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シドニーはちょっと危ない街

「どれくらいシドニーにいるんですか?」というよくある質問に、いつも滞在期間を数えるのが面倒で、今日も「2年半です」 と答えていたが、実はもう3年近くなりつつある奈々子です。

シドニーに3年、、、というと、石の上にも3年。まあ、英語もペラペラではないが困ることもそんなにはない。友人も(少ないが)いるし、仕事もやってきた。かといって、10年20年住んでる人に比べたら、この土地に対する現実感とか、まだまだ薄いほうだと思う。

まあ、こなれた状態ではありますよね。ステップ2?みたいな。

そして、みんなに言われてきた、なれた頃(つまり今くらい)が一番危ない、という言葉、あれは本当です!!に私みたいに危ない思いをした事があまりない人間!!

現に私、先日ちょっと変な事件に遭遇しました!!

それは、私の定休日、火曜の午後に起こった出来事です。

かなーり型の古い携帯から、最新機種に変えてもらった私。

ま、覚悟はしていました。最新だしね。それにしても、、、

最近の携帯は複雑だなーおい!!客に高度なIT知識を要求しすぎでは?

そして、パスタのお店でお昼を買い、(お客様に会ってしまってびっくり)、パスタ屋のお兄ちゃんもかわいい子で、「新しい携帯も買ったし、なんかイイ事ないかなー、、例えばこの携帯にサッカーの宮本が間違い電話かけてくるとか、、、」なんて思いながら、時間の設定ごときに既に手こずっていると、

タバコ一本くれない?

と、若くてこぎれいな男の子が話しかけてきた。

私はおっさんくさいが、タバコは巻きタバコと決めた女。安いのでぽいぽいあげてしまう。そいつにも一本巻いてあげた。

男の子 実は、、、僕プロブレムを抱えているんだ。

奈々子 へー

男の子 僕、実はゴスフォード(北のほうに向かって電車で1時間ちょいかかる)から来てるんだけど、帰りたくてもおかねが、、、

奈々子 歩いて帰んな。

男の子 、、、、、、、、、、

はっきり言ってそれ以上彼に興味が(タイプでも)なかったので、早くどっかいってくんないかなー、と思いつつ、携帯をいじる私。というか、ここで怪しいのに気づかない自分もどーかと思う。

彼は一向に動こうとしない。なぜか、話をしなければ、と思った私。(なぜ?職業病?)

奈々子 ゴスフォードはいいとこだねえー、、、。空気はうまい、空はきれい、海もきれい、(オーストラリアならほぼどこでも言える事)

お姉さん、というより、もうすっかり田舎の気のいいおばちゃん状態。ま、実際そういうキャラだし。

そして!!携帯に夢中になっていた目をふっと彼のほうに向けると、なんと、彼は、タバコの恩も忘れて、私のバッグのポケットをピロッ と開けて、なかを覗いてる ではありませんか。あーらやだ!

何やってんだよ、てめえ

日本語でシャウト そして立ち去り際、 あ、なんか決め台詞言ったろ!と思ったのだが、ついいつもの癖で

SEE YOU LATER!!

と言ってしまった。 もー会いたくねえっての。ほんとに自分が馬鹿でいや

幸いこのバッグのポケットには飴の包み紙のクズしか入ってなかったから良かったようなもの、、、

とにかく、皆さん、この事件(?)は、白昼堂々人も沢山いるハイドパークで行われたものです!!

悪い奴はどんなカッコでどこで悪さするかわかりません!!気をつけてください!!

でも、これ読み返すと、ほんっと私、隙だらけ私も気をつけます

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