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ジェスチャーに気をつけよう

ワーキングホリデーでこちらに来て、平日は編集の見習いとしてJAMS.TVで働きながら、週末はローカルのカクテルバーでバーテンダーとしてお祭りのような忙しい夜を過ごしています。イタリア、フランス、ドイツ、オーストラリアなどから来たバーテンダーたちに囲まれ国際色豊かな環境ですが、びっくりすることも多々あります。先週のことです。いつも通りカクテルを作り終えて、閉店作業をしているときにバーのボスが僕に向かって、手で首を横に切るジェスチャーをしました。

え、クビ??

言葉が出ませんでした。なぜだろう…。思い返すと確かにその日、注文されたカクテルと違うカクテルを作ってしまうというミスをしました。また、別の日に洗い場でワイングラスを割ってしまったこともありました。帰り支度をしながらあのジェスチャーの意味が何だったのかしばし自問していると、ボスが「今日もお疲れさま、来週もよろしくな」とねぎらいの言葉をかけてくれたのです。どういうことだかまったくわかりません。家に帰りイタリア人のフラットメイトにこのことを伝えると「それ、クビっていう意味じゃなくてもう仕事終わっていいよっていう意味だろ」と彼は言うのです。よくよく聞いたらフランス、ドイツでもそのような意味があるらしいのです。

これを機会に調べてしたら結構あるんですね。例えば微笑みの国タイでは、親指を立てると「Good!」ではなく「怒ったぞ!」という意味らしいのです。また写真を撮るときに手の甲を前にだした「裏ピース」は、オーストラリアで侮辱の意味だそうです。

22歳の純日本人には、こんなことでも文化の違いの一端として新鮮に映ります。移民国家であるオーストラリアは、たくさんの国の文化が勉強できるおトクな国だなぁ、と実感する今日この頃です。

 

文:塩谷明治(編集部)

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