16「酒粕の話 その3」
酒粕の特集をこのコラムで続けてさせてもらっていますが、今回は酒粕と美容の関係についてお話させていただきます。
前回のコラムでは、酒粕は健康にも素晴らしい効果がある、とお話しました。実際に日本酒を造っている杜氏さんや蔵人の手は、すごく白くてスベスベしていて、綺麗なことをご存知ですか?
酒造りは水を大量に使う仕事で、手は荒れても仕方ないのですが、なんとも不思議ですね。
これは、お酒の発酵は25日から35日かけて、じっくりと低温で行なわれ、その間に天然の微生物がいっぱい生れてきます。しかもしぼると、お酒にはこの微税物などは行きにくく、必然的に残った酒粕は酵母など微生物の宝庫となります。
中でも最近明らかになったのが、α-エチルグリコシドとα-グリシルグリセロールの保温と肌荒れ防止効果です。実験で一定量のα-エチルグリコシドを入れた水をマウスに一週間与えたところ、肌からの水分蒸散量が通常の半分に減り、一方で皮膚のやわらかさが2倍になるという結果が出ているそうです。
このしっとりスベスベお肌を酒粕で実現するには酒粕石鹸や、酒粕をお風呂に入れた酒粕風呂など有効だと言われています。特に酒粕風呂は手軽に挑戦できると思いますので、是非トライしてみてください。
また、酒粕パックの美白効果も実験で実証されています。美白に大敵のメラニンはドーパクロムという物質が紫外線を受けて変化したものです。このドーパクロムを発生させなければしみやそばかすは増えないといえます。
ドーパクロムはチロシナーゼという酵素がアミノ酸の一種のL-チロシンに作用して出来ます。酒粕にはこのチロシナーゼの働きを妨げる成分が含まれているのです。
その代表がアルブチンと遊離リノール酸です。両方とも美白化粧品の成分としてはおなじみのものです。特に遊離リノール酸は日本酒の原料である米に豊富に含まれている成分です。
このように酒粕の美白効果を体験したいときは是非酒粕パックをお試し下さい。
以上のような酒粕風呂や酒粕パックのやり方の詳細が知りたい方は、私まで気軽にメールくださいね。sake@nanbubijin.co.jp
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