今後の展開と夢
JAMS記者:それでは最後に今後の展開や夢を聞かせて下さい。
鈴木:はい。現在会社は立ち上げ当時よりも良い状態にあるものの、まだまだ頑張らなくてはいけないことだらけです。今回も新規クライアント獲得のためにブリスベンからシドニー(取材場所:シドニー市内)に営業をしに1人で来ているんです。昨夜は日本にいる父に電話をしたのですが、仕事について相談したり話を聞いてもらっているうちに涙がこぼれてきました。
おしぼりそのものが知られていない中での営業になるので、いろいろな面で時間がかかるんです。まずレストランなどのおしぼりを扱って頂けそうな会社に連絡を取って、コストをかけておしぼりをサービスすることの重要性や機能性について説明するところから始めなくてはいけないのです。そういう面では今はオーストラリアのレストラン業界におしぼり浸透の種を蒔いているような感じですね。
12歳の子供にも電話口で心配されましたが、「お母さんはね、水を上げて太陽の光を当てて、花が咲くのを待っているのよ。花はすぐに咲かないかもしれないけれど、そうやって一つ一つ手間暇をかけて努力することは大切なのよ。」って教えています。
JAMS記者:ご家族の支えは何よりのエネルギーになっているんでしょうね。
鈴木:そうですね。父ちゃん母ちゃんの家内工業と言ってしまえばそれまでなんですが、私はこの仕事をやっていなかったら、旦那や子供の見えなかった部分が見えなかったままだったと思いますし、家族の絆も今のように強いものではなかったと思います。だからそういう意味でもこの仕事を続けていきたいと思っています。
また個人的には自分の根性を試したいという部分も強いですね。今回のシドニー営業でも、旦那抜きでシドニーに来て、1人で何軒もクライアント様の所を回っているのですが、「私もここまで出来るんだ。」っていう自信になりました。いろいろな人とも出会えましたし、、、。
おしぼり屋をやっていて失ったものは経済的な余裕だけです。その他は全てプラスになっています。自信、家族の絆、夢、お客様への貢献、、、。そういったお金で買えないものをたくさん得ています。ただやっぱり子供や親に心配をかけながらやっている部分も充分に感じているので、今後は絶対に成功に結び付けたいですね。頑張っていきたいと思います!
JAMS記者:頑張って下さい!今回はありがとうございました。
鈴木:ありがとうございます。
