨されています。今年のチェックアップはフル歯科検診に歯のクリーニングとレントゲン(パノラマまたはバイトウィングを2枚)撮影をして、隅々までお口をきれいにしておきましょう。予約時に申し出ることで、診察や施術の当日に日本語通訳を付けることもできます。

また、メディケアに加入されているご家庭では、2歳〜17歳までのお子様の基本的な歯科サービスの一部または全費用がカバーされます。2年間で最高1,095ドルまでカバーされるお得なサービス! 詳しくは、お子様が小児歯科医療給付制度(CDBS)の対象となるかどうかをご確認ください。

オーストラリアに来てから肌の調子が気になる方や肌トラブルの多い方は、皮膚科を専門の一つとする2人の女医にまずは相談を。初回の診察と見積もりは無料! ヒアルロン酸やボトックス注入のほか、しっかりとした美容医療を受けることができます。今月は肌ツヤを若々しくしたい方に、ヒアルロン酸(Filler)の注入が15%オフです♪

そして、インフルエンザをはじめとした、新型コロナウイルス、帯状疱疹など各種予防接種も受付中。予防接種の大きなメリットは、病気の重症化リスクを軽減できること。予防接種にはさまざまありますが、どの予防接種を受けたことがあるのかわからない方も、まずはGPに相談してみましょう。

健康なオーストラリア生活を続けていくために、身体のメンテナンスの一つは欠かせません。2024年を健やかな心身で迎えるために、日本と異なる医療システムに戸惑われる方も、気軽に「ワールドシティ日本語総合医療・歯科センター」へ相談を。日本語対応で丁寧に説明してもらえますよ!

シドニーシティ歯科本院
住所:Level 1 & 2 / 722 George Street, Sydney NSW 2000
電話: (02) 9281-0348(日本語ライン)または (02) 9281-6744(歯科直通/英語対応)
営業時間:月~金 9:00-18:00/ 土 9:00-16:00

イーストウッド歯科分院
住所:3/14 Ethel Street, Eastwood 2122
電話番号:(02) 9858-3000
営業時間:月~金 9:00-18:00/ 土 9:00-16:00

ケンプシー歯科分院
住所:37 North Parade, Campsie 2194
電話番号:(02) 9136-4777
営業時間:月~金 9:00-18:00/ 土 9:00-16:00

歯科でも一般でも予約時に申し出ることで、診察や施術の当日に日本語通訳を付けることもできます。

健康トラブルや体調不良は「ワールドシティ日本語総合医療・歯科センター」

シドニーシティの「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」は、一般開業医GPやパソロジー検査所、美容医療も院内に備え、一般・矯正歯科も専門にする日系総合医療センター。

1階の医療フロアと2階の歯科フロアがあり、GPでは婦人科系やピルの処方など、あらゆる女性の悩みを安心して相談できます。

定期的な検診や割引キャンペーンを利用した治療で、オーストラリア生活の健康維持を促進。トラブルはもちろん、健康のためのメンテナンスまで、まずは「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」にお問い合わせ・ご予約を!

日本人歯科医のハナコ先生をご紹介!

「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」に非常勤医師として在籍している、オーストラリア・日本両国の歯科医師免許を持つ末永華子歯科医。

2018年にAustralian Dental Councilを経てオーストラリアの歯科医の資格を取得、シドニー大学講師(兼東北大学非常勤准教)としてシドニー大学歯学部で教鞭をとりながら、同院に勤めています。

ハナコ先生の「ワールドシティ日本語医療・歯科センター」一般歯科での担当日は、毎週火曜日被せもの(クラウン・ブリッジ)、入れ歯、顎関節症を得意としている他、がん治療や手術を控えている患者に対する口腔ケアも専門です。

また、日本語による歯科診療はもちろんのこと、日本にある歯科クリニックとのやり取りも可能なため、日本のかかりつけ歯科クリニックからの引き継ぎや治療内容に関することなど、日本語で気軽に相談することができます

「日本で歯科医としての経験があり、オーストラリアで歯科医として働くことに興味がある」という方も、ハナコ先生に気軽にご相談を。歯科の治療だけでなく、訪れる人々に寄り添い手助けしてくれるのも、患者さんから評判の理由の一つです。緊張をほぐす会話や日本語で歯のお悩み相談に親身に乗ってくれるので、歯に関するお悩みは小さなことでも質問してみましょう!

ハナコ先生の経歴や専門はこちら

ベテラン歯科医が長年在籍する一般歯科・歯列矯正

シドニーシティにある「ワールドシティー日本語医療・歯科センター」には、技術力に定評を持ちながら日本語を話せる歯科医が在籍。さまざまな複雑ケースに対応してきた実績と、常に最新機器を導入してアップデートし続ける歯科技術のほか、インプラント治療や歯列矯正といった高額治療には分割払いも適用されるなど、普段から良心的な価格が、シドニー住まいの日本人にも好評です。

シドニー中心部のチャイナタウン近くにある同院は、立地上、さまざまな事情でシドニーに滞在されている日本人の患者さまが来院。そこで、治療のメリット・デメリットをしっかりと説明し、ベテラン歯科医たちが技術と経験から導き出す選択肢を提案していきます。

また、同院では手術用顕微鏡(歯科用マイクロスコープ)をはじめとした最先端の歯科用医療機器を導入することで、より精密な神経の治療を提供。根管治療や抜歯、虫歯治療、歯周病治療など、多岐に渡る歯科治療に最新技術を安全に用いています。

日本語堪能!確かな技術のクリス歯科医

丁寧な物腰や流暢な日本語を話すことから、日本人にとても人気のあるクリス歯科医。クイーンズランド大学歯学部卒で、日本留学経験もあるクリス歯科医の日本語の流暢さは、もはやネイティブレベル。歯科治療についての説明も、最初から最後まで日本語で丁寧にしてもらえるので、クリス歯科医の診療では日本語通訳はほとんど必要ありません。

もちろん、マシュー歯科医院長直伝の技量ですから、安心して身を任せられます。クリス歯科医の得意分野は根幹治療。治療中は緊張している患者さまも少なくないため、クリス歯科医の方からフレンドリーに接することで、緊張をほぐすようにしているのだとか。安堵からか治療中に眠ってしまう患者さまもしばしば。歯の痛みが不安な方にもクリス歯科医はぴったり。

現在はよりスキルアップを目指して高度な病例にも対応できる技術を習得中で、歯周治療学やインプラント手術など、さまざまな分野の講習も学んでいるそう。一人一人に合った治療法を追求し、その病状の差はもちろん、歯科医院への苦手意識や不安がある方にも優しい治療を心掛けている先生です。

【日本語対応】お問い合わせ・ご予約

ワールドシティ日本語医療・歯科センター

ウェブ:www.worldcitimedical.com.au/jp
Facebook:www.facebook.com/worldcitimedicaldental
Instagram:www.instagram.com/worldciti_medical.dental

  1. 各院ともに相談から予約、診療、アフターケアまで日本語対応
  2. 各院が同等の最新治療設備を完備し、治療方針の確認・共有、最新情報と高技術の精度をキープ
  3. 各院ともに夕方5時過ぎの予約可能、土曜日診療のため、空いた時間に通える
  4. 各院が良心的な治療費設定メディケア小児歯科プログラム内では自己負担なし
  5. 本院は小児科・婦人科・皮膚科系に強いGP、インフルエンザ予防接種もお任せ
  6. 本院は美容医療と矯正治療のコラボで両効果をアップできる
  7. 本院GP医療では、海外旅行保険はキャッシュレスサービス、メディケア(国民健康保険)はバルクビリングで自己負担ゼロ

住所:Level 1 & 2 / 722 George Street, Sydney NSW 2000
電話: (02) 9281-0348(日本語ライン)または (02) 9281-6744(歯科)
営業時間:月~金 9:00-18:00/ 土 9:00-16:00

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